2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

大白蓮華 巻頭言 2017年(平成29年)11月号(No.817)

​巻頭言 ザダンカイは元気の幸福劇場​ 池田大作 私は座談会で、師匠とお会いすることができた。 私は座談会で、大仏法を学び、実践してきた。 私は座談会で、愛する同士と一緒に、日本そして世界へ、広宣流布の拡大を起こしてきた。 私は座談会が、何よりも…

【第90回】 妙法の福徳は燦然たり (2017.10.29)

仏法の中に内薫外護と申す大なる大事ありて宗論にて候 (崇峻天皇御書、1170ページ) (通解) 仏法の中に、「内薫外護」という大変に大事な法門があって、それは仏法の要である。 同志への指針 内なる仏性を薫発すれば、外からの守護が必ず現れる。 「内…

【第89回】 ​「一念に億劫の辛労」を!​​ (2017.10.21)

​​​​​​​一念に億劫の辛労を尽せば本来無作の三身念念に起るなり所謂南無妙法蓮華経は精進行なり​​​​​​​ (御書790ページ)​ (通解〉 一念に億劫の辛労を尽くして、自行化他にわたる実践に励んでいくなら、本来わが身に具わっている仏の生命が瞬間瞬間に現れ…

小説「新・人間革命」 暁鐘 四十九 2017年10月28日

三人の青年たちのうち、一人の女子部員が口を開いた。 「私は一年前に信心を始めました。私の住む町では、信心をしているのは私だけです。 座談会の会場にいくにも数時間かかります。 こんな状況のなかでも、地域に仏法理解の輪を広げていくことはできるので…

小説「新・人間革命」 暁鐘 四十八 2017年10月27日

地下鉄の中でも、山本伸一の口述は続いた。 同行のメンバーは、懸命にメモ帳にペンを走らせる。 チュイルリー駅から三つ目のシャトレ駅で、郊外に向かうB線に乗り換える。 “動く歩道”でも、電車を待つ間も口述を重ねた。 「今 社会は 夕陽の落ちゆくごとく …

小説「新・人間革命」 暁鐘 四十七 2017年10月26日

山本伸一は、パリにあっても、要人や識者と対話を重ねる一方で、メンバーの激励に全力を尽くした。 パリに到着した翌日の十一日には、フランスの青年メンバーとの信心懇談会に臨み、十二日にはパリ会館を訪問し、勤行会に集った人たちを激励。 さらに、懇談…

小説「新・人間革命」 暁鐘 四十六 2017年10月25日

フランス上院の議場を見学した山本伸一は、公邸で、ポエール議長と会談した。 議長は、創価学会に強い関心をもち、かねてから親しく話し合えることを願っていたという。 また、人間尊重と平和への理念のもと、今回、伸一が、ソ連、ブルガリアなど、社会体制…

小説「新・人間革命」 暁鐘 四十五 2017年10月24日

ビクトル・ユゴーは、独裁化する大統領のルイ・ナポレオン(後のナポレオン三世)によって弾圧を受け、亡命を余儀なくされた。 そのなかで、大統領を弾劾する 『小ナポレオン』『懲罰詩集』を発表し、この亡命中に、大著『レ・ミゼラブル』を完成させている…

小説「新・人間革命」 暁鐘 四十四  2017年10月23日

広宣流布は、常に新しき出発である。希望みなぎる挑戦の旅路である。 10日午後3時半過ぎ、山本伸一の一行は、50人ほどの地元メンバーに送られ、マルセイユを発ち、鉄路、パリへと向かった。約7時間ほどの旅である。 伸一の間断なき奮闘の舞台は、花の都パリ…

【第88回】 嵐に不動の鍛えの信心で (2017.10.19)

きたはぬ・かねは・さかんなる火に入るればとくとけ候、冰をゆに入るがごとし、剣なんどは大火に入るれども暫くはとけず是きたへる故なり (四条金吾殿御返事、1169ページ) (通解) 鍛えられていない鉄は、燃え盛る火に入れれば、すぐに溶けてしまう。 …

