2014-01-01から1年間の記事一覧

【第44回】 今、新たな躍進の船出を(2014.12.13)

充実の1年の総仕上げへ、わが同志は勢いよく進んでいる。 苦難に負けてなるものか! 1人も残らず幸福勝利を!――そう祈り、共に立ち上がって、一切を希望へと転換しゆく、功徳の連鎖(れんさ)、人材の連鎖(れんさ)が広がっている。 「未来の果(か)を知…

【第43回】  わが同志に栄光と功徳あれ  (2014.12.7)

北海道をはじめ各地で大雪に見舞われ、冬本番の厳しい冷え込みが続いています。どうか、体調を崩(くず)さぬよう、また絶対無事故の前進をお願いします。 ? わが愛する創価家族の皆様! 皆さんこそ御本仏から「其(そ)の国の仏法は貴辺(きへん)にまかせ…

小説「新・人間革命」広宣譜29 2014年 12月20日

山本伸一が、「『関西の歌』を作ってはどうか」と提案したのは七月初めであった。 関西の方面幹部は大喜びし、早速、青年部が中心になって歌の制作を開始した。 出来上 がった案を、関西長の西淵良治らで推敲し、練馬区北町の代表との懇談会が行われた七月八…

小説「新・人間革命」広宣譜28 2014年 12月19日

大阪大会の会場となった大阪市中央公会堂は、場外も参加者であふれていた。 雷雨のなか、多くの人は傘も差さずに、特設されたスピーカーから流れる声に耳を澄ました。 場内では、ひときわ大きな拍手が高鳴り、山本伸一が登壇した。 「皆様、大変にしばらくで…

小説「新・人間革命」広宣譜27 2014年 12月18日

山本伸一は、練馬の友に支部歌「北町広布」を贈ったこの七月八日、さらに学会歌の作成に取り組んでいた。方面歌「関西の歌」である。 関西広布の歩みは、疾風怒濤と絢爛たる勝利に彩られてきた。 一九五六年(昭和三十一年)五月には、伸一の指揮のもと、大…

小説「新・人間革命」広宣譜26 2014年 12月17日

広宣流布の道は、烈風が吹き荒れ、怒濤が猛る険路である。 山本伸一は、覚悟を促すように語った。 「学会の前途には、常に嵐が待ち受けています。それは、創価の道は、正義の道だからです。 一部のマスコミによる誹謗・中傷も繰り返されるでしょう。 民衆が…

小説「新・人間革命」広宣譜25 2014年 12月16日

山本伸一は、練馬の代表との懇談会で、北町の各支部の組織の実情を尋ねたあと、具体的な事例を通して、支部長・婦人部長の在り方について語っていった。 「退転し、学会から離れていった人も、大きな心で包んでいくことが大事です。 人と人のつながりを切り…

小説「新・人間革命」広宣譜24 2014年 12月15日

創価学会の「創価」とは、「価値創造」であり、それは、幸福を築く源である。 つまり、人生で直面する一つ一つの物事に深い意味を見いだし、そこから、感謝、歓喜を汲み上げ、心を強くし、幸福を生み出していくことが、「創価」の意義といってよい。 その「…

小説「新・人間革命」広宣譜23 2014年 12月13日

山本伸一は、集った人たちに、歌詞の説明をした。 「一番は、希望弾む朝を歌っています。 次の二番が昼。三番が夜です」 二、あの人も この人も 幸せの風 青空に 笑顔と笑顔に 蝶舞いて 共に学ばん この法を 三、あの家も この家も 星に囲まれ 歌声が お伽の…

小説「新・人間革命」広宣譜22 2014年 12月12日

七月八日の夕刻、山本伸一は、東京・練馬区の北町地域の支部長・婦人部長、区幹部ら十数人を招いて、港区内で懇談会を行った。 伸一は、集ったメンバーに、温かい視線を注ぎながら語り始めた。 「いちばん苦労した人を、いちばん讃え、励ましたいというのが…

