2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

小説「新・人間革命」 人間外交50 4月30日

カンボジアに残った高根八重の夫のパン・ソーレは、プノンペンから農村に移され、そこで強制労働させられた。 農村では都市に住んでいた人びとは「新人民」と呼ばれ、「旧人民」とは差別された。 彼ら「新人民」の食事は一日二回、一杯の湯のような粥だけで…

2008年4月28日付 聖教新聞 新時代第17回本部幹部会 広布第2幕 第2回 全国婦人部幹部会での名誉会長のスピーチ

2008年4月28日付 聖教新聞 新時代第17回本部幹部会 広布第2幕 第2回 全国婦人部幹部会での名誉会長のスピーチ 人間の根幹は恩 一、話は長くなるが、大事なことなので、今、語っておきたい。 日蓮大聖人は、明確にこうおっしゃっている。 「恩を知…

きょうの聖教新聞  2008・4・30

★名字の言 ▼本年、郷土広布の愛唱歌誕生から、30周年を迎える方面・県が多い ▼関西の「常勝の空」、中部の「この道の歌」など、今日まで友の胸に響き渡る凱歌。すべて、池田名誉会長作詞の歌である ▼30年前の1978年(昭和53年)、名誉会長は北海道…

小説「新・人間革命」 人間外交49  4月29日

高根八重は夫のパン・ソーレと、必ず生きて再び会おうと誓い合った。 日本人でもカンボジアから出国できない人もいた。査証(ビザ)、パスポートは手に入れても、航空券を購入できなかったのだ。 高根は見送ってくれた日本人の女性たちに、「絶対にあきらめ…

小説「新・人間革命」 人間外交48 4月28日

高根八重は必死に唱題し、夫のパン・ソーレが無事に帰って来るのを待った。幸いにも、夫は三カ月ほどで帰された。 カンボジアには、親米反共のロン・ノル政権を支援するために、アメリカ軍と南ベトナム軍が進攻してきた。 そして、「クメール・ルージュ」ら…

小説「新・人間革命」  4月26日 人間外交47

シアヌーク殿下の母堂であるコサマク皇太后が死去したのは、山本伸一との会見から九日後の四月二十七日であった。 また、同三十日には、ベトナム共和国(南ベトナム)の首都サイゴンが陥落。ベトナム戦争が終結する。時代は激しく動いていたのだ。 カンボジ…

小説「新・人間革命」 人間外交46  4月25日

会見の時間は一時間近くになろうとしていた。 シアヌーク殿下にとってこの日は、内戦が終わり、特別に忙しい日であるはずである。 山本伸一は、最後に、こう尋ねた。 「日本人に対する要望なり、批判があれば、お聞かせください」 殿下は率直に答えた。 「日…

小説「新・人間革命」 人間外交45  4月24日

山本伸一は、シアヌーク殿下に質問を続けた。 「この五年間で一番辛かったことはなんでしょうか。屈服しなかった信念のバックボーンはなんであったのでしょうか」 今度は、毅然とした言葉が返ってきた。 「私は、今日に至るまで、長い間、闘争を続けてきまし…

小説「新・人間革命」  4月23日 人間外交44

シアヌーク殿下は、山本伸一の質問に答えて、こう語った。 「私は、すぐにはプノンペンに帰れません。母親が重病なのです……」 殿下の母親は、波乱の人生を気丈に生きてきたことで知られる、コサマク皇太后である。 その母堂が、北京で病床に伏していたのだ。…

小説「新・人間革命」 人間外交43  4月22日

一九七〇年(昭和四十五年)のカンボジアのクーデターから五年、ロン・ノル政権はアメリカの支持を失い、七五年(同五十年)四月十七日、遂に首都プノンペンは、民族統一戦線によって陥落した。 山本伸一の一行が日本を発つ前から、プノンペンの陥落が目前に…

