2009-04-28から1日間の記事一覧

小説「新・人間革命」  4月28日 波濤13

山本伸一が、「波濤会」誕生後、メンバーの代表と初めて会ったのは、結成大会の翌年(一九七二年)四月、神戸市立中央体育館で行われた、兵庫県の同志との記念撮影会であった。 この席上、兵庫県の三校の大学会が結成され、メンバーが神戸商船大学寮歌“白波…

小説「新・人間革命」  4月27日 波濤12

男子部長は、力強い声で語った。 「いつの日か、山本先生を、必ずこの『波濤会』の集いにお迎えしたいと思います。 その時こそ、本当の意味で、『波濤会』の結成であるととらえ、その日をめざして、勇猛果敢に前進していこう」 賛同と決意の拍手が鳴り響いた…

小説「新・人間革命」  4月25日 波濤11

「波濤会」結成大会の開会が宣言された。宣言を行ったのは、結成準備委員会の委員を務めてきた久保田実であった。 次いで、結成に至る経過を、同じく委員になっていた寺崎秀幸が報告した。 さらに、委員の吉野広樹が、関東、関西での月例座談会の充実など、…

小説「新・人間革命」  4月24日 波濤10

商船高校では、本科(三年)を経て、専攻科(二年)に進む。機関科の場合、専攻科の一年目は練習船、造船所での実習を受ける。二年目には商船での実習などを受け、卒業していく。 機関科の専攻科一年の久保田実と寺崎秀幸、吉野広樹の三人は、東京の同じ造船…