2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

2009年 5月号 大白蓮華 巻頭言

青春勝利の華陽のスクラム 創価学会名誉会長 池田 大作 乙女らの 広布のスクラム 美しく この世の舞か 世界の夢かと 「女性は、知能だけでなく、『心の知性』でも優れているのではないでしょうか。二十一世紀に女性が存分に力を出せる環境が整えば、より明る…

きょうの聖教新聞  2009・4・28

★名字の言 ▼その男子部員は、幼少から目が不自由だった。勤行は、母の背中で耳から覚えた。ピアノを習い、学会歌の伴奏を買って出ては同志に喜ばれた ▼後年、親元を離れ、短期大学に進学。「教学を学ぼう」との激励に奮い立つが、御書を読むことができない。…

小説「新・人間革命」  4月28日 波濤13

山本伸一が、「波濤会」誕生後、メンバーの代表と初めて会ったのは、結成大会の翌年(一九七二年)四月、神戸市立中央体育館で行われた、兵庫県の同志との記念撮影会であった。 この席上、兵庫県の三校の大学会が結成され、メンバーが神戸商船大学寮歌“白波…

小説「新・人間革命」  4月27日 波濤12

男子部長は、力強い声で語った。 「いつの日か、山本先生を、必ずこの『波濤会』の集いにお迎えしたいと思います。 その時こそ、本当の意味で、『波濤会』の結成であるととらえ、その日をめざして、勇猛果敢に前進していこう」 賛同と決意の拍手が鳴り響いた…

小説「新・人間革命」  4月25日 波濤11

「波濤会」結成大会の開会が宣言された。宣言を行ったのは、結成準備委員会の委員を務めてきた久保田実であった。 次いで、結成に至る経過を、同じく委員になっていた寺崎秀幸が報告した。 さらに、委員の吉野広樹が、関東、関西での月例座談会の充実など、…

小説「新・人間革命」  4月24日 波濤10

商船高校では、本科(三年)を経て、専攻科(二年)に進む。機関科の場合、専攻科の一年目は練習船、造船所での実習を受ける。二年目には商船での実習などを受け、卒業していく。 機関科の専攻科一年の久保田実と寺崎秀幸、吉野広樹の三人は、東京の同じ造船…

きょうの聖教新聞  2009・4・26

★名字の言 ▼東京・目黒区駒場にたたずむ日本民藝館。初代館長は「日本民芸運動の父」と称される柳宗悦である ▼彼は、名もない職人たちの手による実用品にこそ真の美が宿ると主張した。中でも、庶民の生活から生まれた民芸品は、すべての無駄が省かれ、「なく…

きょうの聖教新聞  2009・4・25

★名字の言 ▼「創価学会の会館ですか?」。滋賀県の会館に、女性から電話がかかってきた。電話を受けたのは牙城会の友。「どうされましたか?」 ▼この女性、人生に進退窮まり、以前、知人から聞いた「創価学会」を思い出した。あのときは信じられなかったけど…

きょうの聖教新聞  2009・4・24

★名字の言 ▼本紙のトーク(5日付)に登場した「日本一明るい経済新聞」編集長の竹原信夫氏と懇談した折のこと。ある中小企業のユニークな取り組みを伺った ▼その企業では、初任給の日、社長自ら給料を手渡し、帰宅を許可するという。ただし、条件がある。手渡…

きょうの聖教新聞  2009・4・23

★名字の言 ▼「中国では創価学会、池田SGI会長の評価がきわめて高い」。東奥日報社の塩越隆雄社長が月刊誌「潮」5月号に綴っている。青森県・三内丸山遺跡のルーツをたどるため、同社は中国との日中共同研究を始めた。当時、編集局長だった氏は中国に足を運び…

きょうの聖教新聞  2009・4・22

★名字の言 ▼通路では誰とも出くわしたくない。出会っても型どおりの挨拶で済ませるー都会の集合住宅に、ありがちな風景だ ▼身近に起きた老人の孤独死をきっかけに、そんな社会に風穴を開けたいと、10年前、パリの青年が「隣人祭り」を始めた。アパートのご…

きょうの聖教新聞  2009・4・21

★名字の言 ▼福島県・土湯の山あいの小学校では、この春の新入生が二人だった。大きく見えるランドセルを誇らしげに背負って登校。人々は、幼少から知る自分の子や孫のような二人に声をかける。“未来の宝”を地域ぐるみで励まし、育もうという光景がほほ笑まし…

小説「新・人間革命」  4月23日 波濤9

一九七一年(昭和四十六年)の夏季講習会には、船員の代表三十七人が参加し、いよいよ、人材育成グループの結成大会が行われることになった。 山本伸一に、その開催報告書が届いた。そこには、グループの名称は、皆の案として「波濤会」を考えているとあった…

小説「新・人間革命」  4月22日 波濤8

男子部長は、山本伸一に、船員のメンバーから、グループを結成してほしいとの要望が寄せられていることも伝えた。 伸一は答えた。 「大事なことです。 幹部には“どうすれば、仏子である学会員が、喜々として信心に励み、成長していけるのか。幸福になってい…

小説「新・人間革命」  4月21日 波濤7

「波濤」と書かれた色紙には、やがて十二人の船員メンバーの名前が並んだ。 最初に署名した三人の青年は、青年部の幹部に指導を受けながら、外国航路の船員がいることがわかると、連絡を取っていった。 さらに、彼らは、大切な後輩をしっかり育てようと、母…

