新・人間革命

​小説「新・人間革命」完結 記念特集 下 (2018.9.13)

創価三代の精神を継承 栄光凱歌の人生を 誉の舞台と我らの使命 ​方面長・婦人部長の声​ 本陣から勝利の光を 総東京・萩本直樹​​​ ​ 「首都・東京は、学会本部を擁する本陣である。広宣流布の決定打を放つのも、学会の未来を決するのも東京である。 東京が強…

〈小説「新・人間革命」完結 記念特集〉中 各部リーダーの声​ (2018.9.12)

長谷川理事長 誓願を胸に報恩の戦いを 「私のこの世に生まれた使命は、また君の使命なんだよ。(中略)私と君とが、使命に生きるならば、きっと大聖人様の御遺命も達成する時が来るだろう。 誰がなんと言おうと、強く、強く、一緒に前へ進むのだ!」(第24巻…

〈小説「新・人間革命」完結 記念特集〉中 小説をめぐって (2018年9.12)

民衆勝利の大叙事詩である小説『人間革命』『新・人間革命』は、世界にも大きな感動を広げている。 ここでは、『人間革命』『新・人間革命』をめぐり、テーマごとにまとめた。 海外13言語で出版 世界の諸言語に翻訳された池田先生の海外出版作品は、今や1800…

〈小説「新・人間革命」完結 記念特集〉上 (2018年9月11日)

半世紀にわたるペンの軌跡 広宣流布の永遠の方程式を記す 執筆は“師への誓い”の実行 ​​ 師匠のために、同志のために――激務の合間を縫ってペンを執る池田先生。 その言論闘争を香峯子夫人も支え続けてきた(1979年7月、静岡研修道場で) 池田先生はつづった。…

小説「新・人間革命」〉 誓願 百三十九 2018年9月8日

山本伸一の厳とした声が響いた。 「私は、戸田先生が『水滸会』の会合の折、こう言われたことが忘れられない。 『中核の青年がいれば、いな、一人の本物の弟子がいれば、広宣流布は断じてできる』 その『一人』とは誰であったか。 誰が戸田先生の教えのごと…

小説「新・人間革命」 誓願 百三十八 2018年9月7日

山本伸一は、同時多発テロ事件後、各国の識者との会見でも、また日本の新聞各社のインタビューなどでも、今こそ、平和と対話への大世論を起こすべきであると強調した。 翌年の1・26「SGIの日」記念提言でも、「文明間対話」が二十一世紀の人類の要石と…

小説「新・人間革命」 誓願 百三十七 2018年9月6日

二〇〇一年(平成十三年)「新世紀 完勝の年」が晴れやかに明けた。 「希望の二十一世紀」の、そして、「第三の千年」の門出である。 山本伸一は「聖教新聞」の新年号に和歌を寄せた。 「新世紀 新たな舞台は 世界かな 胸の炎の 決意も新たに」 一月二日、彼…

小説「新・人間革命」 誓願 百三十六 2018年9月5日

十二月七日、山本伸一は、香港中文大学からの学位授与式に臨み、同大学で日本人初となる名誉社会科学博士号を受けた。 彼は、一九九二年(平成四年)には同校の「最高客員教授」となっており、その時、「中国的人間主義の伝統」と題して講演も行っている。 …

小説「新・人間革命」 誓願 百三十五 2018年9月4日

香港・マカオの最高協議会で山本伸一は、香港の輝ける歴史に言及していった。 「大聖人の未来記である仏法西還への歩みは、この香港から始まった。 そして、一九七四年(昭和四十九年)五月から六月の、日中友好の『金の橋』を架ける初の中国訪問も、ここ香…

小説「新・人間革命」 誓願 百三十四 2018年9月3日

山本伸一の激励行は香港へ移った。これが二十世紀の世界旅の掉尾となる。 十二月四日、香港SGI総合文化センターで行われた、香港・マカオの最高協議会に出席した彼は、今回で香港訪問が二十回目となることを記念し、一句を贈った。 「二十回 香港広布に …

小説「新・人間革命」  誓願 百三十三 2018年9月1日

山本伸一は、プトラ大学からの名誉学位記の授与に、深い意義を感じていた。 マレーシアはイスラム教が国教であり、その国の国立大学から仏法者の彼が顕彰されたのである。 それは、平和のため、人類の幸福のためという原点に立ち返るならば、宗教を超え、人…

小説「新・人間革命」  誓願 百三十二 2018年8月31日

十一月二十七日夕刻、山本伸一の一行は、シンガポールから、マレーシアの首都クアラルンプール国際空港に到着した。 伸一の同国訪問は、十二年ぶり二度目である。 この十二年間で、マレーシア社会も、SGM(マレーシア創価学会)も大いに発展していた。 ク…

小説「新・人間革命」  誓願 百三十一 2018年8月30日

二十六日、山本伸一は、シンガポールとオーストラリアの合同最高会議に出席した。 席上、シンガポールが「獅子の都」を意味することから、仏法で説く「師子」に言及した。 「仏法では、仏を『師子』と呼び、仏の説法を『師子吼』という。大聖人は、『師子』…

小説「新・人間革命」  誓願 百三十 2018年8月29日

山本伸一は、二十五日、シンガポール創価幼稚園を訪れた。幼稚園の訪問は二度目だが、タンピネスの新園舎は初めてである。 伸一と峯子に、園児の代表から花束が贈られた。彼は、「ありがとう!」と言いながら、一人ひとりの手を握っていった。 喜びの声をあ…

小説「新・人間革命」  誓願 百二十九 2018年8月28日

ファンファーレが鳴り響き、総長らと共に山本伸一が入場し、シドニー大学のシンガポールでの卒業式典が始まった。 同大学のクレーマー総長も、キンニヤ副総長補も女性教育者であり、なかでも総長は、さまざまな社会貢献の活動が高く評価され、オーストラリア…

