2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

きょうの聖教新聞  2010・2・28

★名字の言 ▼世界が注目した26日(日本時間)の五輪フィギュアスケート女王対決。韓国の金ヨナ選手は圧巻の世界最高得点。日本の浅田真央選手も、ベストの演技ではなかったものの自己最高得点。互いに競い合い、大舞台で未知数の力を発揮した ▼スポーツにし…

きょうの聖教新聞  2010・2・27

★名字の言 ▼近年、この時期に「立志式」を行う中学校、地域がある。多くは、数え年で15歳になる中学2年生が人生の目標を立てる。昔の元服や、『論語』の一節が由来とされている。幕末に活躍した橋本佐内が、15歳で記した『啓発録』を式で使用する学校も…

「新・人間革命」  2月27日 学光27

通信教育で単位を修得することは、佐江一志が予想していたより、はるかに困難であった。リポートも思うように進まず、いつになったら大学を卒業できるか、わからなかった。 彼は、悩んだ末に、二部への転籍を考え、母親に相談した。 「真剣に考えているんだ…

小説「新・人間革命」   2月26日 学光26

佐江一志は、十八歳の春、友人の勧めもあって、定時制高校に入学した。 彼が定時制高校の四年になった、一九六四年(昭和三十九年)六月のことである。山本伸一は、第七回学生部総会で、創価大学の設立構想を発表した。 それが掲載された聖教新聞を、佐江は…

きょうの聖教新聞  2010・2・26

★名字の言 ▼吉田松陰の手紙が新たに発見された。日付は1859年5月15日。江戸で処刑される5ヶ月前、同地へ移送される直前、弟子の一人に「当時の情勢を書き残そうと思いながら時間がなく、その実現を託そうとした」ものという(産経新聞) ▼私に代わっ…

小説「新・人間革命」  2月25日 学光25

佐江一志の生い立ちは複雑であった。 彼は一九四三年(昭和十八年)に東京に生まれた。母親は、両国で料亭を営んでいたが、父親の記憶はなく、父については、何も知らされずに育った。 彼には、二人の妹がいた。妹たちは、母に育てられたが、彼は、千葉の祖…

小説「新・人間革命」  2月24日 学光24

十月十日の日曜日――この日もスクーリングが行われ、各地から創価大学に集って来た通教生が、真剣に学んでいた。 山本伸一は、午後から大学を訪れ、女子部の代表の研修会に出席していたが、通教生が集っていることを聞くと、授業終了後、一緒に記念撮影をする…

小説「新・人間革命」  2月23日 学光23

通教生たちにとってスクーリングの大きな収穫の一つが、全国各地の学友を知ったことであった。 連絡先を交換し合い、その後、手紙や電話で励まし合う人たちもいた。近くに住む人たち同士が、一緒に勉強するようになったケースもあった。 当初、通教生の多く…

きょうの聖教新聞  2010・2・25

★名字の言 ▼「経営と現場が遠かった」。何か問題や事件が起きるたびに「現場との距離」が話題になることが多い ▼商圏人口が5万人ほどの地で、巨大スーパーを経営する牧尾英二氏。年中無休の24時間営業で生活必需品から車まである。商品が売れ筋かどうかに…

きょうの聖教新聞  2010・2・24

★名字の言 ▼『池田大作名言100選』が好評を博している。脳科学者の茂木健一郎氏は「自分を高めるきっかけを与えてくれる言葉が散りばめられている」(中国新聞)と書評を寄せている ▼発刊した中央公論新社の首脳が先日、講演を行った。同書を出版するにあ…

小説「新・人間革命」  2月22日 学光22

閉講式を終えた通教生たちは、すぐにはキャンパスを離れがたく、ブロンズ像の前などで、親しくなった人と写真を撮ったり、連絡先を記したメモなどを交換したりしていた。 そこに、山本伸一が現れたのである。 「みんな、ご苦労様! 一緒に記念撮影をしようよ…

小説「新・人間革命」 2月20日 学光21

八月二十九日、夏期スクーリングは最終日を迎えた。正午過ぎ、中央体育館横のS二〇一教室で閉講式が行われた。 山本伸一は、創価大学で通教生を激励した翌日の十九日には、九州を訪問。東京に戻ると、二十八日には、神奈川の県民ホールで開催された「'76…

小説「新・人間革命」2月19日 学光20

夏期スクーリングの前期の最終日であり、後期の初日に当たる八月二十五日の夕刻、体育館横のS二〇一教室を中心に「学光祭」が行われた。 これは、通教生を慰労し、親睦を深める"夏祭り"として、企画された催しであった。 数日前、学長から、「学光祭」を開…

きょうの聖教新聞  2010・2・23

★名字の言 ▼「医は仁術なり」と、貝原益軒が『養生訓』に謳ったのは江戸時代。西洋近代医学が取り入られた後も、この思想は、わが国の医療の基本姿勢として、誇り高く受け継がれてきた ▼だが昨今、安心・安全が求められている医療の現場で、痛ましい事故が相…

きょうの聖教新聞  2010・2・22

★名字の言 ▼「最近、歳のせいか記憶力がめっきり落ちてしまって・・・」。よく耳にする言葉だが、実は「年齢のせい」ばかりではないらしい ▼脳科学者の池谷裕二氏によれば、好奇心や探究心がわいた時に発生する「シータ波」という脳波を増やせば、若者と同じ…

