2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

きょうの聖教新聞  2010・3・28

★名字の言 ▼いつもの道が明るい。光が吹き出しているようなユキヤナギ、黄金色に輝くレンギョウ・・・。花々が春の到来を告げている ▼今月16日、卒業式を迎えた東京・創価学園に、今年も「菜の花」が届いた。この花が県の花である千葉県の婦人から。一本…

小説「新・人間革命」  3月26日 学光50

山本伸一がグラウンドに姿を現すと、大地を揺るがすような拍手と歓声が空に舞った。 彼は、「ご苦労様!」「ありがとう!」「おめでとう!」と、皆に語りかけながら手を振り、グラウンドを一周した。 第十回学光祭が始まった。 「通教常勝太鼓」が轟き、次い…

小説「新・人間革命」  3月25日 学光49

一九八二年(昭和五十七年)四月には、教育学部の通信教育課程が開設された。これによって、小学校や幼稚園の教員免許状、社会教育主事任用資格の取得も可能になったのである。 創大通教は、年ごとに学生も増え、民衆教育の大城として、発展を重ねていった。…

小説「新・人間革命」  3月24日 学光48

「学は光」の合唱を聴いた山本伸一は、真っ先に拍手を送りながら、隣にいた教員に語った。 「通教生の負けじ魂が、あふれていますね。この“負けるものか!”という一念が、人間を鍛え、強くするんです」 第五回学光祭には、春に卒業した通教の第一期生たちも…

小説「新・人間革命」  3月23日 学光47

通信教育部開設五年目の一九八〇年(昭和五十五年)八月、夏期スクーリング中に行われた第五回学光祭には、山本伸一も、初めて出席した。 十二日の夕刻、会場の中央体育館に向かう伸一の足取りは軽かった。通教生と会えると思うと、彼の胸は躍るのだ。 通教…

小説「新・人間革命」  3月22日 学光46

心に勇気の光源を持つ人は、苦しみの暗夜に打ち勝つことができる。闇が深ければ深いほど、仰ぎ見る太陽はまばゆい。「暁は夜から生れる」(注)とは、インドネシアの女性解放の先駆者カルティニの叫びである。 今井翔子は、吐き気などの苦痛にさいなまれるな…

きょうの聖教新聞  2010・3・27

★名字の言 ▼日本選手の健闘が光ったバンクバー・パラリンピック。一方、外国勢で最も注目を集めたのは、アルペンスキー檀紙立位で金4個、銀1個のメダルを獲得したドイツのシェーンフェルダー選手だろう ▼事故で右腕と左手の指を失ったため、ストックは持…

きょうの聖教新聞 2010・3・26

★名字の言 ▼博士号を取得した創価学園卒業生。創立者の池田名誉会長が受賞した名誉学術称号。いずれも今月、280となった ▼「二つの数の不思議なる符合こそ、ひとえに池田先生の世界平和と教育への卓越したご貢献の証し」と、中国・西安交通大学の王建華…

きょうの聖教新聞  2010・3・25

★名字の言 ▼「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」。この季節、在原業平のような心境の方もいることだろう。桜はいつごろ咲くのか。咲けば咲いたで、きょうの雨や明日の風で散ってしまわないか・・・。さまざまに心騒がす。実に不思議な…

きょうの聖教新聞 2010・3・24

★名字の言 ▼米大リーグ・エンゼルスの松井秀喜選手は4年前、捕球の際に左手首を骨折。手術した腕の中には今なお、骨を固定しているボルトとプレートが残されている ▼常に前向きな姿勢でと心掛けてきた。だが、けがのショックは大きく、すぐには気持ちを切…

きょうの聖教新聞  2010・3・23

★名字の言 ▼ある幼稚園の教員が園児を「双葉」に譬えていた。植物が芽を出した時の、2枚の小さな葉っぱの状態。外見は皆、今は同じに見える。丁寧に育てると、やがて本葉が出て、個性豊かな花が咲く、と ▼育て方はさまざまあるが、大切なのは言葉だろう。…

きょうの聖教新聞  2010・3・22

★名字の言 ▼「聞く」と「聴く」-どう違うのか。「聞く」は、受け身で自然に音が耳に入ることを表している。「聴く」は、字の中に「目」や「心」もあり、全身全霊を傾けて聞くことに集中する意味がある。「それは、話すこと以上に大変なこと」と、津田塾大…

【第3回】  「仕事と信心」 ㊦ 2010-2-18

御聖訓 天晴れぬれば地明らかなり 仏法は最高の人間学 諸君は時代を照らす希望の太陽 熊沢女子部長 今、各地の友と語り合う中で、「仕事が忙しくて、なかなか思うように学会活動の時間がとれない」という悩みを多く聞きます。 池田名誉会長 多忙な中で、少し…

【第2回】  「仕事と信心」 ㊥2010-2-17

どん底から立って 一切を変毒為薬 棚野 今、経済不況の中、仕事の悩みも千差万別です。倒産やリストラと戦う友もいます。人員削減のため、一人で抱える仕事量が急激に増えたメンバーもいます。夜勤が続いたり、なかなか休みがとれなかったりなど、状況はさま…

【第2回】  「仕事と信心」 ㊤ 2010-2-17

日蓮仏法の実践の舞台は現実社会 「今」「ここで」勝利者と光れ どんな立場であれ、誠心誠意に徹した青年が、信用という最高の財産を築くことができるのです 熊沢女子部長 第1回の「師弟誓願の祈り」には、全国の青年部員から多くの感動と感謝の声が寄せられ…

