2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

小説「新・人間革命」 信義の絆28  11月30日

一九七五年(昭和五十年)の四月、創価大学は日本で初となる新中国からの正式な国費留学生六人を、キャンパスに迎えたのである。 その留学生の身元保証人となったのが山本伸一であった。 また、十一月二日、伸一の提案によって、留学生らの手で、周恩来総理…

2007年11月28日付 聖教新聞  婦人部最高協議会での名誉会長のスピーチ 下-2

2007年11月28日付 聖教新聞 婦人部最高協議会での名誉会長のスピーチ 下-2 妙法の師弟に恐れなし 御聖訓「『日蓮の弟子』と名乗りなさい」 世界の共感の声 一、創価の女性の行進には、世界の知性から、深い共感が寄せられている。 北京大学の教授…

2007年11月28日付 聖教新聞 婦人部最高協議会での名誉会長のスピーチ 下-1

2007年11月28日付 聖教新聞 婦人部最高協議会での名誉会長のスピーチ 下-1 北京大学賈(か)教授 「創価の女性には希望という言葉が最もふさわしい!」 太陽の大生命力で進め 御聖訓「年は若うなり福はかさなり候べし」 関西出身の詩人与謝野晶子 …

きょうの聖教新聞  2007・11・30

★名字の言 ▼地域部の研修会での活動報告を聞き、感動した。地道な貢献の活動を展開するメンバーに頭の下がる思いがした ▼商工会女性部の副部長は、海岸の清掃や花いっぱい運動に尽力。「自発能動の気持ちで、陰の苦労をいとわず頑張ります」。女性センターの…

小説「新・人間革命」 信義の絆27  11月29日

山本伸一は、強く心に誓っていた。 “なんとしても、中ソの対立を友好に転じていかなければならない。いかなる事態になろうが、私は絶対にあきらめない。それには粘り強い対話しかない” 伸一は、中国が憲法の前文を変え、反ソ路線を打ち出した三カ月後の一九…

小説「新・人間革命」 信義の絆26  11月28日

山本伸一の第二次訪中は、日中友好の新しい黄金の歴史を刻んだ。 彼が帰国したのは、十二月六日の午後のことであった。 帰国後、伸一は、中ソの和解を懸命に祈り念じながら、両国の動きを注視していた。 また、事態がどうなろうと、中ソの関係改善のために、…

2007年11月27日付 聖教新聞  婦人部最高協議会での名誉会長のスピーチ 上-2

2007年11月27日付 聖教新聞 婦人部最高協議会での名誉会長のスピーチ 上-2 「勇気とは絶望を拒否し進むこと」 一、私たちが親交を結んだ、大切な友人であるローザ・パークスさんも、どんなに有名になろうと、その誠実な人間性が少しも変わらなかっ…

2007年11月27日付 聖教新聞 婦人部最高協議会での名誉会長のスピーチ 上-1

2007年11月27日付 聖教新聞 婦人部最高協議会での名誉会長のスピーチ 上-1 名誉会長がローザ・パークスさんと喜びの再会。“人道のお母さん”の歩みを讃えた(1994年5月、聖教新聞本社前庭で) 女性の声で時代を動かせ 御聖訓 力あらば一文一句なり…

きょうの聖教新聞  2007・11・29

★名字の言 ▼「大造じいさんとガン」「片耳の大シカ」・・・だれもが一度は読んだ童話作家の椋鳩十の物語。今、子どもたちが夢中になっている ▼確かな観察力と丁寧な取材で描き出した動物の生態や習性。その描写には、子どもだけでなく、大人でさえも新鮮な発…

きょうの聖教新聞  2007・11・28

★名字の言 ▼「何だ下らない。それじゃ丸で雲を掴むような予言だ」(夏目漱石『明暗』)。この通り、「雲をつかむよう」と言えば、とらえどころのないこと。半径0.01ミリから0.1ミリの微小な水滴や氷晶の集まりである雲は、つかみようがないところから…

小説「新・人間革命」 信義の絆25 11月27日

山本伸一は、周恩来総理を疲れさせてはならないと思い、自分の方から積極的に話をすることは避けた。 また、同席していた中日友好協会の廖承志会長に、会見を切り上げた方がいいのではないかと、何度か目配せした。 しかし、廖会長は、そのたびに、“まだいい…

小説「新・人間革命」 信義の絆24  11月26日

周恩来総理は、これまでの中日友好の発展は、私たち双方の努力の成果であると述べた。そして、目を輝かせて語った。 「私は、未来のために中日平和友好条約の早期締結を希望します」 それから総理は、念を押すように言った。 「午前中、トウ副総理と話し合わ…

小説「新・人間革命」  11月24日 信義の絆23

周恩来総理は、にこやかに語りかけた。 「まず、みんなで記念撮影をしましょう」 そして総理は、同行のメンバー全員に声をかけながら、握手をした。 総理との記念撮影とあって、皆、緊張した顔でカメラに納まった。 撮影が終わると、総理は山本伸一に言った…

小説「新・人間革命」 信義の絆22

山本伸一に会うという周恩来総理を、医師団は制した。 「総理、もし、どうしても会見するとおっしゃるなら、命の保証はできません!」 だが、毅然として周総理は言った。 「山本会長には、どんなことがあっても会わねばならない!」 よほどの思いがあるにち…

きょうの聖教新聞  2007・11・27

★名字の言 ▼エレベーター30秒、パソコンの起動1分、レジ3分、通勤電車の遅れ5分、メールの返信30分、病院の診察30分・・・・「どのくらい待たされるとイライラしますか」と尋ねて、一番多かった回答だ。(シチズン意識調査) ▼世の中が便利になって…