きょうの聖教新聞  2010・2・21

★名字の言 ▼バンクバー五輪のフィギュアスケート。高橋大輔選手が同種目で日本人初のメダルを獲得した。かつては重圧に弱く、前回トリノ五輪はミスは重なり8位。雪辱を期して再出発し、2007年の世界選手権では銀メダルを獲得するなど、順風満帆かと思わ…

小説「新・人間革命」  2月18日 学光19

「こっちにおいでよ」 山本伸一は、校舎に向かって右側のブロンズ像の前に通教生の代表たちを呼んだ。鍛冶職人と天使の像で、その台座には、「労苦と使命の中にのみ 人生の価値は生まれる」との、伸一の言葉が刻まれている。 働き学ぶ、通教生への指針として…

小説「新・人間革命」  2月17日 学光18

山本伸一は、話を続けた。 「皆さんのことは、学長や通信教育部の部長から、つぶさに話を聞いております。 私は、通信教育の皆さん方に、ひとしお大きな期待を寄せております。 通信教育は、創価教育の父・牧口先生の一つの理想であり、皆さんこそ、その体現…

小説「新・人間革命」  2月16日 学光17

山本伸一は、八月十七日、創価大学で行われた、婦人部の結成二十五周年を祝う集いに出席した。通信教育部の夏期スクーリング三日目のことである。 彼は、会場の中央体育館に向かう途中、何人もの通教生の姿を目にした。 側にいた幹部に語った。 「スクーリン…

小説「新・人間革命」  2月15日 学光16

通信教育部の授業を担当するのは、通学課程同様、学長をはじめ、学部長、教授などの、優れた教師陣である。その教員たちを驚嘆させたのは、通教生の真剣な受講態度であった。 なかには、教員よりも年上の学生もいる。その人たちが、目を輝かせ、一言も聞き漏…

小説「新・人間革命」  2月13日 学光15

通教生は、卒業に必要な百二十四単位(経済学部は百二十六単位)のうち、スクーリングで、約四分の一にあたる三十単位を修得する。 この単位はリポートでは修得できず、夏か秋のスクーリングに参加し、授業を受け、試験を受けなければならなかった。 第一回…

きょうの聖教新聞  2010・2・20

★名字の言 ▼桜並木の川べりを親子が仲良く散歩している。「この木は死んじゃったの?」「そう見えるね。でも、ちゃんと生きているよ。もうすぐ春になると、きれいな花を、枝いっぱいに咲かせるんだよ」-会話を聞いて、こんな話を思い出した ▼染色家の志村ふ…

きょうの聖教新聞  2010・2・19

★名字の言 ▼春を告げる農漁村部の体験主張大会が、衛星中継により全国各地で行われる。笑いあり、涙ありの体験。つくづく「体験に勝るものはない」と痛感する ▼広島の山間地域の上下町でも昨年秋、にぎやかに同大会が開かれた。会場は、町始まって以来の人出…

きょうの聖教新聞  2010・2・18

★名字の言 ▼ある家に下宿している学生がキャッチボールをしていた。その姿を見た家の主が言った。「君、命がけでやり給え!」。『宮本武蔵』等の作品で知られる吉川英治氏である ▼氏の長男で、吉川英治記念館館長の吉川英明さんが、本紙のトーク21で紹介し…

きょうの聖教新聞  2010・2・17

★名字の言 ▼「三寒四温」とは冬、寒い日が3日続くと、その後は暖かい日が4日ほど続くこと。中国北部では、そうした規則的な周期が巡るらしいが、日本では、そううまくはいかないようだ ▼2月の異称は「如月」。寒さのために衣を重ねることから「衣更着」と…

きょうの聖教新聞  2010・2・16

★名字の言 ▼雪の重みで弓なりの竹がバサッと雪を払い、しなやかに伸びた。身を折るほどの重圧にも倒れないのは、地下茎を地中に張り巡らせた磐石な基盤と、成長を刻んだ節目が存在するためだ。毅然たる竹は、試練をはね返す凛々しい青年のようだ ▼筍は旬(1…

きょうの聖教新聞  2010・2・15

★名字の言 ▼「親孝行とは(演技)である」。親子だからこそ「誰よりも気を遣い、誰よりもサービス精神を持ち、誰よりも接待感覚を忘れてはならない」と、みうらじゅん氏は語る。行動してこそ心は育つ。氏は、そう考えるのだ(『親孝行プレイ』角川文庫) ▼こ…

きょうの聖教新聞  2010・2・14

★名字の言 ▼バンクーバー冬季五輪が開幕した。テーマは、カナダ国家にうたわれている「With Glowing Hearts(燃える心と共に)」。活気づく街並みや、聖火の到着を喜ぶ市民の表情が伝えられ、熱戦への期待が高まる ▼開会中の17日間、燃え続ける聖火は、五…

【第3回】 8000人の自由勤行会 岩手 水沢 2010-1-29

【第3回】 8000人の自由勤行会 岩手水沢 2010-1-29 「思う存分、叫ぶのだ!」 「明日は、自由勤行会にしよう!」 池田名誉会長の提案が伝えられた時、時計はすでに午後8時を回っていた。 名誉会長が6年半ぶりに岩手・水沢訪れた昭和54年(1979年)1月11…

【第2回】 この道は勝利の道  愛知  2010-1-22

◇ 第2回 この道は勝利の道 愛知 2010-1-22 「今日も元気で」の弾むような歌声が今、日本のあの町この街に響いている。 年頭を飾る婦人部の集いが、地域での開催となって35年。愛知の誇りは、この総会に、全国で初めて、”池田先生をお迎えしたい”ことであ…