2008年6月10日付 聖教新聞 広布第2幕第9回青年部幹部会 上-1

2008年6月10日付 聖教新聞
広布第2幕第9回青年部幹部会 上-1
国学生部幹部会での名誉会長のスピーチ

学べ!学べ!自身を鍛え抜け
恩師の薫陶「大作、何を読んでいるか?」
皆が慈愛と勇気の大指導者に!

一、きょうは土曜日のところを、わざわざ、ご苦労さま!
 今朝、ブラジルからニュースが入った。
 この6月6日、牧口先生の生誕記念日に、大晴天のもと、ブラジルの連邦下院議会(日本の衆議院に当たる)で、SGI(創価学会インタナショナル)の平和・文化・教育運動を賞讃する「慶祝議会」が盛大に挙行されたとの報告である(大拍手)。
 〈これは、サンタカタリーナ州選出のジェルバジオ・シルバ下院議員によって発議されたもの。
 式典では、池田名誉会長の「平和・文化・教育への傑出した貢献」を讃える議会の顕彰プレートが、ブラジルSGIの代表に手渡された。プレートには、ブラジル連邦共和国の国章と創価の三色旗などが描かれている〉
 創価の社会貢献は、全世界の各方面で、一段と高い次元から賞讃される時代に入った。
 そのことを、皆様に、お伝え申し上げたい(大拍手)。
 一、ともあれ、明るい明るい、牧口先生の生誕記念日の翌日に、牧口先生の名を冠した殿堂に、真実の創価学会の後継者が集まったことは、まことに深い意味がある。
 大切なのは青年だ。後継者だ。偉くなり、年を取ると、威張ったり、堕落したりする人間がいる。どんな団体でも同じである。
 未来は青年で決まる。きょうは学会の宝である青年が集った。
 皆さん方をはじめ青年部の中から、牧口先生の精神を受け継ぐ世界的に偉大な大指導者・大教育者が、必ず出るだろう。日本の政財界において、重要な役職を持って大活躍する人も、何人も出るだろう。
 社会でも力を持ちながら、本当に学会を愛し、大事にする。わが身をいとわず、広宣流布のため、学会のために戦う──そういう人が集まってくださった。
 広布の歴史に、誉れの名を残しゆく皆さんである。
 こう思って私は、青年部幹部会に力を入れているのである。

 後継の人材群よわが舞台で光れ
 一、第9回の全国青年部幹部会、おめでとう!
 偉大な後継の青年部幹部会、そして英知の学生部の幹部会、意義深き17の「大学会」の結成、すべてを含めて、万歳!(大拍手)
 皆さん方、青年が成長すれば、学会の勝利は間違いない。こう私は確信している。
 きょうは、アメリ創価大学の英才も参加している。手を挙げてください!〈「ハイ!」と元気な返事が〉
 はるばると、よく来たね! 偉いです。ありがとう!(大拍手)
 戸田先生が、最後に結成されたのは学生部であった。
 そして私が第3代会長となり、最初に結成したのは高等部である。44年前のきょう、昭和39年
(1964年)6月7日が結成の日である。
 きょうは、高等部の代表も、本当にありがとう!(大拍手)
 お母さんを大事にね! お母さん、お父さんに親孝行をしている人?〈「ハイ!」と元気な返事が〉
 すごいね! みんな、嘘はついてないね!(笑い)
 お父さん、お母さんに、よろしくお伝えください!
 また、日本を代表する芸術部、スポーツ界の皆さん! 皆さんの堂々たる勝利を、私たち1千万の同志は、一生懸命、祈っています。
 頑張ってください。お題目を送ります! 皆で拍手をしよう!(大拍手)
 さらにきょうは、全国の離島からも、遠いところ、本当にご苦労さま!
 ありがとう! 帰られたら、地域の皆様によろしくお伝えください!
 〈席上、名誉会長は高等部やアメリ創価大学の代表を壇上に招いて、心からの励ましを贈った〉

 「『エミール』を読んでいます」
 一、それは、昭和25年(1950年)の秋10月──。
 戸田先生の事業が、最大の苦境にあった時である。その日の夜も、私は戸田先生にお供して、都内を奔走し、目黒駅まで先生をお送りした。
 目黒へ向かう電車の中で、先生は「大作、今は何を読んでいるか」と尋ねられた。
 あまりに忙しくて本をよく読めていない時でも、先生に対して、いい加減なことは言えない。「では内容は?」と聞かれて、すぐ答えに窮してしまうからだ(笑い)。
 しかも先生は、私がまだしっかりと読んでいない本に限って、「内容を言え」と聞いてこられる(爆笑)。
 先生に「読んでいません」とは言えないし、いい加減に「読みました」と返事もできない。
 だから、何を聞かれてもいいように、本当に必死に本を読んだ。
 また先生は、自身が交友を結んできた作家や文学者に、私を紹介してくださった。私は詩人の西條八十氏、作家の山岡荘八氏らとお会いした。すべて、先生の薫陶であった。
 本当に偉大な先生であった。その頭の鋭さは世界一であった。天才的な指導者であられた。
 牧口先生もまた、世界的な大学者であられた。
 今、世界の良識が、お二人の偉業を讃える時代に入った。
 ともあれ、私は、その場で「ルソーの『エミール』を読んでいます」とお答えした。
 先生は私の口調で、本当かどうか、わかってしまう。
 「そうか、『エミール』か!」と先生。
 「じゃあ、内容を言いなさい」
 まるで非情な捜査官のようである(大笑い)。
 『エミール』は、私が10代の終わりから繰り返し読んできた本である。私は、自分が知ったところを全部、話した。
 先生は「そうだな」とうなずかれ、「ルソーはいいな」とおっしゃられた。そして『エミール』の内容について、ずっと電車の中で語り合ったのである。

正義の声を! 変革の波を起こせ!
すべての勝利は青年で決まる

広布第2幕第9回青年部幹部会 上-2に続く



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