2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

長編詩「希望は人生の宝なり」

長編詩「希望は人生の宝なり」 池田 大作 希望は 人生の宝なり。 常に 希望を持てる人は 幸いなり。 どんな財宝を持ち どんな権勢を持ち どんな名声を持とうとも 希望を見失った人生は 早々と挫折(ざせつ)していくに 違いない。 古代ローマの哲人 キケロは…

広宣流布大誓堂 落慶記念勤行会へのメッセージ

東京・信濃町に完成した、総本部の落慶記念勤行会が8日、諸天も寿ぐ秋晴れのもと、晴れやかに行われた。席上、総本部の新名称「広宣流布大誓堂」が発表された。総本部の呼称は今後、広宣流布大誓堂を中心とした、信濃町周辺の学会施設の総称として用いる。…

【第43回】  生涯不退転の信心を燃やせ 2013.11.15)

伝統の教学部任用試験が、もうすぐだ。 受験者の皆さん、本当にご苦労さま! 風邪などひかれませんように。教えてくださっている方々、応援してくださる全ての皆様方に、心から感謝申し上げたい。 アメリカの友は「新会員が教学試験を受けるまでが折伏だ」と…

【第42回】  尊き同志に生命の勲章を (2013.11.3)

全国、全世界の創価の同志が意気軒高だ。広布を支えてくださる全ての皆様方に、心から感謝を申し上げたい。 来る日も来る日も、あの人の奮起を祈り、この一家の和楽を願って、奔走する。 皆様こそ、生命の大勲章を贈られるべき、最高に尊貴な人である。誰が…

【第41回】  幸福の道を大胆に進め (2013.10.27)

今、若きリーダーが先駆を切って弘教に走っている。最高に偉大な青春の劇だ。大胆に進むのだ。 折伏は、どんな善よりも、はるかに尊い、一番の善である。目先の富や満足を友に送るのとは、次元が違う。 妙法を持《たも》つ人は、永遠に幸福になっていける。…

【第40回】  題目は全てに勝利の原動力  (2013.10.20)

希望あふれる未来部の皆さん! 勇んで進みゆく挑戦の心が、私はうれしい。 1960年の10月、私は、初めて世界へ旅立ちました。 それは、師匠である戸田城聖先生から託された「広宣流布」すなわち「世界平和」を実現するための第一歩でした。 そして半世紀がた…

【第39回】  自分が変われ 行動を起こせ (2013.10.14)

いよいよ、教学の秋、人材育成の秋本番だ。 今、新しい英知と情熱の若人が陸続と集い、生き生きと立ち上がってくれている。 未来は明るい。見事な発展だ。これほどの喜びはない。 これからも、この素晴らしい若き地涌のスクラムが、いよいよ広がっていくこと…

【第38回】  縁した友に大誠実の対話を (2013.10.6)

晴れやかな総本部の竣工、おめでとう! すごい学会になった。すごい人材が育った。私は本当にうれしい。布陣を整え、さらなる発展へのバトンタッチを頼みます。 これまで頑張ってくれた友は、後継を自分以上に育て、守り支え、一緒に光っていくことを、無上…

【第37回]  困難が自分を強く鍛える (2012.9.29)

後継の宝であり、学会の未来を決する青年たちが、世界中で皆の先頭に立ち、折伏精神に燃えて戦ってくれている。これほど、うれしいことはありません。 日蓮大聖人は「強敵《ごうてき》を伏して始て力士をしる」(御書957㌻)と仰せです。 すなわち、“強敵を…

【第36回]  女性の祈りに勝るものなし (2012.9.21)

晴れやかに、また、にぎやかに、伝統の婦人部総会が、各地で行われている。 自在に創意を光らせ、希望の対話の花を、楽しく咲かせている。本当に素晴らしい。 女子部も元気に友情のスクラムを広げている。心美しき世界の乙女が、友のため、社会のため、広宣…

若芽 23 2013年 11月16日

山本伸一は、四月九日、東京創価小学校の入学式終了後、「王子の木」「ひめの木」の記念植樹に参加し、一緒に万歳を三唱した。 それから、正門を入って、すぐ右側に植えられた一本の桜の前に立った。 小学校の校舎建設の責任者を務めた所長の鈴木元雄を顕彰…

若芽 22 2013年 11月15日

所長の鈴木元雄は、作業に追われ、自宅がある神奈川県の鎌倉に帰れぬことも多かった。 そんな時は、建設現場に泊まり込んで、陣頭指揮を執った。 工事途中の教室の床に段ボールを敷き、毛布にくるまって仮眠し、朝を迎えることもあった。 「工事は、なんとし…

若芽 21 2013年 11月14日

山本伸一たちは、ヘルメットを被り、工事現場の責任者である鈴木元雄所長の案内で、小学校の校舎を一階から見て回った。 所長は、伸一と同世代の、メガネをかけた生真面目そうな壮年であった。 まだ、天井は張られておらず、何本もの鉄の管がむき出しになっ…

若芽 20 2013年 11月13日

東京創価小学校の工事が始まった時、開校までの時間は一年を切っていた。山本伸一は、無事に完成することを、日々、懸命に祈った。 工事は、急ピッチで進められていった。 一九七七年(昭和五十二年)秋には、教職員も内定し、東京都に申請していた小学校の…

若芽 19 2013年 11月12日

それからほどなく、国分寺市教育委員会から、国分寺市北町の建設予定地を史跡指定地とする旨の連絡があった。 この土地に校舎を建設するには、遺跡調査を行い、出土品等はないことが確認されなければならない。 その調査には時間もかかるし、出土品があれば…