小説「新・人間革命」  誓願 百二十八 2018年8月27日

山本伸一が、二十一世紀を生きる青年たちへのメッセージを求めると、ナザン大統領は学会の青年部への讃辞を惜しまなかった。 「独立記念日の式典で、私は何度も、シンガポール創価学会の演技を見てきました。 本当にすばらしい。シンガポールだけでなく、マ…

小説「新・人間革命」〉 誓願 百二十七 2018年8月25日

山本伸一は、北・中米訪問の翌一九九七年(平成九年)の二月に香港を訪れ、五月には第十次の訪中をし、十月にインドを訪問した。 日々、限りある時間との闘争であった。 九八年(同十年)は、二月にフィリピン、香港へ。 五月には韓国へも赴き、この時、初め…

小説「新・人間革命」 誓願 百二十六 2018年8月24日

山本伸一のキューバ訪問以降、日本との文化・教育交流も活発に行われていった。 また、二〇〇七年(平成十九年)一月六日、キューバ創価学会が正式に宗教法人となり、その登録式が行われている。 アメリカは、対キューバ経済制裁を次第に緩和し、二〇一五年…

小説「新・人間革命」 誓願 百二十五 2018年8月23日

講演で、山本伸一は、「二十一世紀に始まる新しい千年には、『人間の尊厳』を基盤とした"希望"と"調和"の文明を、断固として築いてまいりたい」と、思いを披瀝した。 そして、そのために、三つの「架橋」、すなわち結び合う道を示した。その第一が、 人間と…

小説「新・人間革命」 誓願 百二十四 2018年8月22日

山本伸一たちは、バハマからキューバが差し向けたソ連製の飛行機で首都ハバナのホセ・マルティ国際空港へ向かった。 二十四日の午後五時半過ぎ、空港に到着すると、文化大臣夫妻をはじめ、多くの政府要人が出迎えてくれた。 伸一は、心からの謝意を述べ、「…

小説「新・人間革命」 誓願 百二十三 2018年8月21日

キューバは、この一九九六年(平成八年)ごろ、経済的にも、政治的にも、厳しい試練の渦中にあった。 東西冷戦が終わり、ソ連・東欧の社会主義政権が崩壊したこと によって、社会主義国キューバは、ソ連という強力な後ろ盾を失い、孤立を深めていた。 さらに…

小説「新・人間革命」 誓願 百二十二 2018年8月20日

自身の信ずる宗教に確信と誇りをもち、その教えを人びとに語ることは、宗教者として当然の生き方である。 しかし、そこには、異なる考え、意見に耳を傾け、学び、より良きものをめざしていこうとする謙虚さと向上心がなければなるまい。 また、宗教のために…

小説「新・人間革命」  誓願 百二十一 2018年8月18日

人道的活動のために、宗派や教団の枠を超えて、協力していくことは、人類の幸福を願う宗教者の社会的使命のうえからも、人間としても、必要不可欠な行動といってよい。 そして、共に力を合わせて、課題に取り組んでいくには、互いの人格に敬意を払い、その人…

小説「新・人間革命」〉 誓願 百二十 2018年8月17日

SGIは、一九七五年(昭和五十年)一月二十六日、太平洋のグアムで行われた第一回世界平和会議で誕生し、以来、仏法の生命尊厳の思想を弘め、「世界の平和」と「人類の幸福」に寄与するための運動を展開してきた。 そのなかで各国・地域のSGIは、地域、…

小説「新・人間革命」 誓願 百十九 2018年8月16日

香港が中国に返還される五カ月前には、山本伸一は金庸に、「返還後も香港は栄え続けるでしょう」と述べ、これからは、経済だけでなく、「心の充足」も焦点になると語った。 すると、金庸は、強く訴えた。 「香港SGIをはじめ、SGIの方々には、ぜひ『精…

小説「新・人間革命」  誓願 百十八  2018年8月15日

山本伸一は一九八三年(昭和五十八年)の香港訪問で、メンバーに力強く呼びかけた。 「皆さんのなかには『九七年問題』で、“香港はどうなるのかな”と、心配されている方もおられるかもしれない。 しかし、私は、全く心配はないと訴えておきたい。 堂々と、こ…

小説「新・人間革命」 誓願 百十七 2018年8月14日

山本伸一は、子どもたちに言った。 「私たちは仏教徒です。ここは仏陀が生まれた国です。 仏陀は、偉大なヒマラヤを見て育ちました。 あの山々のような人間になろうと頑張ったんです。 堂々とそびえる勝利の人へと、自分をつくり上げました。 皆さんも同じで…

小説「新・人間革命」  誓願 百十六  2018年8月11日

山本伸一は、一九九五年(平成七年)十月末からアジア四カ国・地域を訪れ、この折、「釈尊生誕の国」ネパールを初訪問した。五十一カ国・地域目となる平和旅である。 ネパールでは、十一月一日、カトマンズ市の王宮に、ビレンドラ国王を表敬訪問した。 二日…

小説「新・人間革命」  誓願 百十五  2018年8月10日

─これまで安全保障といえば、機構、制度の問題として論じられがちであった。 しかし、社会及び国家の外的条件を整えることのみに走り、人間自身の変革という根本の一点を避けてしまえば、平和への努力のはずが、かえって逆効果になってしまう場合さえあると…

小説「新・人間革命」  誓願 百十四  2018年8月9日

阪神・淡路大震災の被災地では、各会館が一時的な緊急避難所となり、また、生活物資供給のための救援センターとなった。 高速道路は倒壊し、建物の崩壊などから一般道の寸断も多く、どこも、どの道も、大渋滞していた。 直ちにバイク隊が編成され、瓦礫の残…