2007-01-01から1年間の記事一覧

きょうの聖教新聞  2007・12・29

★名字の言 ▼学会の会館は、信心練磨の道場である。どんな苦しいことがあっても、会館へ行けば、希望がわき、勇気が出る。どれほどの会員が、会館で人生の蘇生のドラマをつづってきたことだろうか ▼先日、ある会館の開館記念勤行会で草創の方があいさつした。…

きょうの聖教新聞  2007・12・28

★名字の言 ▼先月、屋久島で新種の植物「ヤクノヒナホシ」が発見された。悠久の歴史を超えて初めて人間に姿を見せたのは、直径5ミリほどのコンペイトウのような愛らしい花だった。また、今月中旬には、インドネシア・パプア州の山中で、2種類の新種のほ乳類…

小説「新・人間革命」 信義の絆52 12月29日

山本伸一は、翌一月十四日、アーリントン墓地を訪れ、「無名戦士の墓」に献花した。 青空が広がっていたが、零下二度の冷え込みである。 伸一は、失礼になってはならないと、コートを脱いで献花に向かった。寒さで耳が痛んだ。 彼は思った。 “ソ連にも、そし…

小説「新・人間革命」 信義の絆51   12月28日

大平正芳蔵相は、山本伸一をじっと見つめ、何度も頷いた。 伸一は話を続けた。 「この日中平和友好条約は、日中のみならず、世界にとっても極めて大事です。社会主義の中国と資本主義の日本が『平和友好』を宣言することは、画期的なことです。 人類は、いつ…

小説「新・人間革命」 信義の絆50  12月27日

山本伸一は、大平正芳蔵相に、忌憚なく、自分の思いを語った。 「日中平和友好条約については、早急に締結していただきたいと私は切望しています」 条約の締結は、伸一がかねてから主張し続けてきたことであった。 彼は、「日中国交正常化提言」を行った翌年…

小説「新・人間革命」  12月26日 信義の絆49

先進国蔵相会議などに出席するため、前日、ワシントン入りした大平正芳蔵相から山本伸一に、日本大使館で会いたい旨の連絡があったのである。 大平大臣とは、初対面であった。 伸一が大使館に到着し、あいさつをすますと、大平は、淡々とした口調で切り出し…

小説「新・人間革命」  12月25日 信義の絆48

キッシンジャー国務長官は、笑みを浮かべて、山本伸一に語った。 「また、友人としてお会いしたい。これからも連携を取り合いましょう。アメリカに来たら、ぜひお寄りください」 この日から、伸一とキッシンジャーの友好は、一段と深まっていった。 キッシン…

小説「新・人間革命」 信義の絆47

山本伸一は書簡のなかで、さらに、次のように訴えた。 ――米ソ両国は、紛争当事者を交渉のテーブルにつかせるよう努力することは大切である。しかし、具体的な交渉内容については、「民族自決」の原則を重んじ、双方が直接の話し合いによって決める必要がある…

小説「新・人間革命」  12月22日 信義の絆46

山本伸一は、この書簡で、ユダヤ系ポーランド人のジャーナリストであるアイザック・ドイッチャーの、イスラエルとパレスチナの在り方についての考えを紹介した。 ――これまで双方は民族主義を問題解決の手段に用いて失敗したのだから、平和の達成にはこの民族…

07年12月29日 聖教新聞  随筆 人間世紀の光 149 勇敢なる わが同志に感謝

07年12月29日 聖教新聞 随筆 人間世紀の光 149 勇敢なる わが同志に感謝 共に「広布の最高峰」を登りゆこう! 民衆の幸福と勝利こそ 創価学会の悲願 我が人生 価値ある山を 共々に 断じて登らむ 哲学持ちて 「なぜ山に登るのか」 「そこに山がある…

