2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧
戦いは大胆に! 勇気と歓喜の舞を 大切な一日一日を断固と勝ち切れ この年頭、心新たに拝した御文《ごもん》がある。 日興上人が御年八十八歳の正月に留められた「遺誡置文《ゆいかいおきぶみ》」である。 前書きには、「於戲《ああ》仏法に値うこと希《まれ…
冬晴れの光に包まれ、懐かしい埼玉文化会館を訪れた(20日)。埼玉、関東はじめ全同志の無量無辺の福徳と勝利を妻と深く祈念した。 1階ロビーには、幾たびも共に歌った県歌「広布の旗」の歌碑が輝いていた。 ♪あの峰この河 埼玉は 恐るるものなし 師子の子は…
あすは阪神・淡路大震災から21年。お亡くなりになられた全ての方々を追善し、懇ろに題目を送らせていただいております。 生命は永遠です。亡き家族も、今を生きる皆様と一体です。笑顔で見守っておられると確信します。 皆様が、大災害にも屈せず、人間の復…
初代会長・牧口常三郎は、宗門が軍部政府の弾圧を恐れて神札を祭り、日蓮大聖人の御精神に違背するなかで、正法正義を守り抜いて獄死した。 この死身弘法、殉教の歴史こそが、創価学会の精神の原点である。 師の牧口と共に投獄され、後に第二代会長となる弟…
迫害を受けた熱原の農民信徒、なかでも神四郎、弥五郎、弥六郎の三兄弟の殉教は、幸福を確立するためという信仰の目的とは、対極にあるように思えるかもしれない。 生命は尊厳無比であり、守るべき最高の宝である。 では、なぜ日蓮大聖人は、「かり(仮)に…
熱原の農民信徒の生き方、振る舞いは、信心の究極を物語っている。 信心とは、学識や社会的な地位、財力などによって決まるものではない。 それは、法難という大試練に直面した時、決して怯むことなく、敢然と立ち向かう勇気、決定した心である。 そして、今…
「法華経を捨てよ」と迫る平左衛門尉頼綱に対して、熱原の農民信徒は、声も高らかに唱題を響かせた。それは、不惜身命の決意の表明であった。 激昂した頼綱は、次男である十三歳の飯沼判官資宗に、蟇目の矢で農民たちを射させた。 この矢は、桐材を鏃とした…
熱原の農民信徒は、互いに励まし合い、決して信心が揺らぐことはなかった。行智の一派は、さらに悪質な弾圧の奸計をめぐらした。 弘安二年(一二七九年)九月二十一日、稲刈りのために農民信徒が集まっていた。 そこに、下方政所の役人らが、弓馬をもって大…
滝泉寺院主代の行智は、正法に帰依した僧たちに、敵意を露わにして迫った。 ──法華経は信用できぬ法である。すぐに法華経を読誦することをやめて、ひたすら阿弥陀経を読み、念仏を称えるという起請文(誓詞)を書けば、居る所は保障してやろう! この脅しに…
十月十日、ガルブレイス博士との対談を終えた山本伸一は、大阪へ向かった。 関西での諸行事に出席し、さらに、静岡へ行き、総本山で営まれる熱原法難七百年記念法要に参列することになっていたのである。 大阪への空路、伸一は、熱原法難について思索をめぐ…
ハーバード大学での講演の翌日、山本伸一は妻の峯子、長男の正弘らと、同大学の近くの閑静な住宅街にあるガルブレイス博士の自宅を訪問した。 レンガ色の壁に、ピンク色の縁取りがなされた瀟洒な家であった。窓の外の木立には、愛らしいリスの姿も見えた。 …
ガルブレイス博士は、会談の翌年、総合月刊誌『文藝春秋』の四月号に、「ガルブレイスのニッポン日記」(訳・杉淵玲子)と題する一文を寄せた。 そのなかで、山本伸一との会談の内容についても触れていた。 「中国やソ連の問題、核兵器の管理、貧しい国々に…
山本伸一は、さらに、仏法の役割について論じていった。 「政治も、経済も、科学も、本来、すべてが人間の幸福を追求するものですが、それらは制度や環境的側面など、人間の外側からの幸福の追求です。 それに対して、宗教は、人間の内面世界からの幸福の追…
ガルブレイス博士は、人間はイデオロギーにとらわれてしまうと、現実から目をそらし、思考から逃避して、理論の鋳型にはめて物事を判断するようになることを危惧していた。 山本伸一も、イデオロギーや理論といった、あらかじめ定められた外的な規範に、自ら…
法華経の第七に云く「我(わ)が滅度(めつど)の後後(のちのち)の五百歳(ごひゃくさい)の中(うち)に広宣流布(こうせんるふ)して閻浮提(えんぶだい)に於(おい)て断絶(だんぜつ)せしむること無(な)けん」等云云(とううんん)、経文は大集経…