小説「新・人間革命」 人間外交42 4月21日

一九七〇年(昭和四十五年)三月に起こったカンボジアのクーデターに、山本伸一は、激しく胸を痛めてきた。 彼は六一年(同三十六年)の二月十一日、つまり戸田城聖が存命ならば六十一歳の誕生日を迎える日に、カンボジアのアンコール・ワットを訪ねている。…

2008年4月28日付 聖教新聞  新時代第17回本部幹部会  広布第2幕 第2回 全国婦人部幹部会での名誉会長のスピーチ-2

2008年4月28日付 聖教新聞 新時代第17回本部幹部会 広布第2幕 第2回 全国婦人部幹部会での名誉会長のスピーチ-2 幹部がまじめに戦っているところは、栄えている。反対に、幹部がだらけているところは駄目になってしまう。 結局、中心者の一念で…

2008年4月28日付 聖教新聞 新時代第17回本部幹部会 広布第2幕 第2回 全国婦人部幹部会での名誉会長のスピーチ

2008年4月28日付 聖教新聞 新時代第17回本部幹部会 広布第2幕 第2回 全国婦人部幹部会での名誉会長のスピーチ あの国この国に平和の同志が 世界に広がる創価学会 対話の花を!誇りと希望に燃えて 一、海外の皆様! 遠いところ、お疲れのところ、…

きょうの聖教新聞  2008・4・29

★名字の言 ▼月刊誌「潮」の連載小説「へいしゅうせんせへー細井平州」が好評だ。人気作家・童門冬二氏の書き下ろし作品 ▼平州は、江戸時代の封建社会にあって「民衆の幸福を根本とせよ」と訴えた教育者であった。小説も、江戸の両国で、庶民を相手に自らの学…

きょうの聖教新聞  2008・4・28

★名字の言 ▼池田SGI会長が2度目の訪韓で、初めて韓国SGI本部を訪問してから、来月で10周年となる ▼戦時中、日本の軍国主義と、命を賭して戦った牧口初代会長、戸田第2代会長。だが韓国SGIの友は草創期から、“日本の宗教”との理由で偏見と弾圧を…

きょうの聖教新聞  2008・4・26

★名字の言 ▼「小説を書くのは苦楽しい」。作家・遠藤周作氏が、臨床心理学者の河合隼雄氏との対談で語った言葉である。この言葉を引用して河合氏は、家族こそ「苦楽しい」最たるものではないか、と問いかける(『父親の力 母親の力』) ▼子育てや夫婦間の悩…

きょうの聖教新聞  2008・4・27

★名字の言 ▼私が遠くを見ることができたとするならば、それは、私が巨人の肩に乗っていたからですー大科学者ニュートンが、自身の偉大な発見は先人の遺産のお陰である、と語ったのは有名。彼はガリレオやコペルニクスなど、先哲への恩を忘れなかった ▼天才と…

2008年 大白蓮華5月号 巻頭言  「言論」は勇気の大城

2008年 大白蓮華5月号 巻頭言 「言論」は勇気の大城 創価学会名誉会長 池田 大作 惑わずに 断固 生き抜け この道を 信なき言論 煙の如しと 「私の叫びは戦の叫びである」と、アメリカの民衆詩人ホイットマンは謳った。 我らの叫びは、広宣流布の叫びだ…

2008年4月23日 聖教新聞 創価学園 特別文化講座 創立者 ダンテを語る 1-2

2008年4月23日 聖教新聞 創価学園 特別文化講座 創立者 ダンテを語る 1-2 一、わが学園生にも、最愛の父や母を亡くした人がいます。 私も、そうした学園生に出会うたび、全力で励まし、ご両親に代わって見守り続けています。 8年前、卒業を間近に…

きょうの聖教新聞  2008・4・25

★名字の言 ▼偶然、壮年部の方が運転するタクシーに乗り合わせた。聞けば、昨年65歳で普通自動車第2種免許に挑戦し合格。タクシー会社に就職した。今は道路を覚えるため、早めに出社しては知らない道を走り、道のりをノートに記録しているという。新しい挑…

