2016-01-01から1年間の記事一覧

〈随筆 永遠なれ創価の大城 13〉 創価の大誓願2016年 11月22日

世界広布のロマンに生き抜け! 皆が「青年の心」で平和の大航海の指揮を わが生命の炎を見よ! 錦秋の木々も生け垣も目の覚めるように赤々と燃えて(池田先生撮影、16日、創価大学で) 我らの「創立の父」は、正義の中の大正義の師子王であられた。 戦時下…

【第6回】 最極の使命に生抜く (2016.11.17)

君よ、負けじ魂朗らかに! 仏の異名(いみょう)は「勝者」である。 この仏の生命を、我らは自行化他(じぎょうけた)の題目で涌現(ゆげん)するのだ。 ゆえに、いかなる試練(しれん)にも屈(くっ)しない。広布と人生の波浪(はろう)を、一つ一つ、勝ち越…

小説「新・人間革命」源流 69 2016年11月23日

インド創価学会が念願のメンバー一万人に達し、盤石な広布の礎を築き上げたのは、二十一世紀の新しい行進を開始した二〇〇二年(平成十四年)八月のことであった。 以来、破竹の勢いで広宣流布は進み始めた。十二年後の一四年(同二十六年)三月には、メンバ…

小説「新・人間革命」源流 68 2016年11月22日

インドを出発する十六日、山本伸一はカルカッタから日本へ電報を打った。 離島の沖縄県・久米島や長崎県・五島列島、愛媛県・中島、広島県・厳島をはじめ、各地で苦闘し、広布の道を切り開いてきた同志に対してである。 「アジアの広布の道は開かれた。島の…

小説「新・人間革命」源流 67 2016年11月21日

十五日の午後三時半、訪印団一行は、カルカッタにあるインド博物館を訪問した。 館内では、紀元前三世紀、マウリヤ朝のアショーカ王によって建立された石柱頭である四頭獅子像が目を引いた。 獅子像の台座の部分には、車輪のかたちをした模様が描かれている…

【第41回】 今こそ大法弘通の「時」なり (2016.11.17)

今は已に時いたりぬ設とひ機なくして水火をなすともいかでか弘通せざらむ、只不軽のごとく大難には値うとも流布せん事疑なかるべき (諫暁八幡抄、585ページ) (通解) 今はすでに時期が到来している。たとえ機がなくて水火のように反発してきたとしても、…

小説「新・人間革命」源流 66 2016年11月19日

ラマクリシュナ・ミッション学園を視察した山本伸一たちは、視覚に障がいがある人を支援する付属の学校も訪問した。 自身も目が不自由な校長が、柔和な笑みを浮かべ、伸一と握手を交わし、実技訓練所へ案内してくれた。 生徒たちは、手探りでボルトとナット…

小説「新・人間革命」源流 65 2016年11月18日

「さあ、今日も道を開こう! 友好の橋を架けよう!」 二月十五日、こう言って山本伸一は、宿舎のホテルからカルカッタ郊外のナレンドラプールにある全寮制の学園ラマクリシュナ・ミッションへ向かった。 小学生から大学生まで一貫教育を行う、男子だけの学校…

小説「新・人間革命」源流 64 2016年11月17日

グプタ副総長のあいさつを受けて、山本伸一は、今回のささやかな図書贈呈を起点に、滔々たる大河のごとき教育・学術交流の流れを開いていきたいとの決意を述べた。 そして、寄贈図書の一部と百冊の贈書目録、記念品を副総長に手渡した。 このあと、講堂で、…

小説「新・人間革命」源流 63 2016年11月16日

ガンジーを「マハトマ」(偉大なる魂)と呼んだのはタゴールである。 そして、ガンジーはタゴールを「グルデブ」(神聖な師匠)と呼んだ。 二人は、意見が異なることもあったが、平和、非暴力、真理の探究という信念によって結ばれた「真の友」であった。 こ…

小説「新・人間革命」源流 62 2016年11月15日

山本伸一が今回のインド訪問で会談したインドの指導者は、マハトマ・ガンジーの思想、精神を継承し、大インドを担っていた。 ガンジーは凶弾に倒れたが、その同志であり、また弟子である彼らは、等しく心にガンジーをいだいていた。 この精神の水脈がインド…

【第29回】 幸福の宮殿は自身の胸中に (2016.11.12)

幸福と平和のスクラムを楽しく広げる「女子部の日」、誠(まこと)におめでとう! あの国でも、この地でも、世界一の生命哲学を学び、友情の語らいを弾(はず)ませる華陽姉妹(かようしまい)の皆さんこそ、最も尊貴(そんき)なる希望の太陽だ。 日本では…

【第5回】 仏法を学び行ずる功徳は絶大 (2016.11.2)

広布とは万年への大聖業 キューバ独立の英雄ホセマルテイは叫(さけ)んだ。 「万人のために生きる人間は、万人の心に生き続けることができるのだ」と。 仏法の因果(いんが)の理法(りほう)に通ずる。 広宣流布(こうせんるふ)とは、万人の成仏(じょう…

【第40回】  人生を輝かせる「幸福学」を (2016.11.11)

返す返す此の書をつねによませて御聴聞(ごちょうもん)あるべし(新池御書、1444ページ) (通解) かえすがえす、この書を常に読ませて、お聞きなさい。 同志への指針 教学部任用試験(仏法入門)を目指し、尊(とうと)く麗(うるわ)しい研鑽(けんさ…

【第39回】 黄金柱と謳われゆけ (2016.11.3)

中務三郎左衛門尉は主の御ためにも仏法の御ためにも世間の心ねもよかりけり・よかりけりと鎌倉の人人の口にうたはれ給へ (崇峻天皇御書、1173ページ) (通解) 「中務三郎左衛門尉(四条金吾)は、主君に仕えることでも、仏法に尽くすことでも、世間にお…

