2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

大白蓮華 2017年(平成29年)8月号(No.814)

巻頭言 輝き光れ!若き宝の命よ 池田大作 広宣流布とは、現在を勝(か)ち、そして、未来までも勝ち間いていく「常勝」の大行進である。その一切を担(にな)い立つ創価学会は、たゆみなく人を励(はげ)まし、人を育(そだ)てゆく、究極(きゅうきょく)の…

【第79回】 妙法は幸福と勝利への智慧 (2017.8.21)

普とは諸法実相・迹門の不変真如の理なり、賢とは智慧の義なり本門の随縁真如の智なり(御義口伝、780ページ) (通解) 普賢菩薩の「普」とは諸法実相を意味するから、迹門の不変真如の理を表す。「賢」とは智慧の義であるから、本門の随縁真如の智を表すの…

小説「新・人間革命」 雄飛 六十五 2017年8月30日

トルストイの家と資料館を見学した山本伸一は、大文豪の生き方に勇気を得た思いがした。 伸一は、トルストイが、最後の日記に残した言葉を噛み締めていた。 ──「なすべきことをなせ、何があろうとも……」(注) 伸一は、「世界平和」即「世界広宣流布」という…

小説「新・人間革命」 雄飛 六十四 2017年8月29日

トルストイは、真実の宗教とは何か、真の信仰とは何かを見すえ続け、探究していった。 彼は、人間のなかに「神」を見いだしていったのである。 それは、教会で説く「神」ではなく、人間精神の最高峰であり、良心の結晶としての「神」であった。 そして、 世…

小説「新・人間革命 雄飛 六十三 2017年8月28日

チーホノフ首相と会見した十四日夜、山本伸一は、宿舎のホテルで、お世話になった関係者をはじめ、各界の来賓を招いて、答礼宴を開いた。 そして翌日、モスクワ市内にあるトルストイの家と資料館を訪れた。 十九世紀に建てられたまま保存されている文豪の住…

小説「新・人間革命」 雄飛 六十二 2017年8月26日

山本伸一は、チーホノフ首相に語った。 「全人類の願望は戦争の阻止にあります。 その意味から、貴国のブレジネフ書記長、チーホノフ首相には、モスクワを離れて、スイスなどよき地を選んで、アメリカ大統領、そして中国首脳、日本の首脳と徹底した話し合い…

小説「新・人間革命」 雄飛 六十一 2017年8月25日

モスクワ大学を訪問した十三日の夕刻には、「日ソ学生友好の夕べ」が開催された。 大学正面広場で行われた、平和の天使・富士鼓笛隊の華麗なパレードで幕を開け、その後、同大学の文化宮殿に会場を移して、友情と平和の祭典が繰り広げられたのである。 創価…

小説「新・人間革命」 雄飛 六十 2017年8月24日

山本伸一は、正午にはモスクワ大学を訪問し、ログノフ総長と対談した。 総長は、ソ連科学アカデミー正会員であり、著名な理論物理学者でもある。 実は、この年の四月に総長が来日し、会談した折、日ソの友好と人類の平和のために、教育交流の重要性を語り合…

小説「新・人間革命」 雄飛 五十九 2017年8月23日

十三日午前、山本伸一と峯子は、モスクワ市内のノボデビチ墓地を訪れ、四年前に死去したモスクワ大学のR・V・ホフロフ前総長の追善を行ったあと、ホフロフ宅を訪問した。 伸一たちは、エレーナ夫人、長男のアレクセイ、次男のドミトリーと、亡き総長を偲び…

小説「新・人間革命」 雄飛 五十八 2017年8月22日

五月十二日、山本伸一は、創価学会がソ連文化省、モスクワの東洋民族芸術博物館と共催で行った「日本人形展」のオープニングの式典に出席した。 さらに、この 日午後、コスイギン前首相の息女であるリュドミーラ・グビシャーニが館長を務める、国立外国文学…

小説「新・人間革命」 雄飛 五十七 2017年8月21日

今回の山本伸一のソ連訪問は、ソ連高等中等専門教育省とモスクワ大学の招聘によるものであった。 彼は、日ソ両国の教育・文化交流を推進し、そこから、新たな友好の道の突破口を開こうと決意していた。 一行は、富士鼓笛隊、創価大学銀嶺合唱団など、総勢約…

よき出会いが人生を彩る 2017年8月20日

「出会い」は不思議である。 「出会い」で決まる。 私は、戸田先生との出会いを永遠に忘れない。 戸田先生との出会いで、私の一生は決まったのである。 新しい出会いは、新しい人生の「舞台」の開幕である。 ゆえに、縁ある方を大切にし、一回一回、歓喜と感…

【第102回】 勇んで行学の二道を貫け (2016.8.18)

皆で学び、皆が歓喜と勇気を 猛暑(もうしょ)の中、各地で教学試験に向け、若き友仏法の研讃(けんさん)に汗を流している。世界の青年、真剣(しんけん)に教学運動を進めている。これほど尊(とうと)く偉大な、価値創造(かちそうぞう)の青春があろうか…

【第78回】 使命の青春に栄光あれ (2017.8.17)

竜馬につきぬる・だには千里をとぶ、松にかかれる・つたは千尋をよづと申すは是か、各各主の御心なり (九郎太郎殿御返事、1553ページ) (通解) (故・上野殿は、ただ南無妙法蓮華経の七字を信じて仏に成られた。 あなた方もその一族なので、同じように…

