2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

【第10回】 「自分がやる!」という人に (2013.2.1)

新しい一年がスタートして、1カ月がたちました。みんな元気ですか。寒い日が続いていますが、風邪をひいていませんか。 いよいよ2月。創価学会は「伝統の2月」といって、この月を大事にしています。 私は、この寒い寒い2月が大好きです。 それは2月11日…

【第9回】 あいさつは希望のひびき 2013.1.1

大好きな世界の少年少女部のみなさん、あけまして、おめでとうございます! みなさんも、お父さんやお母さん、ご家族や地域の方々、そして友だちと、お正月のあいさつをかわしたことでしょう。 お正月は、ふだんとちがうあいさつなので、少しきんちょうする…

【第24回】 「後継の道」を真っすぐに 2013-2-20

誓いと戦いを受け継げ 「後継」とは、単なる継承ではない。 それは、「誓い」を受け継ぎ、「戦い」を受け継ぐことである。 私は、恩師・戸田城聖先生の誓いと戦いを、すべて受け継ぎ、一人立ち上がった。 どんな広宣流布の闘争でも、常に先陣を切った。大変…

【第23回】 私の懐刀 創価班・牙城会 (2013.2.6)

世界の若人の先陣を切れ 民衆の幸福のため、人類の未来のため、わが身をなげうって戦うリーダーを、どれだけ育成できるか。ここに、時代の焦点はある。 どこまでも一人一人を大切にする。誰が見ていなくとも、陰の労苦を惜しまない。そうした人間主義の真髄…

小説「新・人間革命」 勇将 10 2013年 2月23日

一月十九日夜、山本伸一は、四国研修道場で四国長の久米川誠太郎、香川県長の佐木泰造ら地元幹部の代表と懇談会をもった。 伸一は、皆の意見に耳を傾けながら、「支部制」の出発にあたっての大事なポイントとして、個人指導を強調した。 「皆が功徳に浴する…

小説「新・人間革命」 勇将 9 2013年 2月22日

一九五一年(昭和二十六年)、戸田城聖が第二代会長として立つと、全会員は広宣流布の使命を自覚し、折伏大行進を開始した。 その同志について、戸田は、こう述べている。 「教相面すなわち外用のすがたにおいては、われわれは地涌の菩薩であるが、その信心…

小説「新・人間革命」 勇将 8 2013年 2月21日

熱原の農民信徒のなかでも、神四郎、弥五郎、弥六郎の三人は、命に及ぶ大難のなかで、微動だにすることなく正法正義を貫き、殉教していった。 その振る舞い、境涯は、地涌の菩薩であり、御本仏・日蓮大聖人の弟子たる本地を顕した姿といえよう。 この熱原の…

小説「新・人間革命」 勇将 7 2013年 2月20日

発迹顕本──迹を発いて本を顕す。仏が仮の姿(垂迹)を開き、その真実の姿、本来の境地(本地)を顕すことを意味する。 日蓮大聖人が、鎌倉・竜の口で、まさに頸を斬られんとした時、江の島の方向から、「月のごとく・ひかりたる物」(御書九一四p)が現れる…

小説「新・人間革命」 勇将 6 2013年 2月19日

日蓮大聖人の御生涯を、迫害に次ぐ迫害の人生としていったものは、大聖人が「広宣流布」「立正安国」を掲げられたことにある。 すなわち、大地震、飢饉、疫病などによって苦悩する人びとの現実を見すえ、その救済に立ち上がられたことにある。 当時、仏教界…

小説「新・人間革命」 勇将 5 2013年 2月18日

屋島の戦いで源氏に敗れた平氏は、瀬戸内海に逃れ、西に向かう。 そして、元暦二年(一一八五年)三月、壇ノ浦(山口県下関市)での戦いで完敗し、滅ぼされたのである。 山本伸一は、庵治の四国研修道場で夜の海を見ながら、屋島の戦いを思い描いた。 『合戦…

小説「新・人間革命」 勇将 4 2013年 2月16日

船で海上に逃げた平氏と、屋島を押さえた源氏は、海と陸との矢合戦となった。 平氏は、義経に矢を射かける。 義経の重臣たちは、自ら盾となって主君を守ろうとして、奥州の佐藤三郎兵衛継信は、左の肩から右の脇を射貫かれてしまった。 戦の渦中であったが、…

小説「新・人間革命」 勇将 3 2013年 2月15日

烈風のなか、源義経の軍は、四国の阿波国(徳島県)方向に船を進めた。激浪にもまれながらの渡海であった。 苦しい航路ではあったが、強風が幸いし、六時間ほどで、阿波に着くことができた。だが、そこにも、平氏の赤旗が翻っていた。 五艘の船に分乗した義…

小説「新・人間革命」 勇将2 2013年 2月14日

治承四年(一一八〇年)、源頼政は後白河法皇の皇子・以仁王の令旨を得て平氏討伐の兵を挙げた。 頼政は果敢に戦うが、宇治平等院の戦いに敗れ、自害する。 しかし、命を懸けた彼の決起によって、伊豆国(静岡県東部)に流されていた源頼朝、頼朝の従弟で信…

