2008-04-29から1日間の記事一覧

小説「新・人間革命」 人間外交49  4月29日

高根八重は夫のパン・ソーレと、必ず生きて再び会おうと誓い合った。 日本人でもカンボジアから出国できない人もいた。査証(ビザ)、パスポートは手に入れても、航空券を購入できなかったのだ。 高根は見送ってくれた日本人の女性たちに、「絶対にあきらめ…

小説「新・人間革命」 人間外交48 4月28日

高根八重は必死に唱題し、夫のパン・ソーレが無事に帰って来るのを待った。幸いにも、夫は三カ月ほどで帰された。 カンボジアには、親米反共のロン・ノル政権を支援するために、アメリカ軍と南ベトナム軍が進攻してきた。 そして、「クメール・ルージュ」ら…

小説「新・人間革命」  4月26日 人間外交47

シアヌーク殿下の母堂であるコサマク皇太后が死去したのは、山本伸一との会見から九日後の四月二十七日であった。 また、同三十日には、ベトナム共和国(南ベトナム)の首都サイゴンが陥落。ベトナム戦争が終結する。時代は激しく動いていたのだ。 カンボジ…

小説「新・人間革命」 人間外交46  4月25日

会見の時間は一時間近くになろうとしていた。 シアヌーク殿下にとってこの日は、内戦が終わり、特別に忙しい日であるはずである。 山本伸一は、最後に、こう尋ねた。 「日本人に対する要望なり、批判があれば、お聞かせください」 殿下は率直に答えた。 「日…

小説「新・人間革命」 人間外交45  4月24日

山本伸一は、シアヌーク殿下に質問を続けた。 「この五年間で一番辛かったことはなんでしょうか。屈服しなかった信念のバックボーンはなんであったのでしょうか」 今度は、毅然とした言葉が返ってきた。 「私は、今日に至るまで、長い間、闘争を続けてきまし…

小説「新・人間革命」  4月23日 人間外交44

シアヌーク殿下は、山本伸一の質問に答えて、こう語った。 「私は、すぐにはプノンペンに帰れません。母親が重病なのです……」 殿下の母親は、波乱の人生を気丈に生きてきたことで知られる、コサマク皇太后である。 その母堂が、北京で病床に伏していたのだ。…

小説「新・人間革命」 人間外交43  4月22日

一九七〇年(昭和四十五年)のカンボジアのクーデターから五年、ロン・ノル政権はアメリカの支持を失い、七五年(同五十年)四月十七日、遂に首都プノンペンは、民族統一戦線によって陥落した。 山本伸一の一行が日本を発つ前から、プノンペンの陥落が目前に…

小説「新・人間革命」 人間外交42 4月21日

一九七〇年(昭和四十五年)三月に起こったカンボジアのクーデターに、山本伸一は、激しく胸を痛めてきた。 彼は六一年(同三十六年)の二月十一日、つまり戸田城聖が存命ならば六十一歳の誕生日を迎える日に、カンボジアのアンコール・ワットを訪ねている。…

2008年4月28日付 聖教新聞  新時代第17回本部幹部会  広布第2幕 第2回 全国婦人部幹部会での名誉会長のスピーチ-2

2008年4月28日付 聖教新聞 新時代第17回本部幹部会 広布第2幕 第2回 全国婦人部幹部会での名誉会長のスピーチ-2 幹部がまじめに戦っているところは、栄えている。反対に、幹部がだらけているところは駄目になってしまう。 結局、中心者の一念で…

2008年4月28日付 聖教新聞 新時代第17回本部幹部会 広布第2幕 第2回 全国婦人部幹部会での名誉会長のスピーチ

2008年4月28日付 聖教新聞 新時代第17回本部幹部会 広布第2幕 第2回 全国婦人部幹部会での名誉会長のスピーチ あの国この国に平和の同志が 世界に広がる創価学会 対話の花を!誇りと希望に燃えて 一、海外の皆様! 遠いところ、お疲れのところ、…

きょうの聖教新聞  2008・4・29

★名字の言 ▼月刊誌「潮」の連載小説「へいしゅうせんせへー細井平州」が好評だ。人気作家・童門冬二氏の書き下ろし作品 ▼平州は、江戸時代の封建社会にあって「民衆の幸福を根本とせよ」と訴えた教育者であった。小説も、江戸の両国で、庶民を相手に自らの学…