2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧
四条金吾殿に見参候はば能く能く語り給い候へ、委くは又又申すべく候(椎地四郎殿御書、1449ページ) (通解) 四条金吾殿に会われたなら、よくよく語っていきなさい。 くわしくは、また申しあげる。 同志への指針 同志との異体同心の語らいが、いかに大切…
上空から見た秋田は、美しき白銀の世界であった。 一九八二年(昭和五十七年)一月十日午後二時過ぎ、山本伸一たちを乗せた飛行機は、東京から約一時間のフライトで、秋田空港に到着した。 「こんな真冬に行かなくても」という、周囲の声を退けての、約十年…
山本伸一は、目黒平和会館での懇談会で、参加者の報告に耳を傾けた。 目黒の同志は、傲慢で冷酷な正信会僧らの攻撃によって、さんざん苦しめられてきた。 それは、まさしく、学会の発展を妬んだ、広布破壊の悪行であった。 伸一は、目黒の幹部に語った。 「…
元日、山本伸一は、神奈川文化会館で午前と午後にわたって新年勤行会に出席したあと、静岡県へ向かった。 翌二日は、宗門の総本山での諸行事に参加した。 三日には、静岡研修道場で静岡県の代表幹部を激励し、四日、五日は、自ら教育部の新春研修会を担当す…
山本伸一は、創価高校のサッカー部員と共に記念のカメラに納まった。 全国選手権大会に出場するのは、初めてのことである。 伸一は、選手たちに声をかけた。 「いつも通りに、伸び伸びとね」 メンバーは、肩に余計な力が入っていたのが、すっと抜けるような…
闇を破り、赫々と青年の太陽は昇る。 清らかな瞳、さわやかな笑み、満々たる闘志、みなぎる力──青年は希望だ。若人が躍り出れば、時代の夜明けが訪れる。 一九八二年(昭和五十七年)──学会は、この年を、「青年の年」と定め、はつらつと二十一世紀へのスタ…
山本伸一は、全国を回り、正信会僧の攪乱に苦しめられてきた同志を励まし、共に二十一世紀への出発を期そうと心に決めていた。 小田原と御殿場は、神奈川県と静岡県に分かれているが、江戸時代には、共に小田原藩領であった。 また、両地域の同志は、「日本…
人に食を施すに三の功徳あり・一には命をつぎ・二には色をまし・三には力を授(さず)く(妙密上人御消息、1237ページ) (通解) 人に食物を施(ほどこ)すのに三つの功徳(くどく)がある。一つには生命を継(つ)ぎ、二つには色(いろ)つやを増(ま)し…
記録的な豪雪の福井、石川、富山をはじめ新潟、そして東北、北海道など各地の友の無事安穏を日々、祈っております。 特に、聖教新聞の配達をしてくださる尊き無冠の友の皆さまのご苦労はいかばかりか。 どうか、絶対に無理をされず、くれぐれも安全最優先で…
わが男女青年部が、日本中、世界中、いずこでも生き生きと躍動している。 伝統の欧州教学研修会も中核を担ってくれているのは、凜々しき青年部である。 日本では、男子部の新たな大学校が意気軒高に発足した。 地涌の若人の本領は、舞を舞うが如く、勇んで学…
喜びにあふれた、はつらつとした「田原坂」の歌声が、晴れた空に広がっていった。 熊本の同志たちは、熱唱しながら、悪僧らとの攻防と忍耐の日々が脳裏に浮かんでは消えていった。 しかし、今、皆が勝利の喜びを?み締めていた。 山本伸一は、熊本の宝友の敢…
山本伸一の話が終わると、会場には大きな拍手が広がった。 なかでも、城南、天草の同志の多くは、感涙を拭い、?を紅潮させ、立ち上がらんばかりにして、決意の拍手を送り続けるのであった。 自由勤行会は、感動のなかに幕を閉じた。 参加者は、熊本文化会館…
山本伸一は、確信のこもった声で言った。 「広宣流布に生き、弘教に励むならば、経文、御書に照らして、難が競い起こることは間違いない 。これまでに私たちが受けてきた難も、すべて法華経の信心をしたがゆえに起こったものです。 しかし、『開目抄』に説か…
自由勤行会は、希望みなぎる新しき旅立ちの集いとなった。地元・熊本の県長をはじめ、県幹部らのあいさつに続いて、地域広布への誓いを込めた、「天草宣言」「城南宣言」が、それぞれ採択された。 「天草宣言」では、こう述べられていた。 「天草の地は、歴…
十四日夜、熊本文化会館に戻った山本伸一は、翌十五日午前、長崎・佐賀県の幹部を招いて今後の活動などを協議し、午後には同会館で自由勤行会を開催した。 これには熊本市内をはじめ、城南地域の八代・人吉・水俣本部、天草の同志、さらに、鹿児島・佐賀・長…