小説「新・人間革命」  4月20日 波濤6

青年たちの語らいに熱がこもっていった。 「ぼくたちにとって船の中は、人間革命のための戦いを起こし、仏法の勝利の実証を示していく場所だと思う。どこか別の場所に、自分の活躍する広宣流布の舞台があるように考えるのは、間違いじゃないだろうか」 イギ…

小説「新・人間革命」  4月18日 波濤5

苗が地中に深く根を張り、すくすくと伸びていくには、水や、太陽の光が必要である。 同様に、私たちが信仰者として成長していくには、同志の激励が不可欠である。ゆえに、互いに励まし、触発し合っていく、人間共和の組織が必要となるのだ。 求道心にあふれ…

きょうの聖教新聞  2009・4・19

★名字の言 ▼本紙配達員の婦人が腰を痛め、ご主人が配達してくださっている。先日、未入会という、その方にお会いした。それまで学会への多少の偏見もあったので、正直なところ「仕方なく」手伝い始めたという ▼配達の間、写真や見出しが目に入る。初めは、チ…

きょうの聖教新聞  2009・4・18

★名字の言 ▼「あの若いのは、笑顔がとてもいい」。人類初の宇宙飛行を成し遂げたガガーリンは、快活さでチャンスをつかんだ ▼宇宙飛行士になるために、旧ソ連全土から選抜された最優秀のメンバー。技術・知識・体格面からいって、誰が選ばれても不思議ではな…

小説「新・人間革命」  4月17日 波濤4

外国航路の船員は、頻繁に海外に行け、賃金もよいことから、憧れの職業の一つとされてきた。 しかし、ひとたび船に乗ると、長ければ、勤務は一年以上に及ぶこともある。生活のリズムも、周りの景色も、単調そのものである。 嵐ともなれば、十メートルを超え…

きょうの聖教新聞  2009・4・17

★名字の言 ▼かつて、米大リーグにジム・モリスという投手がいた。テキサス州の高校教師として野球部のコーチをしていた時、「君たちが地区優勝をしたら、私もプロテストを受ける」と約束。選手たちは、懸命に戦って見事に優勝し、彼は、35歳でプロテストに…

きょうの聖教新聞  2009・4・16

★名字の言 ▼今年のフレッシュマンは「エコバック型」。社会経済生産性本部が毎年発表している新入社員のタイプについての命名だ。環境問題に関心が強く、節約志向で無駄を嫌う。折り目正しい。酷使すると長持ちしない(早期離職)が、意外に耐久性に優れた面…

きょうの聖教新聞  2009・4・14

★名字の言 ▼機先を制して攻撃の優位に立つことを「先手を取る」という。将棋や囲碁で、先に手を下ろす方を「先手」というところから転じた言葉だ ▼将棋では、これまで「先手が有利」とされてきたが、このほど異変が起こった。2008年度の公式戦の通算成績…

小説「新・人間革命」  4月16日 波濤3

山本伸一は、翌八月四日には、創価大学での高等部の第八回総会に臨み、渾身の力を注いで指導にあたった。また、連日のように、講習会に参加した各方面の幹部や各部の代表と懇談を重ねた。 さらに、五日には、中等部員を、六日には、少年・少女部員を見送るな…

小説「新・人間革命」  4月15日 波濤2

「五年会」のメンバーは、十代後半から二十代後半の世代である。二十一世紀を、ちょうど働き盛りの年代で迎えることになる。 山本伸一のメンバーへの期待は、限りなく大きかった。それだけに、信仰の最も重要な師弟というテーマについて、語っておかなければ…

【第11回】 抜苦与楽の英雄   2009-4-2 (下)

仏法は、人間の「一念」に光を当てます。相手の「境涯」を見つめます。 人種や民族、学歴や肩書など、あらゆる差異を超え、「生命」という最も普遍的な大地に拠って立ちます。 それゆえに、狭い通念や偏見に囚われず、大胆かつ率直lに、心と心、生命と生命を結び合いながら、…

【第11回】 抜苦与楽の英雄   2009-4-2  (上)

戸田先生 折伏は最高の「仏の仕事」 創価は人類を救う大慈悲の連帯 偉大な「一人」が歴史を創る! 御聖訓 曰蓮云<一切衆生の同一苦は悉く是曰蓮一人の苦と申すべし(諌暁八幡抄、587ページ) 今年も、学会本部前の「青年桜」が馥郁と咲き香る季節になりました。…

小説「新・人間革命」  4月14日 波濤1

「人間主義とは、皆がかけがえのない存在であるという哲学だ。そして、皆を人材として磨き抜いていくことだ。それができるのがわが創価学会である。さあ、人材を育てよう」 一九七五年(昭和五十年)七月三十一日、ハワイでの一切の行事を終えて帰国した山本…

小説「新・人間革命」  4月11日 潮流65

ドミニカ共和国のゴイコ・モラレス副大統領は、笑顔で、山本伸一に語った。 「ハワイとドミニカ共和国は、気候も風土もよく似ています。 私はハワイのSGIメンバーの姿を見て、ドミニカの未来に自信をいだきました。人びとが希望に燃え、はつらつとしてい…

きょうの聖教新聞  2009・4・12・

★名字の言 ▼1910年、10歳の少女は夜空を翔る彗星を見た。76年に1度だけ地球に近づくハレー彗星。その神秘的な美しさは、少女の心に焼き付いた。彼女は母親となってからも、色あせることのない感動を、わが子に語って聞かせた ▼子は宇宙に魅せられ、…