【第26回】 太陽の心で仏縁を広げよ (2016.10.2)

「食は命なり」である。実りの秋を迎えて、私たちの命を支えてくださっている農漁村の方々に感謝は尽きない。
度重なる台風の被害で、ご苦労もいかばかりか。
尊き農漁光部の宝友を、諸天よ、護りに護れ!と、強盛に祈る日々である。
 
日蓮大聖人は「広宣流布の時一閻浮提の一切衆生法華経の行者となるべきを涌出とは云うなり」(御書834ページ)と仰せになられた。
民族も、文明も超え、この地球上に生きる誰人も、最も尊い地涌の菩薩の生命を抱いている。それを一人また一人と呼び覚ましていくのが、我らの広宣流布だ。
56年前の10月2日、慈折広布の大師匠たる戸田先生の写真を胸ポケットに、私は世界へ一歩を踏み出した。師弟不二なれば、何も恐れるものはなかった。
“この地域は難しい”“あの人は無理”などと、決めつける必要はない。
妙法は、一切を照らしていく太陽であるからだ。
皆、同じ人間として「生老病死」の苦悩に向き合い、幸福を求め、平和を願っている。胸襟を開いて語り合えば、仏縁が結ばれ、共鳴が広がる。
御聖訓には、「他人なれどもかたらひぬれば命にも替るぞかし」(同1132ページ)と記されている。
内外を問わず、私は友情の橋を懸け、信頼の道を開いてきた。今、我ら創価の平和・文化・教育の大連帯は世界を包み、希望の大光を放っている。
 
わが青年部がはつらつと新出発した。
各地で新しい精鋭が澎湃と躍り出て、社会貢献の人材城は明るくにぎやかだ。
青年部を卒業して、壮年部・婦人部に進出する友も、立派な大勝利の歴史を残してくれた。
皆が生涯、青春の心で、青年と共に、後輩のため、「いよいよ」の信心で勇猛精進するのだ。
戸田先生は、「発展する組織は、どこが違うか」、その要諦を明快に教えてくださった。
第一に、広宣流布という師弟の大願を根本に、皆が学会精神に燃えている。
第二に、リーダーが絶対の確信に立っている。
そして第三に、仲良く励まし合って進んでいる。
この3点である。
永遠に輝く福徳と和楽と歓喜の拡大へ、一日一日を心一つに前進したい。
大事なのは勇気だ。勇気が慈悲に代わる。太陽の心で、対話に打って出よう!