2008年4月23日 聖教新聞 創価学園 特別文化講座 創立者 ダンテを語る 1-1

2008年4月23日 聖教新聞 創価学園 特別文化講座 創立者 ダンテを語る 1-1 徹してこそ才能は花開く 難解な書物にも挑戦した若きダンテ 良書との出会いが人生を変える 一、若き日、私は、「四月」と題して、青春の躍動しゆく心を歌いました。 四月 …

きょうの聖教新聞  2008・4・24

★名字の言 ▼「この石垣を見てごらん。大きな石も小さな石も、きれいにきちっと積み重ねてある。この城は堅固なんです」。昭和36年(1961年)11月、池田名誉会長は仙台の青葉城址を登りながら、友に語った。その7年前の昭和29年(54年)4月、恩…

きょうの聖教新聞  2008・4・23

★名字の言 ▼わが国を代表する教育者・新渡戸稲造博士は第一高等学校の校長時代、課外講義を週1回2時間、全生徒を対象に連続で行った。教材は、世界的名著ばかり。ゲーテの『ファースト』、カーライルの『衣服哲学』、ミルトンの『失楽園』など ▼校長という…

2008年4月20日 聖教新聞 随筆人間世紀の光 158 「聖教」創刊57周年に贈る-2  山本 伸一

2008年4月20日 聖教新聞 随筆人間世紀の光 158 「聖教」創刊57周年に贈る-2 山本 伸一 "言論封じ"を打破 御書にも、「諸方に讒言を企てて余が口を塞がんとはげみしなり」(三四八ページ)と喝破されている。 迫害の常套手段は、「言論封じ」な…

きょうの聖教新聞  2008・4・22

★名字の言 ▼「『二兎を追う者は一兎をも得ず』と言います」。女子学生が質問に立った。「勉強、クラブ活動、そして学会活動ー。全部やろうとすると、どれも中途半端になりませんか」 ▼じっと耳を傾けた後で、池田名誉会長は語った。「力があれば、百兎でも千…

小説「新・人間革命」  4月19日 人間外交41

「五年間に及ぶカンボジア内戦が終わった!」 山本伸一が、中日友好協会の廖承志会長と会った四月十七日、このニュースが世界を駆け巡った。 翌十八日、伸一は北京市内にあるカンボジア王国民族連合政府の元首府を訪ね、元首のノロドム・シアヌーク殿下と会…

小説「新・人間革命」 人間外交40  4月18日

トウ小平副総理と会談した四月十六日の午後、山本伸一の一行は、北京市郊外にある「五・七幹部学校」を参観した。 翌十七日には、中日友好協会の廖承志会長夫妻の来訪を受けた。 廖会長は、病気で入院していたが、この日は、医師から外出許可をもらい、わざ…

2008年4月20日 聖教新聞 随筆人間世紀の光 158 「聖教」創刊57周年に贈る-1

2008年4月20日 聖教新聞 春4月。若葉が萌え始めた武蔵野を、シシバザクラ が希望の色で包んでいく。そのように、善の言葉で 地上を包んでいくことが言論城の使命だ(池田名誉 会長撮影、2005年4月、八王子市で) 随筆人間世紀の光 158 「聖教」創…

きょうの聖教新聞  2008・4・21

★名字の言 ▼ある女性が情報誌制作の仕事に就き、念願の社会進出を果たした ▼彼女は、生まれながら気管が狭く、気道を確保するために気管を切開。チューブを挿入している。そのチューブの先が当たる部分の肉が盛り上がって、窒息状態を起こすことがある。これ…

きょうの聖教新聞  2008・4・20

★名字の言 ▼きょう20日、本紙は創刊57周年を迎えた。読者の皆様、配達してくださる無冠の友をはじめ、支えてくださるすべての方に、心から感謝申し上げたい ▼ある全国紙の首脳は、本紙の特色として①多くの“顔!を掲載②分かりやすさ③暮らし・生活重視の視…