【第87回】 題目には無量無辺の功徳力 (2017.10.12)

今法華経は四十余年の諸経を一経に収めて十方世界の三身円満の諸仏をあつめて釈迦一仏の分身の諸仏と談ずる故に一仏・一切仏にして妙法の二字に諸仏皆収まれり、故に妙法蓮華経の五字を唱うる功徳莫大なり(唱法華題目抄、13ページ) (通解) 今、法華経は…

【第86回】 いかなる障魔も吹き飛ばせ (2017.10.5)

『種種の大難・出来すとも智者に我義やぶられずば用ちいじとなり、其の外の大難・風の前の塵(ちり)なるべし』 ​​​​​​​(開目抄、232ページ) 〈通解〉 (誘惑や脅しなど)種々の大難が出てきても、私の正しい法義が智者に破られることがない限り、決し…

小説「新・人間革命」 暁鐘 四十三 2017年10月21日

九日正午、山本伸一たちは、マルセイユを訪れた。小高い丘の上に四角い鐘楼がそびえていた。 ノートルダム・ド・ラ・ガルド寺院である。 丘に立つと、地中海のコバルト色の海に浮かぶ、石造りの堅固な城壁に囲まれた小島が見える。 『巌窟王』の邦訳名で知ら…

小説「新・人間革命」 暁鐘 四十二 2017年10月20日

山本伸一は、ここで、仏法で説く「発心」について語っていった。 「『発心』とは、『発菩提心』という意味である。簡単に申し上げれば、悟りを求める心を起こすということであり、成仏への決心です。 人生をより良く生きようとするには、『汝自身とは何か』…

小説「新・人間革命」 暁鐘 四十一 2017年10月19日

翌七日、夏季研修会の一環として、ヨーロッパ広布二十周年の記念総会が開催された。 山本伸一は、この席でも、御書を拝して、参加者と共に、仏法の法理を研鑽し合った。 そのなかで彼は、一切衆生が「仏」の生命を具えていることを述べ、生命の尊厳を説く仏…

小説「新・人間革命」  暁鐘 四十 2017年10月18日

六日の午後、欧州研修道場では、山本伸一が出席して、ヨーロッパ広布二十周年を記念する夏季研修会が晴れやかに開幕した。 これには、地元フランスの百人をはじめ、十八カ国五百人のメンバーが集った。 伸一は皆と厳粛に勤行し、参加者の多幸とヨーロッパ広…

小説「新・人間革命」 暁鐘 三十九 2017年10月17日

欧州研修道場の北側には、サント・ビクトワール山(聖なる勝利山)がそそり立ち、青空の下、太陽を浴びて、石灰岩の岩肌が輝いていた。 “二十世紀絵画の祖”といわれるセザンヌもこの山に魅了され、多くの名画を残している。 六月六日の昼前、山本伸一は、妻…

小説「新・人間革命」 暁鐘 三十八 2017年10月16日

山本伸一の搭乗機は、右手に白雪を頂くアルプスの山々を望みながら、地中海沿岸のフランス第二の都市マルセイユへ向かった。 現地時間の六月五日午後一時過ぎ、マルセイユの空港に到着した一行は、エクサンプロバンスのホテルで、直ちにフランスでの諸行事に…

六巻抄

「六巻抄」 とは、大石寺第二十六世日寛上人が著されたもので、三重秘伝抄第一、文底秘沈抄第二,依義判文抄第三、末法相応抄第四、当流行事抄第五、当家三衣抄第六の六巻からなるので、六巻抄という。 日寛上人は、日蓮大聖人滅後約四百年間に発生した邪義…

【第19回】正義の走者は“澎湃”と! (2017.10.14)

我ら創価家族には、偉大な正義の源流がある。 戦時中、軍部政府の弾圧にも断じて屈しなかった殉教の師父・牧口先生が、獄中で最後の葉書を綴られたのは、昭和19年(1944年)の10月13日であった。 御本仏御入滅のこの日、先生は「三障四魔ガ紛起ス…