2007年12月28日付 聖教新聞 全国代表幹部協議会への名誉会長のメッセージ

2007年12月28日付 聖教新聞 全国代表幹部協議会への名誉会長のメッセージ 勇敢に語れ!大誠実を尽くせ! 打って出よ! 一人また一人と味方に 友情の拡大は仏縁の拡大 アメリカの環境の母 人々の力を引き出せ 民衆と共に苦労せよ 一、この一年、大変…

2007年12月25日付 聖教新聞 全国青年部幹部会[第1部]への名誉会長のメッセージ

2007年12月25日付 聖教新聞 全国青年部幹部会[第1部]への名誉会長のメッセージ 新たな勝利へ行動開始! わが胸に問え!「誓願」「祈り」「闘魂」はあるか 全国のわが青年部の皆さん、情熱あふれる第4回の幹部会、おめでとう! 寒いなか、また忙し…

きょうの聖教新聞  2007・12・27

★名字の言 ▼楚の覇王・項羽は追い詰められた。漢軍に完全に包囲された。そのとき、どこからともなく故郷の歌が聞こえてきた。漢軍に下った。楚の兵士の歌声だった ▼懐かしい歌を聞き、望郷の思いにかられた兵士たちは戦意を喪失し、項羽は「漢は、もう楚を取…

2007年12月24日付 聖教新聞  広布第2幕 第4回全国青年部幹部会での名誉会長にスピーチ-2

2007年12月24日付 聖教新聞 広布第2幕 第4回全国青年部幹部会での名誉会長にスピーチ-2 チェーホフ この世に破れぬ壁は絶対ない 宗教・芸術は民衆のために! 一、貴アカデミーは、栄光輝く250年の歴史を刻んでおられます。 貴アカデミーの先…

2007年12月24日付 聖教新聞 広布第2幕 第4回全国青年部幹部会での名誉会長にスピーチ-1

2007年12月24日付 聖教新聞 広布第2幕 第4回全国青年部幹部会での名誉会長にスピーチ-1 前進!!日本一を合言葉に はればれと「勝利の一年」ありがとう ドストエフスキー 人生は大いなる芸術 道を開け!勇気と信念で人類を結べ 一、天も晴れ、地…

きょうの聖教新聞  2007・12・26

★名字の言 ▼あわただしい年末。家事や仕事の手を少し休めて、日が暮れたら東の空を見上げてみよう ▼今年は、ふたご座の足もとに“見慣れぬ”赤い星がある。2年ぶりに地球に接近した「火星」だ。今回は8800万キロの“中接近”だが、当分の間、その炎のような…

きょうの聖教新聞  2007・12・25

★名字の言 ▼池田名誉会長が作家の井上靖氏と交わした往復書簡集(『四季の雁書』(『池田大作全集』第17巻収録)。その中で、名誉会長は、井上氏が「最近好きになった」という言葉に着目する。それは「一座建立」 ▼お茶や連句の世界で使われる言葉の一つ。…

きょうの聖教新聞  2007・12・24

★名字の言 ▼合言葉の効果は不思議だ。本紙の対談にも登場した、サントリーラクビー部の清宮克幸監督が掲げる「アライブ」もその一つ ▼「アライブ」とは「生き続ける」こと。タックルされてもボールを「生かし続ける」。その意識を選手に植え付けた。練習中も…

きょうの聖教新聞  2007・12・22

★名字の言 ▼「毎日、学校に通えるようになり、友だちもたくさんできました」「中学最後の体育祭で逆転優勝し、クラスの団結、友情が深まりました」 ▼「私の信仰体験」とのテーマで「中学生文化新聞」に寄せられた、中等部員の声だ。今、学校で問題になってい…

07年12月20日 聖教新聞 随筆 人間世紀の光 148 青年よ広布の革命児たれ 下 山本 伸一

07年12月20日 聖教新聞 随筆 人間世紀の光 148 青年よ広布の革命児たれ 下 山本 伸一 威風堂々 民衆の底力で勝て! 創価の師弟の大陣列に 栄光は燦たり 「情熱は情熱を生む」と、文豪ゲーテは言った。 そして、この情熱の拡大ありてこそ、偉大な勝…