小説「新・人間革命」広宣譜21 2014年 12月11日

山本伸一は、二十一世紀を見つめていた。 日本人の平均寿命は、年々延びている。それにともない、学会員の男性の場合、男子部よりも、壮年部として活動する期間がますます長くなっていく。 やがては、壮年部歴四十年、五十年という時代も来るにちがいない。 …

小説「新・人間革命」広宣譜20 2014年 12月10日

東北が生んだ文豪・高山樗牛は叫んだ。 「君、歌へ、大に歌へ。理想を歌ひ、人道を愛し、進歩を信じ、無窮に進む、是れ詩人たる君が天職也」(注)と。 七月八日付の「聖教新聞」には、壮年部の新部歌「人生の旅」の歌詞と楽譜が紹介された。 山本伸一が、八…

小説「新・人間革命」広宣譜19 2014年 12月9日

七月六日付の「聖教新聞」には、男子部歌「友よ起て」と並んで、女子部の人材育成グループである「白蓮グループ」の愛唱歌「星は光りて」の歌詞と楽譜も発表された。 山本伸一は、八日に同グループの日を迎えることから、新しい出発を祝って、愛唱歌を作詞作…

小説「新・人間革命」広宣譜18 2014年 12月8日

青年には、次代の社会、世界を担い立ち、人びとの幸福と平和を実現する使命がある。 もしも、青年が自己の小さな殻に閉じこもれば、社会は希望を失う。青年が理想を捨て たならば、未来は闇に包 まれる。 山本伸一は、「創価の青年よ。次代建設のリーダーた…

【第40回】 わが声が広宣の歴史築く (2014.12.11)

言(ことば)というは心の思いを響(ひび)かして声を顕(あらわ)すを云うなり (三世諸仏総勘文教相廃立(さんぜしよぶつそうかんもんきようそうはいりゆう)、563ページ) 通解 言葉というのは心の思いを響かせて、声に表したものを言うのである。 同…

【第39回】 いよいよ強盛に前進! (2014.12.09)

いよいよ強盛の御志あるべし、冰(こおり)は水より出でたれども水よりもすさまじ、青き事は藍より出でたれども・かさぬれば藍よりも色まさる (乙御前御消息 1221ページ) 通解 いよいよ強盛な信心を、起こしていきなさい。氷は水からできるが、水より…

【第38回】 日々の「発迹顕本」を 2014-12-3

日蓮といゐし者は去年(こぞ)九月十二日子丑(ねうし)の時に頸(くび)はねられぬ、此れは魂魄(こんぱく)・佐土の国にいたりて返年(かえるとし)の二月・雪中(せっちゅう)にしるして有縁(うえん)の弟子へをくればをそろしくて・をそろしからず (開…

【第15回】 「人間革命」執筆50年 2014-12-2

朗らかに綴れ偉大な民衆の勝利劇 平和と幸福の勝利は今ここから! 朗らかに 人間革命 わが劇を 凱歌で飾れや 勇気の宝友(とも)と 人間革命の舞台は、どこか遠くにあるのではない。「今ここ」にある。 そのドラマは、いつか始まるのではない。眼前の課題に…

小説「新・人間革命」広宣譜17 2014年 12月6日

さあ、歌おう! 紅燃ゆる?わが魂の歌?を! 高らかに、?歓びの歌?を! 誇らかに、?正義の凱歌?を! 晴れやかに、?民衆の讃歌?を! 草創期以来、創価の同志の痛快なる人間ドラマは、常に歌とともにあった。広宣流布の伸展も、庶民の朗らかな歌声がこだ…

小説「新・人間革命」広宣譜16 2014年 12月5日

山本伸一の満腔の期待が込められたあいさつに、万雷の拍手が沸き起こり、いつまでも、いつまでも鳴りやまなかった。 ここで、合唱団による「広布に走れ」の合唱となった。 力強く、さわやかなコーラスが会場にこだました。それは、平和の長征へと旅立つ英知…

