2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

大白蓮華 2014年(平成26年)7月号(No.776)

御書とともに! 大聖人と同心で! 創価学会名誉会長 池田大作 人間は、皆、幸福に輝くために生まれてきた。 人生は、本来、不幸の闇(やみ)を打ち晴らす劇である。 その光の源(みなもと)を、民衆はどれほど久しく追い求めてきたことだろうか。 宿福深厚(し…

求道14  2014年6月28日

斉間恵は、几帳面で冷静であり、野崎裕美は、朗らかで常に明るさを失わなかった。 その二人が力を合わせ、東北広布の新しい牽引力になろうとしていたのである。 一九七八年(昭和五十三年)五月二十七日の午後――東北平和会館で、婦人部の桜の記念植樹に臨ん…

求道13  2014年6月27日

野崎裕美が、常に心がけていたことの一つは、求道ということであった。 東北のメンバーは、地理的な条件もあり、東京などに比べて、どうしても最高幹部との接触の機会が少なかった。 彼女は、それによって、学会本部との心の距離も、遠くなってしまうことを…

求道12  2014年6月26日

「人生の並木路」の歌声が、月天子の微笑む晩秋の夜空に流れていった。 野崎裕美は、歌いながら、“自分は一人じゃないんだ!”と感じ、心強さを覚えた。そして、山本伸一という若き闘将と共に、広宣流布に生きる喜びが胸に込み上げ、思わず目頭が熱くなった。…

求道11  2014年6月25日

一九五八年(昭和三十三年)六月、山本伸一は、新設された総務に就任する。 学会でた だ一人の総務である。それは、第二代会長・戸田城聖亡きあと、理事長の小西武雄を支えながら、事実上、全学会を担い、一切の指揮を執ることにほかならなかった。 彼は、総…

求道10  2014年6月24日

野崎裕美は、入会半年後の一九五六年(昭和三十一年)正月、登山会の折に、仙台から共に参加した数人の女子部員と、初めて第二代会長の戸田城聖と会った。 冬の寒い日であった。戸田は、「仙台から来たのか」と言って、売店でソバを振る舞ってくれた。 湯気…

求道9  2014年6月23日

山本伸一は、斉間恵が東北婦人部のリーダーとして大成していくように心を砕き、折々に激励を重ねてきた。 彼女は、その励ましを支えにして、人生の試練に出遭うたびに、信心で乗り越え、仏法への確信を強めてきた。 そして、一九七六年(昭和五十一年)六月…

求道8  2014年 6月21日

田岡治子は、個人指導に行く前に、懸命に唱題した。全身に生命力が満ちあふれるまで、仏壇の前を離れぬという気迫のこもった唱題であった。 田岡は、婦人部員の家庭を訪問すると、満面の笑みで包み込むように語りかけ、相手の悩みを聞き出していった。 そし…

求道8  2014年 6月21日

田岡治子は、個人指導に行く前に、懸命に唱題した。全身に生命力が満ちあふれるまで、仏壇の前を離れぬという気迫のこもった唱題であった。 田岡は、婦人部員の家庭を訪問すると、満面の笑みで包み込むように語りかけ、相手の悩みを聞き出していった。 そし…

求道7  2014年6月20日

山本伸一が第三代会長に就任した翌年の一九六一年(昭和三十六年)五月、斉間恵は、女子部東北第一部長の任命を受ける。 夜汽車に揺られ、青森県の八戸、岩手県、宮城県など、広大な天地を駆け巡った。 「友が自分を待ってくれている!」 そう思うと、いつも…

求道6  2014年6月19日

競技に出場した斉間恵は、全力疾走して、コースに置かれていた紙を取った。 「山本室長に割烹着を着せて、姉さん被りをさせ、ホウキ、ハタキを持たせる」と書かれていた。 さらに走ると、さまざまな衣服や用具が置かれていた。斉間は、指定された衣服と用具…

求道6  2014年6月19日

競技に出場した斉間恵は、全力疾走して、コースに置かれていた紙を取った。 「山本室長に割烹着を着せて、姉さん被りをさせ、ホウキ、ハタキを持たせる」と書かれていた。 さらに走ると、さまざまな衣服や用具が置かれていた。斉間は、指定された衣服と用具…

求道5  2014年6月18日

斉間恵は、女子部の先輩と弘教にも歩いた。 仙台から福島県の郡山まで行き、結核で寝たきりの若い女性に、涙ながらに仏法を語った。 だが、理解が得られず、自らの非力を痛感したこともあった。 また、ある大雨の日、先輩と一緒に友人の家へ仏法対話に出かけ…

求道4  2014年6月17日

東北婦人部長の斉間恵と書記長の野崎裕美は、同じ年の生まれで、共に女子部時代から、東北広布に青春をかけてきた。 斉間の入会は一九五四年(昭和二十九年)四月であった。 高校卒業後、勤めた会社の先輩である学会員から、よく仏法や学会について、話を聞…

求道3  2014年6月16日

山本伸一の一行は、午後三時過ぎ、東北平和会館に到着した。 この会館は、五月初めにオープンしたばかりであり、外壁は赤茶色のタイル張りで、地上四階、地下一階の堂々たる大法城であった。7車から降りた伸一は、出迎えた幹部らに語りかけた。 「皆さんは、…