小説「新・人間革命」源流 61 2016年11月12日

シン知事は、残念そうに語っていった。 「本来、一つであるべき人類が、国家や民族、身分など、さまざまな壁によって分断されています。 本当に崩れない平和を築いていくのなら、人間が創ってしまった人と人とを隔てる壁を壊すことです」 「そうです。おっし…

小説「新・人間革命」源流 60 2016年11月11日

山本伸一は、さらに話を続けた。 「私たちが展開している平和運動は、人間の心のなかに“平和の砦”を築くことを基調としており、その歩みはカタツムリのような速度かもしれない。 しかし、粘り強く行動し続けてきました。波が岩に突進する。岩は微動だにしな…

小説「新・人間革命」源流 59 2016年11月10日

インド滞在も八日目を迎えた。パトナからカルカッタ(後のコルカタ)へ移る十三日の午前中、山本伸一のホテルにビハール州パトナ区のG・S・グレワル長官が訪ねてきた。 ターバンとヒゲがよく似合う長官は、区の裁判所長官でもある。 「表敬訪問させていた…

小説「新・人間革命」源流 58 2016年11月9日

休憩所の主に請われて、山本伸一たちは、好意に甘え、自宅に伺うことにした。 家は石造りであった。主は、庭を案内し、井戸の使い方も丹念に説明してくれた。 中庭で懇談が始まった。 一行が最初に紹介されたのは主の母であった。 インドの家庭では、年長者…

小説「新・人間革命」源流 57 2016年11月8日

ナーランダー遺跡の案内者が説明した。 「僧院では、入学一年目の学僧は、個室をもち、寝具、机が与えられます。 しかし、研学が進むにつれて共同での使用となり、卒業時には、真理にのみ生きる人間として巣立っていったといいます」 つまり、精神の鍛錬がな…

小説「新・人間革命」源流 56 2016年11月7日

山本伸一は、ガンジスのほとりに立って空を仰いだ。既に夜の帳につつまれ、月天子は皓々と輝きを増していた。 一陣の風が、川面に吹き渡った。 伸一の眼に、東洋広布を願い続けた恩師・戸田城聖の顔が浮かび、月の姿と重なった。 彼は、心で叫んでいた。 “先…

大白蓮華 2016年(平成28年)11月号(No.805)

座談会は人類蘇生のオアシスなり 創価学会名誉会長 池田大作 良き友との語らいこそ、かけがえのない宝である。 アメリカの哲人エマソンの言葉が蘇(よみがえ)ってくる。 「聡明(そうめい)な、心豊(こころゆた)かな友と過(す)ごせば、人生は二倍にも、…

小説「新・人間革命」源流 55 2016年11月5日

日蓮大聖人は、「観心本尊抄」において、地涌の菩薩は、「末法の初に出で給わざる可きか」(御書二五四ページ)と明言され、その出現の具体的な様相について、「当に知るべし此の四菩薩折伏を現ずる時は賢王と成って愚王を誡責し」(同)と述べられている。 …

小説「新・人間革命」源流 54 2016年11月4日

ガンジスの河畔には、点々と炎が上がり、その周囲に幾人もの人影が見える。故人を荼毘に付しているのだ。 灰となって“聖なるガンジス”に還る──永遠なる別離の厳粛な儀式である。 生と死と──永劫に生死流転する無常なる生命。しかし、その深奥に常住不変の大…

【第39回】 黄金柱と謳われゆけ (2016.11.3)

中務三郎左衛門尉は主の御ためにも仏法の御ためにも世間の心ねもよかりけり・よかりけりと鎌倉の人人の口にうたはれ給へ (崇峻天皇御書、1173ページ) (通解) 「中務三郎左衛門尉(四条金吾)は、主君に仕えることでも、仏法に尽くすことでも、世間にお…

【第28回】 友情の連帯を地域へ世界へ (2016.10.31)

文化の秋、八王子の東京富士美術館では「漢字三千年」展が開催されている。 漢字の成り立ちにも光が当てられ、味わい深い。 たとえば「友」という字は、一説には、手と手を重ね合わせるさまを象り、心を通わせる仲間を指すようになったといわれる。 皆が手を…

【第27回】 心から心へ文化の花を (2016.10.24)

このたびの鳥取県中部を震源(しんげん)とする地震に際し、中国地方をはじめ西日本各地の皆さまに、心からお見舞いを申し上げます。 「変毒為薬(へんどくいやく)」の法理のままに、断じて乗り越えていかれますよう、皆さまのご健康と無事安穏(ぶじあんの…

【第26回】 太陽の心で仏縁を広げよ (2016.10.2)

「食は命なり」である。実りの秋を迎えて、私たちの命を支えてくださっている農漁村の方々に感謝は尽きない。 度重なる台風の被害で、ご苦労もいかばかりか。 尊き農漁光部の宝友を、諸天よ、護りに護れ!と、強盛に祈る日々である。 日蓮大聖人は「広宣流布…

小説「新・人間革命」源流 53 2016年11月3日

ナラヤンは、すべての階層の人びとの向上をめざして運動を展開し、社会、経済、政治、文化、思想等の総体革命(トータル・レボリューション)を主張してきた。 山本伸一も、総体革命を提唱・推進してきた者として、その革命の機軸はどこに定めるべきかを訴え…

小説「新・人間革命」源流 52 2016年11月2日

ナラヤンは、静かな口調で山本伸一に語り始めた。 「獄中では独房に入れられ、拷問に近い責めを受けたこともあります。家族とも会えず、手紙のやりとりも許されない。 手紙は外の世界とのコミュニケーションの手段として重要なのに、それが許されないのは辛…