「持続の祈り」で勝ち進め 全国各地で、男子部大学校の誉(ほま)れの一期生が勇み立った。 天の時に躍(おど)り出た地涌の若人(わこうど)たちは、何と頼もしいことか。 御聖訓に、「受(う)くるは・やすく持(たも)つはかたし・さる間(あいだ)・成仏は…
御痛みの事一たびは歎き二たびは悦びぬ (太田入道殿御返事、1009ページ) (通解) (病気で)お痛みのことについて、ひとたびは嘆き、ふたたびには悦んだ。 同志への指針 大聖人は、門下の病の報告に同苦され、わが身のことと祈ってくださった。 その上…
山本伸一は、イギリスの首相チャーチルの姿を通し、指導者の在り方を語っていった。 第二次世界大戦中、ヒトラーのナチス・ドイツは、イギリスの首都ロンドンを爆撃した。 焼け跡に現れたチャーチルは、悠々と葉巻をくわえ、指でVの字をつくって歩いた。 そ…
山本伸一が熊本支局で待っていると、ほどなく明十四日付の「聖教新聞」の早版が届いた。 彼は、すぐにページを開いた。 二・三面に見開きで掲載された、竹田の同志との記念写真が目に飛び込んできた。 これほどの大きな写真の扱いは異例である。 一人ひとり…
ここで山本伸一は、今回の宗門事件のなかで、学会の組織を攪乱するなどした幹部がいたことから、その共通性に言及していった。 「これまで、私の側近であるとか、特別な弟子であるなどと吹聴し、皆に迷惑をかけた幹部が一部におりました。 結局、私を利用し…
十二月十三日昼、山本伸一は、学会員が営む喫茶店で、五十人ほどの各部の代表と懇談会をもち、さらに南九州婦人会館を視察して熊本文化会館に戻ると、会館を訪れる人と相次ぎ記念撮影した。 夜には、熊本文化会館での会館落成五周年を記念する県幹部会に出席…
山本伸一は、言葉をついだ。 「人生という空路を飛んだ飛行機は、やがて着陸の時を迎える。飛行機は着陸が最も難しいともいわれている。 いわば、人生でいえば、総仕上げの年代であり、まさに一生成仏への滑走路に入れるかどうかです。 この総仕上げの時を、…
山本伸一は、野中広紀の傍らに立つと、彼の体をさすりながら語りかけた。 「強く生きるんですよ。使命のない人はいません。自分に負けない人が勝利者です」 野中は、慰めではない、生命を鼓舞する励ましの言葉を、初めて聞いた思いがした。 さらに翌日、彼の…
「世界広布新時代 栄光の年」が開幕 2018年1月1日 大誓堂完成5周年 「3・16」の式典から60周年 幸と平和へ舞いに舞い征け 各国の友が集い後継を誓う 共に栄光の勝利劇を!――希望の連帯を広げるSGI(創価学会インタナショナル)の若き友が、師弟の誓…
続いて、これまで論じてきた“一人一人の生命と尊厳”の観点に基づき、地球的な課題を解決するための提案を行いたい。 第一のテーマは、核兵器の問題です。 昨年7月、核兵器禁止条約が122カ国の賛成を得て国連で採択されました。 核兵器の開発をはじめ、製…
自由と平等求めた公民権運動の精神 この“喜びの共有”に関連して頭に浮かぶのは、以前、歴史学者のビンセント・ハーディング博士から伺ったアメリカ公民権運動の思い出です(『希望の教育 平和の行進』第三文明社)。 博士が運動に身を投じたのは、大学院生だ…
第43回「SGIの日」記念提言上(1面から続く) 世界人権宣言の起草に込められた差別なき社会への思い 2018年1月26日 きょう26日の第43回「SGI(創価学会インタナショナル)の日」に寄せて、SGI会長である池田大作先生は「人権の世紀へ 民衆の大…
長編詩「青は藍よりも青し」 広布を必然たらしめんとする 熱情のありや無しやを常に問え  1958年(昭和33年)3月16日の広宣流布の記念式典から30年がたった88年(同63年)3月、池田先生は若き友に、長編詩「青は藍よりも青し」を贈った。ここではその抜…
元初の誓願わが胸に人類の宿命転換へ進め 2018年1月7日 創価の師弟は永遠に不二なり 勇猛精進! 誓い躍り出た使命の国土で 一、地球を結ぶ我ら創価家族の明るくにぎやかな新年の本部幹部会、誠におめでとう! 年の初めの忙しい中、厳冬の日本へ、燃え上がる…
諸天昼夜に常に法の為の故に而も之を衛護す、経文の如くんば南無妙法蓮華経と申す人をば大梵天・帝釈・日月・四天等・昼夜に守護すべしと見えたり(諫暁八幡抄、588ページ) (通解) 法華経の第5巻には)「諸天は昼夜に常に法のためのゆえに法華経の行者…