きょうの聖教新聞  2007・12・22

★名字の言 ▼今年を飾った座談会。長崎のある地区で、県立長崎シーボルト大学の愈ほう年教授を招いて「日中友好座談会」を開催した ▼8年前、教授は長崎へ。97年には上海市人民対外友好協会で、池田名誉会長の第10次訪中時の運営に携わった。名誉会長を語…

小説「新・人間革命」 信義の絆45  12月21日

この会談で、山本伸一は、風雲急を告げる世界の火薬庫・中東の問題について、和平実現のために、何点かにわたる提案をしようと思っていたのである。 中東問題は、決して中東地域だけの問題におさまらず、世界各国の政治・経済に影響を与え、第三次世界大戦の…

小説「新・人間革命」 信義の絆44  12月20日

キッシンジャーは、日々、辛酸をなめながら、感傷にも、憎悪にも、悲観にも左右されない強い人間に、自分を鍛え上げていった。 ハーバード大学で学位を取得して、国際政治学者として頭角を現し、やがて教授となった。 そして、ニクソン大統領の補佐官になる…

小説「新・人間革命」  12月19日 信義の絆43

キッシンジャーは、冷徹な現実主義者であり、理想主義の対極にあるかのように評されてきた。 しかし、理想を実現しようと思うならば、現実を凝視せねばならない。現実から目をそらすならば、そこにあるのは「理想」ではなく、「空想」である。 キッシンジャ…

小説「新・人間革命」  12月18日 信義の絆42

この日、ワシントンDCは、朝から雪がちらついていた。 ドームのある白亜の国会議事堂が、自由の国アメリカの威風を誇示するように、堂々とそびえ立っていた。 国務省は、リンカーン記念館の近くにあり、ホワイトハウスからも、一キロにも満たない距離であ…

07年12月19日 聖教新聞 随筆 人間世紀の光 147 青年よ広布の革命児たれ 上 山本 伸一

07年12月19日 聖教新聞 随筆 人間世紀の光 147 青年よ広布の革命児たれ 上 山本 伸一 師匠の「志」を行動で受け継げ! 君が新しき歴史を! 高杉晋作の如く わが師・戸田城聖先生は、東京・西神田の小さな小さな学会本部で、よく言われた。 「吉田松…

きょうの聖教新聞  2007・12・21

★名字の言 ▼少子化の時代。2006年度の入試で定員割れした4年制の私立大学は、4割に上った。先日、これからの時代に、私学が果たす役割をめぐる、早稲田の総長と慶応の塾長の対談が、読売新聞に掲載されていた ▼文中、早大の白井総長は「学生に『寮生活…

2007年12月16日付 聖教新聞  各部代表協議会での名誉会長のスピーチ 下-2

2007年12月16日付 聖教新聞 各部代表協議会での名誉会長のスピーチ 下-2 金銭と人事を疎かにするな 一、戸田先生は、厳然と言い残しておられた。 「金銭にいいかげんな人は信用できない」 「人事と金銭は、絶対に厳正にして、問題を起こしてはなら…

2007年12月16日付 聖教新聞 各部代表協議会での名誉会長のスピーチ 下-1

2007年12月16日付 聖教新聞 各部代表協議会での名誉会長のスピーチ 下-1 友よ築け! 人生最高の金字塔を 米ハーバード大学ガルブレイス博士 世界は人材開発競争の時代 ロシアの教育者 ダイヤの如く光れ 人は出会いによって磨かれる 一、日蓮大聖人…

きょうの聖教新聞  2007・12・20

★名字の言 ▼いよいよ今年も残りわずか。大いに前進できたと実感する人、反省多々の人、さまざまであろう。「1年の変化」を考えるうえで、東京大学大学院教授・松井孝典氏の示唆を興味深く読んだ ▼地球の物質循環という面からは「現在の1年はこれまでの地球…