2007年11月28日付 聖教新聞  婦人部最高協議会での名誉会長のスピーチ 下-2

2007年11月28日付 聖教新聞
婦人部最高協議会での名誉会長のスピーチ 下-2

妙法の師弟に恐れなし
 御聖訓「『日蓮の弟子』と名乗りなさい」

 世界の共感の声
 一、創価の女性の行進には、世界の知性から、深い共感が寄せられている。
 北京大学の教授で、同大学の「池田大作研究会」め会長であられる賈●萱(かけいけん)先生は語っておられる。※●=草冠+惠
 「中国には、"天の半分を支えているのは女性"という言葉があります。創価学会の半分以上を支えているのは婦人部。婦人部は、いつも笑顔があり、どこに行っても色彩豊かな衣服と明るさがあり、その勢いに、いつも大変、感心しています」
 「私は1年間、交換教員として創価大学で学びました」「日本で出会った創価の女性は、私に大きな影響を与えました。私は、創価学会の女子部、婦人部の皆様が大好きです。皆様は座り方から違う。自信や確信に満ち、凝縮した力を感じます」
 「学会の婦人部の皆様は、立場や肩書などに関係なく、1人の女性として、私を励ましてくださった。創価の女性たちの存在は、『希望』という言葉が最もふさわしいと思います」
 本当に細かいところを見てくださっている。
 これが、一流の人物の見方である。

 人間を結ぶ仕事を担うのは女性 
 一、現代アメリカの女性詩人で、エマソン協会の会長であるサーラ・ワイダー博士は、昨年の6月、創価女子短期大学を坊間の折、女性の役割について、次のように語っておられた。
 「私たちは、お互いに結合する力のほうが、分断する力より強いことを知っています。そして特に、私たち女性は、その作業を、この世界の中で担っていく責任があると思います。人間と人間の結びつきを生み出す仕事を、女性は担っているのです」
 さらにワイダー博士は、エマソンの思想に触れて、こう論じられた。
 「エマソンは、『ああ友よ、恐怖に対して決して帆を巻いてはならない』と教えています。女性は簡単に恐怖に負けたりはしません。女性は、身体でも精神でも、強いものです。また、何かを恐れているような贅沢な時間は、ありません。人々に安らぎを与えるために、時間を使わねばならないからです」
 「私たちの仕事というのは、この世界に平和をつくることだと思います。自分のいる場所で、平和をつくり出すこと。だれにも自分にしかできない貢献があります」
 そして、ワイダー博士は、その平和の創造に、大きな貢献を果たしているのが、わが創価の女性であると高く評価してくださっているのである(大拍手)。
 〈ワイダー博士は、平和のために尽くしゆく、自身の決意を、こうも綴っている。
 「池田博士は、私が、平和のために戦っていくための強さ、インスピレーション、そして励ましをくださいました。平和への戦いは、私の最も大切な生涯の戦いです。私は、池田博士への感謝の気持ちを、その最も根本的なかたち──すなわち私自身が平和への仕事を続けることで、お返ししていきたいと思います」〉

 最高の充実とは 
 一、ワイダー博士は、エマソンと、創価学会の思想の共通性について、こう洞察しておられた。
 「エマソンは、私たちすべてに内なる力が備わっていると考えていました。その内なる力とは、“大我”の力であり、大いなる精神世界のことです。
 その力によって、人間は、この世界で大いなる仕事ができる、そしてその仕事は、すべて喜びの心をもって成し遂げていかねばならない、と考えたのです」
 「池田博士もまた、私たちに、小我を乗り越えることの大切さを教えておられます。
 私たちが、小さな心で考えるよりも、もっと大きな流れがある。
 私たちが小さな視野から見る世界よりも、もっと大きな世界があるのだ、と」
 ワイダー博士は、こう語られながら、「人々のために貢献する人生を歩み、より大きな価値と使命に生き抜くことによって、小我は乗り越えていける。そして、真に価値ある充実の人生を送ることができるのです」と結論しておられた。
 この最極の充実を味わいながら、大きな大きな喜びと幸福の人生を歩んでいけるのが、広宣流布である。
 戸田先生は言われていた。
 「不幸な人を救おうとする慈悲の行為の結果、後で宿命転換できているものだ」
 「この仏法は、一切の労苦を功徳として全部、自分の心に残し、未来永劫に持っていくことができる。大きな財産だよ」
 戸田先生の言われることに、寸分も間違いはない。まさしく、天才中の天才であられた。

今いる場所で幸福をつくれ
アメリカ女性詩人
 誰にも自分にしかできない貢献がある

 四菩薩が離れず女性の身を護る 
 一、日蓮大聖人は、千日尼に送られた御手紙の中で、こう仰せである。
 「この妙法の良薬を持つ女性等に上行菩薩をはじめとする四人の大菩薩が前後左右に立ち添って、この女性が立たれたなら、この大菩薩たちも立たれ、この女性が道を行く時には、この大菩薩たちも、その道を行かれるのです。
 たとえば、影と身、水と魚、声と響き、月と光のように、女性の身を守って離れることがないのです」(御書1306ページ、通解)
 妙法に生きゆく女性は断じて護られていくとの、御本仏の絶対の御約束である。
 その加護を決するのは、あくまでも、強き信心の一念である。
 その上で、決して油断をしてはならない。
 これまでも何度も申し上げてきたように、夜は決して遅くならないよう、そしてまた一人で暗い夜道を歩いたりしないよう、細心の注意をお願いしたい。
 特に壮年部の指導者は、創価の婦人部、女子部の無事と安穏をしっかり祈り、心を配り、こまやかに手を打って、厳然と護り抜いていっていただきたい。
 広宣流布のために、一番、真剣に戦ってくださっているのは、婦人部、女子部の皆様である。
 創価の男性は紳士たれ!──と強く申し上げたい。
 女性に楽をしてもらい、男性が苦労を担っていく。そういう決心でなければならない。
 日蓮大聖人もまた、多くの女性門下に御書を贈られ、女性を最大に大切にされた。
 学会は御書に仰せの通りの正しき道を歩んでいくのだ。
 リーダーが、この一念に徹して、祈り、行動していくとき、学会はさらに威光勢力を増して前進していくことができる。

 将の一念が全体を動かす 
 一、広宣流布の前進を決するのは、リーダーの一念である。
 皆を護っていくリーダーが、全責任を担う覚悟で、真剣に誠実に祈っていく。この決心があれば、すべて変わっていく。
 学会の幹部は、誇り高き「広布の将」であるとの自覚を持っていただきたい。
 「将」の一念は、全体を動かしゆく大きな影響力を持っている。
 根本は「祈り」である。要領はいけない。
 また幹部は、どこまでも謙虚でなければならない。決して威張ってはならない。
 妙法への大確信と、強い責任感は持ちながらも、皆の意見を聞き、皆に教わり、皆に力を発揮してもらいながら、感謝の心を持って指揮を執っていくのだ。
 「あの人の行ったところは、必ず勝つ」と言われるような名指揮をお願いしたい。
 戸田先生は、いつも私を大変なところ、困難なところへ行かせた。
 そして私は、連戦連勝でお応えした。
 気取りや格好では、勝つことはできない。
 どうか皆様は、多くの人から「さすがだ」と謳われるような、素晴らしき一生を送っていただきたい。

婦人部最高協議会での名誉会長のスピーチ 下-3に続く


ブログ はればれさんからのコピーです。