2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

小説「新・人間革命」厚田 60  2012年8月24日

北海道幹部会で山本伸一は、皆の健康と長寿、一家の繁栄を願って、ともに勤行した。 この席上、伸一は、北海道の研鑽御書を「御義口伝」と定め、皆で学んでいってはどうかと提案。 賛同の大拍手が会場を包んだ。 さらに彼は、大ブロック組織の重要性などにつ…

小説「新・人間革命」厚田 59  2012年8月23日

山本伸一は、さらに、戸田城聖が姪に送った別の手紙を紹介した。 「『私は仏教を信じている。仏教の極意は仏の道を行ずる事だ。 仏には怨みや怒りやそねみはない。人を助ける事が仏の道だ。だからお前も上京したら仏道を行じて、仏を信じてもらいたい』 戸田…

小説「新・人間革命」厚田 58  2012年8月22日

山本伸一は、厚田での一回一回の集いに、全身全霊を注いだ。激風にも、激浪にも、微動だにせぬよう、北海道の同志に、黄金の指針を残しておきたかったのである。 伸一は、十月八日も、記念勤行会に出席した。 彼は、初めに、戸田城聖の親戚から届けられた、…

小説「新・人間革命」厚田 57  2012年8月21日

十月五日、山本伸一は予定通り、札幌に行き、諸行事を終えると、翌六日午後には、厚田の戸田記念墓地公園に向かった。 その途次、札幌市西区にある花田会館を訪れた。 花田会館は、花田洵弥・光枝夫妻が提供してくれている個人会館である。 この年の三月、静…

小説「新・人間革命」厚田 56  2012年8月20日

山本伸一は、田原薫に言った。 「『御義口伝』は難解かもしれない。それでも挑戦し、一節でもいいから、身で拝そうとしていくんです。すごい力になるよ。 私も、戸田先生にお仕えして以来、深く心に刻んできた『御義口伝』の一節がある。 『一念に億劫の辛労…

小説「新・人間革命」厚田 55  2012年8月18日

追善法要が行われた翌日の十月四日午後、山本伸一は、妻の峯子や北海道総合長の田原薫らと共に、石狩川の渡船場に立った。 一九五四年(昭和二十九年)八月、戸田城聖と共にここに着き、厚田村を訪れたのである。 滔々と流れる雄大な石狩川の対岸には、色づ…

小説「新・人間革命」厚田 54  2012年8月17日

一九六一年(昭和三十六年)十二月、北海道女子部の部長である嵐山春子が病のために他界した。 漆原芳子は、嵐山という、尊敬する先輩であり、苦楽を共にしてきた最愛の同志を失ったのである。 再び彼女は、友の死の意味を問うた。今度は、答えは明らかであ…

大白蓮華  2012年(平成24年)12月号(No.756)

巻頭言 信仰とは不屈の旗なり 創価学会名誉会長 池田大作 恐れるな 蓮華の法は 何ものも 乗り越え楽しく 境涯長者と 人生は早い。月日の経(た)つスピードは、年齢を重ねるごとに、加速していくように感じられるものだ。 日蓮大聖人は、「命限(いのちかぎ…

大白蓮華  2012年(平成24年)11月号(No.755)

「蘭室の友」のスクラムを 創価学会名誉会長 池田大作 今日もまた 雄々しく生きなむ 朗らかに 人間帝王 三世を見つめて 「太陽の如く、わが心は揺るぎなし。ゆえに、我もまた常に光り輝く!」──千年の昔、シルクロードの大詩人バラサグンは叫んだ。 日蓮仏法は…

大白蓮華  2012年(平成24年)10月号(No.754)

君よ! 創価の全権大使たれ 創価学会名誉会長 池田大作 決然と 広布に戦う 英雄は 創価の誉れの 君とあなたと 「私は人生の道で出会った人たちに、思い切って真心の言葉をかけていった」「みんなと一緒に歩むところに道ができていくのだから」 東欧の平和の先…

大白蓮華  2012年(平成24年)9月号(No.753)

信心で勝て! 社会で光れ!! 創価学会名誉会長 池田大作 美しき 我らの魂 永遠に 守れや光れや 悪世の社会に 人生も社会も、「光」と「闇」との戦いである。時代の闇(やみ)が深ければ深いほど、妙法の当体である我が生命から、赫々(かっかく)たる希望の光を…

大白蓮華  2012年(平成24年)8月号 巻頭言(No.752)

「健康長寿の生命を勝ちとれ!」 創価学会名誉会長 池田大作 断固して 健康勝ちとれ 偉大なる 君の命は 使命の生命と 「人生にかける理想があり、それに向かって全魂を打ち込んで進む時、人間はいつまでも若いのです」と、ロシアの芸術の母ナターリヤ・サー…

大白蓮華 2012年(平成24年)7月号 巻頭言(No.751)

君よ、青春勝利の勇舞を! 創価学会名誉会長 池田大作 我が青春 悔いなく生き抜け この道で 晴れの使命を 宝と抱きて 20世紀の大歴史学者トインビー博士との対話の折に、私は「これからの青年が一番心がけるべきことは?」と尋(たず)ねたことがある。 博士…

大白蓮華 2012年(平成24年)6月号 巻頭言(No.750)

英知の学生部よ! 勝ち光れ 創価学会名誉会長 池田大作 素晴らしき 知性と情熱 漲りて 世紀の勝鬨 わが弟子見つめむ 「人間の頭脳ほど力強い存在は、宇宙のどこにもない」 これは、ロシアの宇宙開発の父ツィオルコフスキーの確信であった。 人間と生まれてき…

大白蓮華  2012年(平成24年)5月号 巻頭言

世界一の婦人部に幸(さち)の宝冠(ほうかん)を! 創価学会名誉会長 池田大作 世界一 誇る われらの 婦人部は 福徳ゆたかに 使命も尊く 歴史を振り返れば、残酷(ざんこく)な戦乱(せんらん)や抑圧(よくあつ)や宿命(しゅくめい)に、どれほど多くの女…