【第1回】 御書と青年 師弟請願の祈り 2010-1-25㊦

御聖訓 願わくは我が弟子等 大願を起こせ 広宣流布へ 師弟の誓願に生き抜け 万人の「仏の生命」開く大闘争を! 隣のドミニカ共和国の尊き同志も救援に尽力してくれ、復興を目指して第1回の座談会が力強く行われます。 私たちは、誓願の祈りで、深く強く結ば…

【第1回】 御書と青年 師弟請願の祈り 2010-1-25㊤

世界一の大哲学を胸に進め! 御書は希望 勇気 智慧の泉 池田名誉会長 時代は、大きく動いている。激動の時こそ、青年の出番だ。 青年には勇気がある。青年には活力がある。青年にはビジョンがある。 いよいよ青年が、壮大な「世界広宣流布」の一切を担い立つ…

【第9回】 師弟有縁の天地 山梨 2010-3012

築け!広宣流布の人材の城を 山梨に 功徳の太陽 昇りゆけ 春爛漫の 心踊りで 池田名誉会長はかつて、山梨の友に贈った。 「春爛漫」が、もうすぐ甲斐の里にやってくる。 陽光が富士の白雪を照らし、桃の絨毯が里を彩る。その名もゆかしい笛吹川は、雪解けの…

【第8回】 広宣流布の最初の地帯 沖縄  2010-3-6

永遠平和の象徴の天地たれ 突然、大粒の雨がフィールドをたたき始めた。雨脚は次第に強くなる。 昭和58年(1983年)3月21日、3万人の沖縄平和文化祭。 演技する友の顔が激しい雨で霞む。衣装はぬれ、袖口から水滴が落ちる。地面には無数の水たまり。動くた…

【第7回】 共戦の父子の絆 関西創価学園  2010-2-26

「学園生は私の宝! 私の命!」 最寄りの駅から、一本の道が山裾に沿って、なだらかに続く。緑がまぶしい。野鳥はさえずり、花々が躍り咲く。万葉の詩情が薫る大阪・交野。自然の名画が広がっていた。 関西創価学園へと続くこの道を多くの生徒が通い、逸材が…

【第6回】 春光る太陽の王国 宮崎 2010-2-19

励まそう 一人でも多く! 宮崎研修道場に着いた池田名誉会長が、そのまま庭の方へ歩き始めた。 平成11年(1999年)2月26日午後。沖縄から空路、宮崎に飛び、車で20分ほど走った、その足である。 庭では、「守る会」をはじめ3人の友が、手を真っ黒にしな…

【第5回】 大聖人御誕生の天地 旭日の千葉  2010-2-14

創価ルネッサンスの太陽は昇った 「会う友は、一人残らず励まし、思い出をつくってさしあげたい」ー昭和49年(1974年崖)2月15日、池田名誉会長は学会本部から千葉へ向かった。 午後8時半、外房線の大原駅着。列車を降りるや、真っ先に駅構内にいた1…

【第4回】 反転攻勢の本陣 東京 立川  2010-2-5

ここから新しい立川を作ろう 立川の、そして第2総東京の同志が“立文”の愛称で慕う「立川文化会館」。 地上5階建て。目を見張る威容。大型会館の先駆けとして誕生した同会館は、立川の友にとって、大きな誇りであり希望であった。全国の同志の憧れだった。 …

小説「新・人間革命」  3月20日 学光45

法学部の卒業証書の授与で、「今井翔子」という名前が呼ばれると、ひときわ大きな祝福の拍手が響いた。今井は、長崎から来た三十代半ばの主婦で、耳が不自由であった。 彼女は、学友に背を押されると、さっそうと前に進み出た。 ――それは、中学一年の時であ…

小説「新・人間革命」  3月19日 学光44

一九八〇年(昭和五十五年)二月十日、全国二十五会場で、各科目の試験が行われた。卒業をかけて挑戦する第一期生も多かった。 三月九日には、創価大学で卒業面接試験が実施された。そして、経済学部九十九人、法学部百三十人、合計二百二十九人の卒業が決…

小説「新・人間革命」  3月18日 学光43

全国通教生大会に集った人たちには、青年もいれば、壮年や婦人もいた。なかには、七十歳を超えていると思われる白髪の老婦人の姿もあった。まさに老若男女が集っていた。 また、職業も、出身地も、千差万別である。 しかし、それぞれが置かれた状況のなかで…

小説「新・人間革命」  3月17日 学光42

第一回「全国通教生大会」の終了後、通教生と、松風合宿所前の階段で、記念のカメラに納まった山本伸一は、皆に訴えた。 「仕事、勉強と、皆さんは、日々、大変かもしれない。しかし、置かれた状況が厳しければ厳しいほど、人間修行の環境が整っているという…

小説「新・人間革命」  3月16日 学光41

社会保険労務士の試験は、決して容易ではなかった。藤野悦代は、一度目の試験には失敗した。しかし、翌一九七一年(昭和四十六年)、二度目の挑戦で合格の栄冠を手にしたのだ。 女性の社会保険労務士としては、彼女の住んでいた滋賀県の近江八幡市で、第一号…

小説「新・人間革命」  3月15日 学光40

一九七九年(昭和五十四年)の夏期スクーリングの折には、通教生に対する、二度目の国家試験の説明会が開かれた。 この時、社会保険労務士の合格体験を発表したのが、通教の法学部で四年目を迎えた藤野悦代であった。彼女は、八年前に三十四歳で社会保険労…

小説「新・人間革命」  3月13日 学光39

岩川武志は、当初、最難関といわれる司法試験をめざそうと思った。だが、自分の置かれた状況を考え、司法書士試験に挑戦することにした。 独学で勉強を始めた。通信教育の勉強のうえに、さらに、試験勉強である。しかし、困難であればあるほどファイトがわい…