【第53回】 世界に広がる 華陽のスクラム  (2014.6.4)

賢く聡明に使命の道を 女子部は「学会の宝」である。「広布の門」である。女子部員が一人いれば、周囲の皆がパッと明るくなる。希望が大きく開かれる。 女子部の皆さん方が一人も残らず、絶対に幸福になること。これが私の祈りである。 皆、自分を大事にして…

【第52回】 平和と正義の若き連帯を  (2014.5.21)

周囲に希望を送る存在に 互いに尊敬し、成長を競い合って、健闘を讃えていくのが、我ら創価のスクラムである。 妬んだり、責め立て合ったりするような陰湿な世界は、まったく無縁なのである。 大変であればあるほど、温かな励ましの言葉、勇気の出る言葉をか…

求道2  2014年6月14日

山本伸一は、最前線の会員に照準を合わせた活動について、具体的に語っていった。 「会員の皆さんが、信心の栄養を吸収できる場は、座談会になります。 したがって、座談会を、信心の歓喜と確信に満ちあふれたものにするために、幹部であればあるほど、最大…

求道 1  2014年6月13日

青葉には希望がある。未来に伸びゆく若々しい力がある。青葉──それは、限りない可能性を秘めた東北を象徴していよう。 杜の都・仙台は、美しい青葉の季節であり、街路樹のみずみずしい緑がまばゆかった。 一九七八年(昭和五十三年)五月二十七日午後二時二…

激闘69  2014年6月12日

岡山県女子部の合唱祭は、五月二十一日午後四時前から、岡山文化会館(現在の岡山南文化会館)で開催された。 ♪ああ新世紀 時来たる 今ひらけゆく 金の道 春の曙 創価山 創価山 私の あなたの 青春桜 合唱祭のフィナーレは、七百五十人の出演者による女子部…

激闘68  2014年6月11日

貧しさに耐え、病に苦しみ、蔑まれ、諍いに疲れ、生きる気力さえ失った友を励まし、その心に、妙法という勇気と希望と蘇生の火をともし続けてきたのは誰か! 社会の底辺に追いやられてきた民衆を、社会建設の主体者として立ち上がらせ、立正安国の道を切り開…

激闘67  2014年6月10日

本部幹部会で山本伸一は訴えていった。 「日蓮大聖人は、『本迹の相違は水火天地の違目なり』(御書九九六p)と仰せになっております。 迹門と本門とは、大きな違いがあることを述べられている御文です」 迹門の「迹」とは影、跡のことで、本門の「本」とは…

激闘66 2014年 6月7日

山本伸一は、最高幹部との協議で、翌日に行われる本部幹部会についても語った。 「明日の本部幹部会は、広島での初めての開催だね。今や学会は、各方面や各県で堂々とした本部幹部会が開けるようになった。私は、各地方が力をつけて、東京をリードしていく時…

激闘65 2014年 6月6日

師子は征く。師子は走る。師子は戦う。 山本伸一は、山口文化会館を発って二時間後の午後四時過ぎ、広島文化会館に到着した。 彼は、直ちに、日ごろから会員奉仕に徹してくれている職員への感謝の思いを込め、共に記念のカメラに納まった。それから、聖教新…

激闘64 2014年 6月5日

山本伸一は、質問した婦人に視線を注ぎながら、「おわかりになりますね」と、確認した。婦人が頷くのを見て、言葉をついだ。 「自分の性格は、大事な自分の個性ですから、人と比べて卑下したり、羨ましがったりする必要はないんです。 梅は桜になることはで…

激闘63 2014年 6月4日

質問した婦人は、おそらく、自分の性格のことで悩んでいたにちがいない。 山本伸一は大きく頷くと、包み込むような笑みを浮かべて語り始めた。 「性格について、仏法では“後世まで変わらないのが性分である”ととらえています。 つまり、その人のもって生まれ…

激闘62 2014年 6月3日

山本伸一は、話を続けた。 「第二代会長の戸田城聖先生は、仏法の法理を万人にわかりやすく伝えるために、本当に絶妙な譬えを引かれて指導してくださった。宿命の転換についても、よく、こんな譬え話をされていました。 『長年、放置して汚れたホースに、き…

激闘61  2014年6月2日

山本伸一は、さらに、座談会のもつ、現代的な意義について語っていった。 「座談会は、仏法を現代に展開していく学会の伝統行事といえます。 座談会では、御書をはじめ、仏法のさまざまな法理も学びます。そして、その法理を、 それぞれが自身の生活の場で実…

大白蓮華 2014年(平成26年)6月号(No.775)

青春の宝の命を開きゆけ! 創価学会名誉会長 池田大作 青春は「挑戦の勇気」である。いかなる試練(しれん)にも勇敢(ゆうかん)にチャレンジする。そこにこそ、青春の喜びがあり、充実があり、誇りがあると言えまいか。 ゆえに挑戦の人は、何歳(なんさい…

【第3回】 大学の創立者 福沢諭吉   (2014.5.1)

学べ! また、学べ! 学ぶ人が偉い人 みなさんは、本当に「偉い人」とは、どんな人だと思いますか? 世の中では、いまだに有名人や人気のある人、お金持ちや位のある人などが「偉い人」として注目されています。 でも、本当にそうでしょうか? すでに、140年…