2016-01-13から1日間の記事一覧

【第1回】 壮大な広布のドラマを (2016.1.7)

法華経の第七に云く「我(わ)が滅度(めつど)の後後(のちのち)の五百歳(ごひゃくさい)の中(うち)に広宣流布(こうせんるふ)して閻浮提(えんぶだい)に於(おい)て断絶(だんぜつ)せしむること無(な)けん」等云云(とううんん)、経文は大集経…

【第1回】 広布と人生 いざや勝て   (2016.1.5)

新しい決意で広布に走りゆく全同志と共に、「世界広布新時代 拡大の年」を元気にスタートすることができ、本当にうれしい。 大切なご家族、ご友人と一緒に、創価の新春は、千客万来の賑わいである。 晴れわたる元朝、同志を迎える広宣流布大誓堂は、青空に月…

小説「新・人間革命」 常楽8 2016年 1月11日

山本伸一の意見に、ガルブレイス博士は、「まさにその通りです。全く異論はありません」と賛同の意を表した。 会談は佳境に入っていった。 博士の著書『不確実性の時代』が話題となり、伸一は、現代社会から確実な指導理念が喪失してしまったとの同書での指…

小説「新・人間革命」 常楽7 2016年 1月9日

会談に同席していたティビーエス・ブリタニカの吉田稔社長が、「インドの問題に関連して、私からもお伺いしたいことがあります」と言って、ガルブレイス博士と山本伸一に質問した。 同社は『不確実性の時代』など、博士の邦訳出版を手がけてきた会社である。…

小説「新・人間革命」 常楽6 2016年 1月8日

ガルブレイス博士は、インド赴任中の日々を記した『大使の日記――ケネディ時代に関する私的記録』と題する本を出版している。 その「緒言」に、キャサリン夫人の奮闘について、次のように綴った。 「家政、接待、広範にわたる儀典的な活動、在留アメリカ人に…

小説「新・人間革命」 常楽5 2016年 1月7日

人生についての語らいのなかで、山本伸一はガルブレイス博士に、「これまでの人生で最も悲しかったことはなんでしたか」と尋ねた。 「最愛の息子を亡くしたことでした。親の私の目から見ても、知性もあり、賢い子どもでした。 それが若くして白血病になり、…

小説「新・人間革命」 常楽4 2016年 1月6日

山本伸一の問題提起に、ガルブレイス博士は、一言一言、かみ締めるように、ゆっくりと語り始めた。 「それは、人生を考えるうえで、極めて重要な、根本的な質問です。 しかし、これほど難しく、また神秘的な問題はないと思います。 正直なところ、人間の死後…

小説「新・人間革命」 常楽3 2016年 1月5日

ガルブレイス博士の身長は二メートルを超える。 案内する山本伸一の頭は、博士の肩まで届かなかった。 会談の会場に到着すると、あらためてあいさつを交わした。 伸一は博士を見上げ、その頭に手を伸ばしながら、ユーモアを込めて語った。 「既にご覧になっ…

小説「新・人間革命」 常楽2 2016年 1月4日

山本伸一は、聖教新聞社の玄関前で、女子部の代表らと共に、ガルブレイス博士夫妻を出迎えた。 長身で銀髪の博士が車を降りると、大きな拍手が湧き起こった。 博士は、一九〇八年(明治四十一年)生まれで、間もなく七十歳になる。 しかし、その瞳には闘志が…