2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

【第1回】 日本第一の富者の誇り (2013.5.21)

当世・日本国に第一に富める者は日蓮なるべし命は法華経にたてまつり名をば後代に留《とどむ》べし(開目抄、223㌻) 通解 今の世の中において、日本国で第一に富んでいる者は、日蓮なのである。命は法華経にたてまつり、名を後代に必ずとどめるであろう。 …

小説「新・人間革命」 奮迅 18 2013年5月24日

「信頼は信頼を呼びます。信頼なしには、実りある協力は不可能でしょう」(注=2面)とは、アインシュタインの言葉である。 組織といっても、人間と人間の結びつきであり、その結合は、『信頼』によって成り立っている。『誠実』であることは、その『信頼』…

小説「新・人間革命」 奮迅 17 2013年5月23日

第二東京支部長会は、支部長ら支部幹部の出発の会合であることから、山本伸一は、リーダーの在り方について語っていった。 「支部長・婦人部長にとって、支部というのは、依正不二の原理のうえから、自身の投影であるといえます。 自分の生命の心音が、その…

小説「新・人間革命」 奮迅 16 2013年5月22日

教学試験は、各人の教学研鑽の努力を評価し、さらに張り合いをもって精進を重ね、信心の深化、成長を図るために実施されるものである。 したがって、その機会を、より有効に、広宣流布の前進につなげていくことが、幹部としての大事な使命といえよう。 後輩…

小説「新・人間革命」 奮迅 15 2013年5月21日

山本伸一は、教学部上級試験に合格できなかったという壮年に語った。 「あなたは、任用試験を受ける人たちに対して、一生懸命に勉強を教え、後輩を育てるという、『実践の教学』に取り組んできたではありませんか。 すばらしいことです。尊いことです。自分…

小説「新・人間革命」 奮迅 14 2013年5月20日

「中途半端にことを運べば常に失敗する」(注)──これは、山本伸一が青年時代から肝に銘じていたナポレオンの箴言である。 伸一は、「支部制」を導入したからには、それが本格的に作動し、見事な成果をもたらすまでは、決して手を抜いてはならないと、深く心…

【第19回】  友よ強く! 執念の祈りを (2013.5.13)

戸田先生は、「戸田の命よりも大事な学会の組織」と言われた。 師匠のために、最高の組織をつくろう! 今いるところを強くしよう! そう決めて、私は戦った。 ただただ、戸田先生にお応えしたいとの一念であった。 草の根の民衆が主役に躍り出る。そういう社…

【第18回】  「心の財《たから》」を積む人が偉大 (2013.5.8)

〈未来部の友へ〉 「鯉のぼり」が、さわやかな風に吹かれて、青空を気持ちよさそうに泳ぐ季節になりました。 日蓮大聖人は、「今、日蓮と弟子たちが、南無妙法蓮華経と唱える姿は、大風の吹くようなものである」(御書742㌻、通解)と仰せになられています。…

【第30回】 友を励まし 共々に前進! (2013.5.15)

相手の話を聞くことから 対話で大切なのは、「よく聞く」ことだ。 「聞くこと」は「学ぶこと」であり、それだけ世界が広がる。尊敬の心をもって、誠実に接していけば、対話は自然に弾む。 心を通わしていくために対話はあるのだ。 いにしえの哲人が言ったよ…

【第29回】  青年は信用が宝 誠実が力  2013-5-1

約束を守り果たす 信用のある人間が、勝ちである。青年は、何も持たなくとも、 信用が財産である。 戸田先生は言われた。「信用を得る根本は、 約束を守ることである。できないことは断る。そのか わり、いったん引き受けた約束は、何を犠牲にしても絶対に…

小説「新・人間革命」 奮迅 13 2013年5月18日

山本伸一から花束を贈られた老婦人は、顔中に笑みを浮かべ、「嬉しい。嬉しい」と、何度も繰り返すのであった。 彼女の後ろでは、夫と思われるメガネをかけた白髪の老人が、目を潤ませていた。 「さあ、声高らかに学会歌を歌いながら、広布第二章へ旅立ちま…

小説「新・人間革命」 奮迅 12 2013年5月17日

支部長、支部婦人部長の在り方について諄々と語る山本伸一の指導を聴きながら、方南支部のリーダーたちは思った。 『私たちは、全国の支部長、支部婦人部長を代表して、山本会長から直接、指導を受けている! こんなに栄誉なことはない!』 伸一は、支部長を…

小説「新・人間革命」 奮迅 11 2013年5月16日

山本伸一は、この方南支部結成大会の会場から、全国の支部長、支部婦人部長、そして全同志に訴える思いで話を続けた。 「次に、功徳を受ける信心について話をしておきます。 一言すれば、真面目な信心の人には、必ず功徳があります。 一方、外面は、一生懸命…

小説「新・人間革命」 奮迅 10 2013年5月15日

山本伸一は、皆の心が笑いによってほぐれたところで、「御義口伝」の一節を拝した。 「仏法では、『我等が頭は妙なり喉は法なり胸は蓮なり胎は華なり足は経なり此の五尺の身妙法蓮華経の五字なり』(御書七一六p)と説かれております。 私ども自体が、妙法蓮…

小説「新・人間革命」 奮迅 9 2013年5月14日

いよいよ会長・山本伸一の話である。 彼は、冒頭、支部歌を合唱したメンバーに視線を注ぎながら言った。 「私がつけている胸章を、合唱団の方に差し上げたいと思います」 会場を揺るがさんばかりの大拍手が響いた。伸一の側にいた幹部が、その胸章を手に合唱…