小説「新・人間革命」  勇将1 2013年 2月13日

厳の空に、微笑む星々が美しかった。 静かに波音が響き、夜の帳が下りた海には、船の明かりが点々と瞬いていた。 一九七八年(昭和五十三年)一月十九日の午後五時過ぎ、山本伸一は、高松駅から車に乗り換え、香川県・庵治町にオープンした四国研修道場に向…

小説「新・人間革命」 2013年 2月11日 法旗58

松山駅から午後二時二十三分発の予讃本線(現在の予讃線)・特急「しおかぜ2号」に乗車した山本伸一は、香川県の高松に向かった。 車窓には、曇り空の下に、穏やかな瀬戸の海が広がっていた。 深い緑に染まった大小の島々が浮かび、一幅の名画のようであっ…

小説「新・人間革命」 2013年 2月9日 法旗57

自分が弘教した人を、人材に育てようと、懸命に努力し、面倒をみていても、思うに任せぬこともあるだろう。 山本伸一は、一人の人を一人前の信仰者に育て上げることがいかに大変かを、熟知していた。 それだけに、弘教した相手が退転したからといって、自分…

小説「新・人間革命」 2013年 2月8日 法旗56

山本伸一は、「たくさんの人が集まれば、意見が異なるのは当然ではないですか」と言って微笑みを浮かべ、話を続けた。 「学会は、多種多様な人びとが集まって、人間共和を形成しているんです。老若男女がおり、世代も違う。職業も違う。 生い立ちも違う。出…

小説「新・人間革命」 2013年 2月7日 法旗55

組織がなければ、自由でいいように思うこともあるかもしれない。 しかし、善知識の同志が、互いに激励・触発し合い、切磋琢磨していくなかにこそ、信心の成長があるのだ。 さらに山本伸一は、清らかな「水の信心」を貫いていくための大切な場として、学会の…

小説「新・人間革命」 2013年 2月6日 法旗54

創価学会は、不軽菩薩の実践を現代に移した、地涌の菩薩の集いである。 したがって、学会の根本精神は、人を敬うことにある。 人の幸福を願い、実現していくこ とにある。人に尽くしていくことにある。 現代社会にあっては、他者への無関心が進む一方、利害…

小説「新・人間革命」 2013年 2月5日 法旗53

山本伸一が夕食をとることができたのは、松山支部結成十八周年記念勤行会を終えた、 午後八時過ぎであった。管理者室に顔を出し、そこで食事を済ませると、四国婦人部長の佐木昭枝や県婦人部長の田渕良恵らが集まってきた。 この時、婦人部幹部の一人が言っ…

小説「新・人間革命」 2013年 2月4日 法旗52

信仰とは、不信、すなわち揺らぐ心との精神の闘争である。 “自分など、幸せになれないのではないか。何もできやしないのだ”といった心の迷い、弱さを打ち破り、胸中の妙法を涌現させ、絶対的確信を打ち立てる戦いであるといってよい。 山本伸一は訴えた。 「…

小説「新・人間革命」 2013年 2月2日 法旗51

山本伸一は、第三代会長に就任して二年後の秋、岩田サワに一冊の真新しいアルバムを贈った。 その扉には、「幸福の綴」と認められていた。苦労に苦労を重ねてきた人ゆえに、さらに幸せの花を咲かし続け、その記録を、ここにとどめてほしかったのである。 事…

小説「新・人間革命」 2013年 2月1日 法旗50

山本伸一の激励を受けてほどなく、岩田サワに立ち退き料が支払われることになった。思いのほか高額であった。彼女は、唱題の力を実感した。 ウドン屋が繁盛したおかげで貯金もできていた。 それと立ち退き料を合わせて、中古の家を購入し、さらに、融資を受…

小説「新・人間革命」 2013年 1月31日 法旗49

立ち退きの件で困り果てた岩田サワは、関西総支部長の春木征一郎に指導を求めた。 「そうか。しかし、考えてみれば、今の家に、これまで住まわせてもらっただけでも、感謝すべきではないかね」 岩田も、それはよくわかっていた。だが、問題は、これからどう…

小説「新・人間革命」 2013年 1月30日 法旗48

岩田サワが戸田城聖と会った三カ月後の一九五六年(昭和三十一年)の八月、大阪支部松山地区が結成された。岩田は地区担当員の任命を受けた。 このころ、彼女は、医師から粟粒結核症が全快したと告げられた。その喜びは、広宣流布への新たな活力となった。 …

小説「新・人間革命」 2013年 1月29日 法旗47

東京から来た婦人の幹部は、さらに力を込めて、岩田サワに訴えた。 「岩田さん。宿命を打開する直道は折伏ですよ。人の幸せを願い、法を説くならば、自分に、仏・菩薩の大生命が涌現します。 その生命力で、宿命も転換し、病も乗り越えていくことができるん…

小説「新・人間革命」 2013年 1月28日 法旗46

岩田サワは、仏法は信じられなかったが、自分に信心を教えてくれた友人の真心と熱心さには、感動を覚えた。〝この人を信じてついていこう!〟と決めて、大阪から松山に帰って来たのである。 信心の根本は、どこまでも妙法への確信にある。 しかし、人は、人…