きょうの聖教新聞  2007・11・26

★名字の言 ▼先のSGI研修会の折、アフリカ4カ国のメンバーが、東京の会館を訪問。未来部員との交流に心をはずませた ▼地元の少年少女合唱団との懇談では、子どもたちから「池田先生って、どんな人?」と、本部幹部会での出会いの感想を求められたSGIの友。「…

きょうの聖教新聞  2007・11・25

★名字の言 ▼集会で気勢を上げる。弁士の雄弁に、聴衆は沸き立つ。が、家へ戻って一人になると、空しい気分に包まれがち。官憲の切り崩しも、そこが狙いであった ▼それゆえ田中正造は演説会が終わると、すぐ懇談会をもったー。城山三郎著『辛酸』は、民衆の機…

きょうの聖教新聞  2007・11・24

★名字の言 ▼「昔な、秋田の国に、八郎って山男が住んでいたっけもの」-小学生が演じた劇「八郎」に、胸が熱くなった ▼心優しい山男・八郎は、家一軒ほどの大男。ある日、浜で幼い男の子が泣いていた。海が荒れて村の田んぼが潮水をかぶってしまう、と。そう…

2007年12月号 巻頭言

創価の女性は元初の太陽なり 創価学会名誉会長 池田 大作 偉大なる 地涌の女性の 活躍に 諸天は讃えむ 諸仏は護りぬ 「女性をほめたたえよう、『母』を、このなにものにもうち勝つ生命の涸れることなき泉を!」 名作『母』を残した、ロシアの文豪・ゴーリキ…

小説「新・人間革命」 信義の絆21  11月22日

答礼宴は、和やかな歓談に移った。 山本伸一と峯子は、各テーブルを回って皆に声をかけ、感謝と御礼を述べていった。 伸一は、必ず相手の名前を呼んで話を始めた。また、それぞれの真心の行為を一つ一つあげて、丁重に感謝の意を表した。 ある人には「図書贈…

小説「新・人間革命」信義の絆20  11月21日

トウ小平副総理との会談を終えた山本伸一たちは天壇公園を視察した。 ここは、かつては皇帝が、宇宙を主宰する神である天帝をまつる儀式を行ったところである。それを開放し、公園としたのである。 伸一は、公園に来ている人たちに親しく声をかけ、小さな子…

小説「新・人間革命」 信義の絆19  11月20日

山本伸一は全人代(全国人民代表大会の略称)の開催時期についても、単刀直入に、トウ小平副総理に尋ねた。 全人代は、日本の国会にあたり、中国の国家権力の最高機関である。 かつては、毎年、開催されてきたが、文化大革命期に入ってからは、一九六四年(…

小説「新・人間革命」 信義の絆18  11月19日

山本伸一は、ソ連は中国を攻めないとのコスイギン首相の言葉などを、事前に、詳しく廖承志会長に伝えておいてよかったと思った。 伸一は話題を変えた。 機敏な対応こそ、外交の生命である。 彼は、トウ小平副総理に尋ねた。 「これから、日中の友好を推進し…

2007年11月21日付 聖教新聞 第2回 関西最高協議会での名誉会長のスピーチ 下-2

2007年11月21日付 聖教新聞 第2回 関西最高協議会での名誉会長のスピーチ 下-2 友好の扉開いた春4月の来日 一、1990年7月27日、第5次訪ソの折、私は、モスクワのクレムリンで、ゴルバチョフ大統領とお会いした。 午前10時半から、約1…

きょうの聖教新聞  2007・11・23

★名字の言 ▼13歳で真剣勝負に勝って以来、60を越える戦い、すべてに勝ち続けた宮本武蔵。彼は『五輪書』にこう書き残す。「ゐつくはしる手也。ゐつかざるはいきる手也」 ▼「太刀のあつかい方にせよ、居着く(固定する)ということを嫌う。居着くというこ…

2007年11月21日付 聖教新聞 第2回 関西最高協議会での名誉会長のスピーチ 下-1

2007年11月21日付 聖教新聞 第2回 関西最高協議会での名誉会長のスピーチ 下-1 苦労している人のもとへ ◎自ら先頭に立った知将・楠木正成◎ 指導者は「同志への感謝」を持て 一、わが愛する関西の記念会館で開催された、今回の本部幹部会。 そこで…

きょうの聖教新聞  2007・11・22

★名字の言 ▼学会伝統の「教学部任用試験」が今月25日、全国で実施される。会合での講義や一対一の学習など、受験者のさまざまな状況に応じた勉強会が、日本の津々浦々で行われている ▼ほとんどの受験者にとって、任用試験は仏法哲学を深く学ぶ最初の機会で…

きょうの聖教新聞  2007・11・21

★名字の言 ▼長めの原稿を書くには事前にプロット(構成)が必要だ。だが、プロットに忠実な文章が案外つまらない場合がある ▼反対に、プロットを一度胸におさめて、思うままに書き出してみる。書いた文に引っ張られ、新しい考えが浮かぶ。書き進むうち事前に…

きょうの聖教新聞  2007・11・20

★名字の言 ▼ドラマ「3年B組金八先生」の授業の一コマ。自殺を望む人と、それを止める人になったつもりで言葉を交わす ▼自殺を望む側は、将来への絶望、愛する人の死、受験の失敗等々を理由に。止める側は、他にも楽しいことがあるとか、両親が悲しむ、と説…

2007年11月19日付 聖教新聞 第2回 関西最高協議会での名誉会長のスピーチ 上-2

2007年11月19日付 聖教新聞 第2回 関西最高協議会での名誉会長のスピーチ 上-2 協議を重んじよ 一、スペインの人権の闘士アレナルは叫んだ。 「完壁なる社会とは、多くの人たちが自由に善行のために調和し、仲良く前進する社会のことである。 ま…