小説「新・人間革命」 奮迅 8 2013年5月13日

方南支部結成大会は、婦人部の代表抱負などに続いて、副会長の秋月英介のあいさつとなった。彼は草創の杉並支部の出身である。 秋月は、草創の支部の強さは、各人が?一人立つ精神?に貫かれ、勇気ある実践を展開してきたことにあったと述べた。 「草創の同…

大白蓮華 2013年(平成25年)5月号(No.761)

白蓮華 2013年(平成25年)5月号(No.761) わが街は人間共和の宝土なり 創価学会名誉会長 池田大作 「どんな人であっても、話し合ってみるべきだ」とは、ローマクラブのホフライトネル名誉会長の信条である。それは、なぜか。語り合えば、「必ず、その人の…

大白蓮華 2013年(平成25年)4月号(No.760)

大白蓮華 2013年(平成25年)4月号(No.760) 友から友へ! 歓喜の声を 創価学会名誉会長 池田大作 「勇気ある一歩を、まず踏(ふ)み出すことです。そして、一歩一歩と前に進み続けることです。そこに、おのずと道は開かれていきます」 私たちの大切な友人…

【第28回】 社会を変えゆく正義の大潮流を (2013.4.17)

立正安国の大精神で 日蓮大聖人は、「立正安国論」をお認めになられた、やむにやまれぬ御心境を、「但偏に国の為 法の為 人の為にして身の為に之を申さず」(御書35㌻)と記されている。 自分だけの幸福などない。ゆえに社会の安穏を願い、正しい哲学を広め…

【第13回】 君よ輝け! 世界を照らせ (2013.5.1)

創価」は幸福者の合言葉 フランスの大文豪 ロマン・ロラン たった一人の善人の善は人類を照らすのです。ですから、 人類が善くなるか悪くなるかは、私たちひとりひとりにかかっている。 ──新緑が輝く季節になりました。5月3日の「創価学会の日」、おめでと…

【第17回】  大闘争心を! そこに幸福 (2013.4.28)

学会は、師弟の魂を核として、青年を先頭に、民衆のための、あらゆる戦いに勝利の歴史をつくってきた。 勝つことが、広宣流布である。難に打ち勝ってこそ、その生命は菩薩となり、仏と輝く。幸福の太陽が昇る。 一切を勝ち抜いたゆえに、学会は、日本はもと…

【第16回】 新しい日を 新しい決意で (2013.4.21)

いついかなる時も、自らが心新たに、みずみずしい決意で立ち上がったその日から、一切が生まれ変わる。 「きょう、私は勝った!」 「勇気を出せた!」 「一歩、前進できた!」──こう叫べる一日一日でありたい。 わが胸中に、わが一念に、「大法弘通慈折広宣…

【第15回】  信頼と友情の根を張れ (2013.4.13)

民衆の平和の柱として、今や世界から支持され賞讃される創価学会の大発展の力は、どこにあるのか。 それは、目の前の課題と格闘しながら、悩める友のため、広宣流布のため、一生懸命に戦って、麗しい創価家族の連帯を築いてこられた尊き婦人部の方々である。…

【第14回】  賢者は喜び 愚者は退く (2013.4.7)

人材こそ宝だ。一人また一人と、新しい人が立ち上がっていく。これほど、うれしいことはない。 共に語り、共に祈り、幸福と平和の陣列を広げよう! 広宣流布のために戦える。これ以上の誉れの人生は、絶対にないのである。 若きリーダーに伝えたい。 戸田先…

小説「新・人間革命」 奮迅 7 2013年5月11日

式次第は、支部長の抱負へと移った。 「初代方南支部長の任命を受けました高杉光則です!」 彼は、支部名である「方南」という地域の由来から説き起こしたあと、声を振り絞るようにして訴えた。 「この方南の地に、いかなる三障四魔が競い起ころうが、私がい…

小説「新・人間革命」 奮迅 6 2013年5月10日

「支部証」授与のあと、副会長の山道尚弥は、「この方南支部結成大会の模様は、『聖教新聞』にも大きく報道されるのではないかと思いますので、全国の同志のために、どんな 支部なのか、説明しておきたい」と前置きして、同支部の概要を語り始めた。 参加者…

小説「新・人間革命」 奮迅 5 2013年5月9日

方南支部結成大会の参加者は、午後五時半前から、続々と会場の杉並文化会館に集って来た。 早くも六時には、会場の大広間は人で埋まった。どの人も頬を紅潮させ、瞳を輝かせ、晴れやかな表情であった。 六時三十分、司会者が元気な声で、式次第、注意事項を…

小説「新・人間革命」 奮迅 4 2013年5月8日

一月二十三日、杉並文化会館で本部幹部会の再聴が終わったあと、方南支部結成大会の大成功へ向け、各部の大ブロック長が集って、打ち合わせが行われた。 この席で、支部歌を作って、発表することも決まった。 結成大会は四日後である。有志が、まず作詞に取…

小説「新・人間革命」 奮迅 3 2013年5月6日

杉並長の三枝木健次は、方南総ブロックの総ブロック長らの幹部に伝えた。 「会長の山本先生から、杉並区の支部結成大会に出席してくださるというお話があり、方南総ブロックを推薦しました。 それで日程は、一月二十七日の夜ということになりました。 先生の…

小説「新・人間革命」 奮迅 2 2013年5月4日

方南支部は、杉並区南東部に位置し、方南一・二丁目と、和田一・二丁目の一部を含む、環状七号線沿いの住宅街と商店街からなる。 中野区、渋谷区、世田谷区に接し、支部内を善福寺川と神田川が流れている。 会員世帯数は四百八十余世帯で、大ブロック(現在…