新しい決意で広布に走りゆく全同志と共に、「世界広布新時代 拡大の年」を元気にスタートすることができ、本当にうれしい。 大切なご家族、ご友人と一緒に、創価の新春は、千客万来の賑わいである。 晴れわたる元朝、同志を迎える広宣流布大誓堂は、青空に月…
山本伸一の意見に、ガルブレイス博士は、「まさにその通りです。全く異論はありません」と賛同の意を表した。 会談は佳境に入っていった。 博士の著書『不確実性の時代』が話題となり、伸一は、現代社会から確実な指導理念が喪失してしまったとの同書での指…
会談に同席していたティビーエス・ブリタニカの吉田稔社長が、「インドの問題に関連して、私からもお伺いしたいことがあります」と言って、ガルブレイス博士と山本伸一に質問した。 同社は『不確実性の時代』など、博士の邦訳出版を手がけてきた会社である。…
ガルブレイス博士は、インド赴任中の日々を記した『大使の日記――ケネディ時代に関する私的記録』と題する本を出版している。 その「緒言」に、キャサリン夫人の奮闘について、次のように綴った。 「家政、接待、広範にわたる儀典的な活動、在留アメリカ人に…
人生についての語らいのなかで、山本伸一はガルブレイス博士に、「これまでの人生で最も悲しかったことはなんでしたか」と尋ねた。 「最愛の息子を亡くしたことでした。親の私の目から見ても、知性もあり、賢い子どもでした。 それが若くして白血病になり、…
山本伸一の問題提起に、ガルブレイス博士は、一言一言、かみ締めるように、ゆっくりと語り始めた。 「それは、人生を考えるうえで、極めて重要な、根本的な質問です。 しかし、これほど難しく、また神秘的な問題はないと思います。 正直なところ、人間の死後…
ガルブレイス博士の身長は二メートルを超える。 案内する山本伸一の頭は、博士の肩まで届かなかった。 会談の会場に到着すると、あらためてあいさつを交わした。 伸一は博士を見上げ、その頭に手を伸ばしながら、ユーモアを込めて語った。 「既にご覧になっ…
山本伸一は、聖教新聞社の玄関前で、女子部の代表らと共に、ガルブレイス博士夫妻を出迎えた。 長身で銀髪の博士が車を降りると、大きな拍手が湧き起こった。 博士は、一九〇八年(明治四十一年)生まれで、間もなく七十歳になる。 しかし、その瞳には闘志が…
誓いし願 やぶるべからず 創価学会名誉会長 池田大作 青き地球の新しい一年の自転(じてん)と公転(こうてん)が始まった。 我らも、久遠元初の生命の太陽を輝かせながら、新しい息吹で、「一生成仏」という自転を、そして、「広宣流布」という公転を、たゆ…
『心こそ大切』のチームワークを! 創価学会名誉会長 池田大作 世界的に名高い外科医の友に、大手術を成功させる心構えを尋ねたことがある。答えは明快(めいかい)であった。 『チームワークです!』 とりわけ、陰で支えてくれるスタッフと心を一つにして、…
人の身には同生同名と申す二《ふたり》のつかひを天《てん》生《うま》る時よりつけさせ給いて影の身に・したがふがごとく須臾《しゅゆ》も・はなれず(同生同名御書、1115㌻) 通解 人の身には同生同名《どうしょうどうみょう》という二人の使いを天はその…
日蓮をば日本国の上一人より下万民に至るまで一人もなくあや《失》またんと・せしかども・今までかう《斯》て候事は一人なれども心のつよき故なるべしと・おぼすべし(乙御前御消息、1220㌻) 通解 日蓮のことを、日本国の上一人より下万民に至るまで、一人…
常にかた《語》りあわ《合》せて出離生死《しゅつりしょうじ》して同心に霊山浄土にてうな《頷》づきかたり給へ(華果成就御書、900㌻) 通解 常に語り合って生死の苦しみを離れ、同心に霊山浄土においてうなずき合って語らいなさい。 同志への指針 我らは、…
大いなる決意が、大いなる歴史を創る。 心晴れ晴れと、最高の新年勤行会から明年「世界広布新時代 拡大の年」を出発したい。 信心即生活である。 聡明に、絶対無事故で、健康第一で、有意義な一日一日を積み重ねていただきたい。 日蓮大聖人の仏法は全人類を…
世界広布の新しい歴史を開いたこの一年、会場提供のご家庭には、座談会をはじめ、大変にお世話になりました。皆で心から感謝申し上げたい。本当にありがとうございます! 戸田先生は、よく語られた。 「私たちがお世話になっている、この『信心の城』は大切…