小説「新・人間革命」 暁鐘 三十七 2017年10月14日

山本伸一は、さらに、結婚観について語っていった。 「近年は、世界的な傾向として、すぐに離婚してしまうケースが増えつつあると聞いています。 しかし、どちらかが、しっかり信心に励み、発心して、解決の方向へ歩みゆくならば、聡明に打開していける場合…

小説「新・人間革命」 暁鐘 三十六 2017年10月13日

四日の夕刻、山本伸一は、宿舎のホテルの会議室で、学生をはじめ、青年の代表ら約五十人と信心懇談会を開催した。 メンバーの質問に答えながら彼は、指導、激励を重ねた。そのなかで強調したのは、制度の改革といっても、自身の生命の変革が不可欠であるとい…

小説「新・人間革命」 暁鐘 三十五 2017年10月12日

スカラ座での語らいで、バディーニ総裁は、さらに言葉をついだ。 「この公演は、山本先生の力がなければ、実現しなかったでしょう」 思えば、民音の専任理事であった秋月英介がスカラ座を訪ね、日本公演の交渉に当たったのは、十六年前のことであった。 スカ…

小説「新・人間革命」 暁鐘 三十四 2017年10月11日

六月二日午後、山本伸一は、フィレンツェ中央駅に駆けつけた百人ほどのメンバ ーに送られ、ミラノ行きの列車に乗り込んだ。 窓の外には、名残惜しそうな、幾つもの青年たちの顔があった。 彼は、“頼むよ。君たちの時代だよ”との思いを込めて、目と目でガラス…

【第18回】 心を結べ!仏縁を幾重にも (2017.10.9)

わが師の笑顔が浮かぶ。戸田先生が放たれた「原水爆禁止宣言」より60年――。 歴史を画する「核兵器禁止条約」が国連で採択され、その発効へ力強く尽力されるICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)に、今年のノーベル平和賞の授賞が決定した。 広島・長崎…

信心しきった人が勝つ 2017年10月8日

ひとたび戦いを起こしたならば、断じて勝たねばならない。 勝って、広宣流布の偉大な歴史を残すことだ。 人ではない。自分である。 自身が、 どれだけ真剣に行動したか。 「私が戦う!」という情熱がなければ、勝利の勢いは生まれない。 同じ戦うならば、前…

小説「新・人間革命」  暁鐘 三十三 2017年10月9日

ダンテの『神曲』は、神の審判という尺度をもって、嫉妬、欺瞞、傲慢、暴力、嘘、裏切りなどがもたらす、死後の世界の無残な結果を描き出した。 それは、いわば、人間を不幸にする諸悪との闘争の書といえよう。 人間は、いくら地位や、名声や、財産を得ても…

小説「新・人間革命」 暁鐘 三十二 2017年10月7日

六月一日午前、山本伸一は宿舎のホテルでローマクラブのアウレリオ・ペッチェイ会長と会談した。 会長は、前日にロンドンからローマの自宅に戻り、朝、ローマを発ち、自ら車を運転して、四時間がかりで訪ねて来たのである。 七十二歳にして疲れも見せず、精…

【第85回】 臨終只今の悔いなき日々を (2017.10.4)

相構え相構えて強盛の大信力を致して南無妙法蓮華経・臨終正念と祈念し給へ、生死一大事の血脈此れより外に全く求むることなかれ (生死一大事血脈抄、1338ページ) (通解) 強く心して強盛の大信力を出し、南無妙法蓮華経・臨終正念と祈念しなさい。生死…

【第17回】「師子王の心」で勇敢に!! (2017.10.2)

御本仏・日蓮大聖人が、「立正安国論」を認められ、民衆の安穏と世界の平和への道を示されたのは、文応元年(1260年)である。 それから満700年、第3代会長に就任した私は、直ちに関西を訪れ、そして北海道・東北・関東から九州・沖縄まで日本全国を…