若芽 18 2013年 11月9日

東京に開校する創価小学校の設立準備委員会では、「二十一世紀を担う人材の育成」を目標の柱と定め、教育の在り方をはじめ、学校の規模や児童数、建設用地などが具体的に話し合われていった。 一九七六年(昭和五十一年)四月に創価大学の教育学部が開設され…

若芽 17 2013年 11月8日

「詰め込み教育」を見直して、「ゆとり教育」をめざすべきであるという意見は、一九七三年(昭和四十八年)ごろには、次第に大きな声になりつつあった。 山本伸一は、「ゆとり教育」を検討してみるのもよいが、より重要な問題は、"いかにして、子どもに学習…

若芽 16 2013年 11月7日

児童の多くの親たちは、「有名中学に入ることが、偏差値の高い有名大学に進むことにつながり、それが一流企業など、社会的評価も高く、高収入で安定した職業に就く道である。 そして、そこに人生の幸福がある」との考えに立っていたのである。 しかし、社会…

若芽 15 2013年 11月6日

山本伸一は、日本の小学校教育の現状を考えれば考えるほど、創価小学校を開校して模範の教育を行い、進むべき教育の道を示さねばならないと痛感してきた。 創価女子中学・高校が開校した一九七三年(昭和四十八年)の五月、国際教育到達度評価学会(IEA)…

若芽14 2013年 11月5日

山本伸一は、東京創価小学校の制服に身を包んだ児童たちを見ながら、教員たちに、感慨深そうに語った。 「東京の創価中学・高校の開校から、ちょうど十年になる。この間に創価大学が開学し、大学院もできた。大阪には創価女子中学・高校も開校し、札幌には創…

若芽 13 2013年 11月4日

山本伸一たちは、さらに三階に行き、工作室を見たあと、作法室に入った。 伸一は、児童たちに語った。 「今日は、創価中学校と高校の入学記念祝賀会に出て、それから校内を回ってきたんです。一緒に、ここで休憩しようよ」 畳敷きの作法室で、座卓を囲んだ。…

大白蓮華 2013年(平成25年)11月号(No.768)

創価の青年は人類の希望なり 創価学会名誉会長 池田大作 この人生において、勝利は、どこで決まるのか。 波瀾万丈(はらんばんじょう)の使命の一生を生き切った、アフリカの環境の母ワンガリ・マータイ博士は言われていた。 ――意気消沈した、その時に「それ…

若芽 12 2013年 11月2日

山本伸一は、"最初の授業"に参加した児童たちと一緒に、一階の一年一組の教室を出た。 二階に移動し、理科室、図書室、家庭科室、マルチパーパスルーム(多目的教室)、音楽室、放送室を見て回った。 家庭科室では、東京創価小学校の姉妹校である関西の創価…

【第19回】 希望の未来を描こう!(2013.11.1)

毎日が君と私の「夢の出発点」 アフリカの環境の母 ワンガリ・マータイ博士 「未来」は、「今」にあるのです。将来、実現したい何かがあるなら、今、そのために行動しなければなりません ──いよいよ全世界の同志が待ち望んでいた総本部が完成し「世界広宣流…

【第14回】 現実に勝つための信仰(2013.10.25付)

智者とは世間の法より外《ほか》に仏法を行《おこなわ》ず、世間の治世の法を能く能く心へて候を智者とは申すなり(減劫御書 、1466㌻) 通解 智者とは世間の法以外において仏法を行ずることはない。世間の治世の法を十分に心得ているのを智者とはいうのであ…

【第13回】広布の大願と確信に生きよ (2013.10.11)

法華経と申すは随自意と申して仏の御心《みこころ》をとかせ給う、仏の御心はよき心なるゆへに・たとい《仮令》・し《知》らざる人も此の経をよみたてまつれば利益《りやく》はかりなし。(衆生身心御書 、1591㌻) 通解 法華経という経は、随自意といって仏…

【第12回】 師弟不二の祈りで勝て(2013.9.28)

だんな《檀那》と師とをもひあわぬいの《祈》りは水の上に火をたく《焚》がごとし(四条金吾殿御返事、1151㌻) 通解 檀那(弟子)と師匠とが心を同じくしない祈りは、水の上で火を焚くようなものであり、叶うわけがない。 同志への指針 この世で、師弟の絆…

第11回】 若き友に徹して励まし (2013.8.19)

されば余りに人の我をほむる時は如何様にもなりたき意《こころ》の出来《しゅったい》し候なり、是ほむる処の言よりをこり候ぞ(諸法実相抄、1359㌻) 通解 人から自分が、大変によく褒められるならば、 どのようになっても構わないとする心が生じてくるもの…

【第10回】 平和こそ創価学会の魂 (2013.8.9付 聖教新聞)

国土泰平・天下安穏は一人より万民に至るまで好む所なり楽う所なり(立正安国論、31㌻) 通解 国土泰平、天下安穏は、上一人から万人に至るまで一切の人々があげて好むところであり、願うところである。 同志への指針 平和は民衆の悲願、人類の宿願である。 …

若芽 11 2013年 11月1日

山本伸一は、教員たちに笑いながら言った。 「先生に間違ったことを教えられては困るので、今日は、私が授業をします」 そして、椅子から立って黒板に向かい、チョークを手にした。 ──「さいた さいた さくらが さいた」 彼は、こう書き、児童たちに促した。…