小説「新・人間革命」広宣譜15 2014年 12月4日

山本伸一は、学生部員には、全員、人生の勝利者になってほしかった。幸福を満喫した所願満足の人生を歩んでほしかった。 彼は、叫ぶように訴えた。 「諸君のなかには、さまざまな苦悩を抱えて悶々としている人もいると思う。そして、いつか、苦悩など何もな…

小説「新・人間革命」広宣譜14 2014年 12月3日

山本伸一の語調に、熱と力がこもった。 「諸君は、それぞれ、偉大な特質、才能をもっているでありましょう。 しかし、生涯、信心という一点だけは見失ってはならないし、絶対に退転するようなことがあってはならない。 人間の宿命、幸福の確立、あるいは生死…

小説「新・人間革命」広宣譜13 2014年 12月2日

記念幹部会で山本伸一は、学生部結成二十一周年を心から祝したあと、海苔製造業を営んでいた父が、「これからの時代は、学問を積まなければやっていけないなあ」としみじみと語っていた思い出から、話を始めた。 そして、時代の変化に対応し、生き抜いていく…

大白蓮華 2014年(平成26年)12月号(No.781)

巻頭言 「陰徳陽報」の誉れの友に感謝! 創価学会名誉会長 池田大作 私は何よりも誇(ほこ)りとする。 陰(かげ)の労苦(ろうく)をいとわず、誰が見ていようがいまいが、広宣流布の「陰徳(いんとく)」に徹(てっ)し抜(ぬ)いてくれる尊き(とうと)同…

【第37回】 苦難を跳ね返す生命の力 (2014.11.26)

先業(せんごう)の重(おも)き今生(こんじょう)につきずして未来に地獄の苦をうくべきが今生にかかる重苦(じゅうく)に値(あ)い候へば地獄の苦しみぱっときへて 通解 過去世の重い業が今生では尽きずに、来世に地獄の苦しみを受けるところを、今生に…

【第42回】 皆さまの前進こそ世界の希望 (2014.11.29)

〈関西の友へ〉 間もなく、阪神・淡路大震災より20年。全世界に希望と勇気を送る兵庫そして大阪の奇跡の大復興を、私はあらためて讃嘆(さんたん)申し上げたい。? その姿こそ、東日本大震災からの復興へ歩む東北と全国の同志にとって、何よりの励ましとなる…

小説「新・人間革命」広宣譜12 2014年 12月1日

学生部長の浅田茂雄は、感無量の面持ちで叫んだ。 「ここで、山本先生に作詞作曲していただきました新学生部歌『広布に走れ』の歌詞を発表させていただきます。 一、広き曠野に 我等は立てり 万里めざして 白馬も堂々 いざや征かなん 世紀の勇者 我と我が友…

小説「新・人間革命」広宣譜11 2014年 11月29日

聖教新聞紙上に「教学上の基本問題について」が発表された六月三十日の夜のことである。 学生部結成二十一周年を祝賀する記念幹部会が、東京・荒川文化会館で盛大に開催された。 参加者のなかには、学生部が結成された一九五七年(昭和三十二年)に生まれた…

小説「新・人間革命」広宣譜10 2014年 11月28日

学会は、宗門の質問について審議を重ね、系統立てて整理しながら、誠心誠意、回答をまとめていった。 宗門からは、学会の回答が納得できるものであれば、各寺院での学会攻撃を収めることができるとの話もあった。 学会の首脳たちは、異常な事態に早く終止符…

小説「新・人間革命」広宣譜9 2014年 11月27日

宗門からの質問には、男子部の区幹部が、「日蓮大聖人直結の創価学会」と記したことを取り上げて、大聖人直結とはどういう意味かを尋ねるものもあった。 法主の存在を否定するのかという趣旨を含んだ問いである。 これは、御本尊に南無し奉り、境智冥合する…