【第77回】 友情こそ人生の宝 (2017.8.11)

周公旦と申せし人は沐する時は三度握り食する時は三度はき給いき、たしかに・きこしめせ我ばし恨みさせ給うな仏法と申すは是にて候ぞ(崇峻天皇御書、1174ページ) (通解) 周公旦という人は(客人が来れば)沐浴して髪を洗っている時でも三度、水を絞り…

小説「新・人間革命」 雄飛 五十六 2017年8月19日

「メキシコの詩心に思うこと」――それが、グアダラハラ大学での山本伸一の記念講演のタイトルであった。 彼は、“太陽と情熱の国”メキシコの人びとの独特な心の豊かさにふれつつ、そこにある詩心や笑顔は、心と心の回路の開放を意味しており、平和の建設、文化…

小説「新・人間革命」 雄飛 五十五 2017年8月18日

戸田城聖は、海外を旅したことはなかった。 しかし、メキシコに関する本をよく読んでおり、写真などで見た独立記念塔と街並みが、頭に入っていたのであろう。 また、父親の仕事のため幼き日をメキシコで過ごした、大阪支部の初代婦人部長の春木文子にも、現…

小説「新・人間革命」 雄飛 五十四 2017年8月17日

二月二十六日、山本伸一は、パナマからメキシコへ向かった。 メキシコの正式な訪問は、十六年ぶり二度目である。 パナマでも、メキシコでも、空港では国営テレビや新聞社の記者会見が待っていた。 それは、学会の平和・教育・文化の運動が、世界各地で高く評…

小説「新・人間革命」 雄飛 五十三  2017年8月16日

日本では、一月二十四日、あの山脇友政が、学会への恐喝及び同未遂の容疑で逮捕された。 警視庁は、前年十月に告訴を正式受理し、以来、事情聴取を重ね、慎重に捜査を続けてきた。 そして、遂に容疑が固まり、逮捕に踏み切ったのである。 山脇は、自らを擁護…

小説「新・人間革命」  雄飛 五十二 2017年8月15日

ハワイで山本伸一は、太平洋戦争開戦の舞台となったパール・ハーバー(真珠湾)の戦艦アリゾナ記念館を訪れて献花し、平和への深い祈りを捧げた。 また、世界十五カ国・地域の代表も参加して、ワイキキシェル野外公会堂で盛大に開かれた第一回日米親善友好大…

小説「新・人間革命」 雄飛 五十一 2017年8月14日

前年十月、アメリカで教学の研鑽を呼びかけた山本伸一は、今回の訪問でも自ら率先垂範して御書を拝し、指導していった。 世界教学最高会議では、「行学の二道をはげみ候べし、行学た(絶)へなば仏法はあるべからず、我もいたし人をも教化候へ、行学は信心よ…

小説「新・人間革命」 雄飛 五十 2017年8月12日

一九八一年(昭和五十六年)が明けた。 反転攻勢を決する年である。 学会は、この年を「青年の年」と定め、同志は新生の出発を期す決意を固め合っていた。 元日、山本伸一は、恩師・戸田城聖が第二代会長として立った翌五二年(同二十七年)の正月に詠んだ和…

小説「新・人間革命」 雄飛 四十九 2017年8月11日

日本では、六月に学会が恐喝事件で山脇友政を告訴すると、追い詰められた山脇は週刊誌やテレビを使って、学会への中傷を繰り返していた。 彼は、荒唐無稽な作り話などで、学会には社会的不正があると喧伝する一方、「正信会」に、山本伸一の証人喚問を求める…

小説「新・人間革命」 雄飛 四十八   2017年8月10日

シカゴ文化祭に引き続いて、記念総会が行われた。 この席でアメリカの理事長が、「明年、シカゴで世界平和文化祭を開催してはどうか」との、山本伸一の提案を発表し、参加者に諮ると、大きな賛同の拍手が広がった。 総会のあいさつで伸一は、教学の重要性に…

小説「新・人間革命」 雄飛 四十七 2017年8月9日

シカゴ文化祭でサチエ・ペリーは、山本伸一への手紙として認めた、自身の体験を読み上げていった。 「親愛なる山本先生! 信心を始めた時、自信も、勇気も、志もなく、ただ生活苦にあえぐ毎日でした。 信心で幸せをつかむしかないと思った私は、懸命に弘教に…

小説「新・人間革命」 雄飛 四十六 2017年8月8日

ワシントンDCに続いて訪れたシカゴでは、十二日、市内のマダイナ公会堂に五千人のメンバーが喜々として集い、シカゴ文化祭、そして記念総会が行われた。 二十年前、山本伸一がシカゴを初訪問した時、メンバーは十数人であったことを思うと、隔世の感があっ…

小説「新・人間革命」 雄飛 四十五 2017年8月7日

山本伸一は、今回のハワイ訪問では、ジョージ・アリヨシ州知事と会談したほか、ハワイ総会に出席するなど、精力的に平和交流とメンバーの激励に奔走した。 そして、サンフランシスコ、ワシントンDCと回り、十月十日にはシカゴに到着した。 伸一は、“行く先…

【第21回】 大東京に凱歌の朝   2017年6月17日

「いまだこりず候」と今日も前へ! 感激の同志と綴る誉れの歴史は不滅 荒川区、足立区……と活気ある街々を走り、やがて彼方には東京スカイツリーが。手前の流れは荒川(池田先生撮影。6日、葛飾区堀切付近で) 荒川区、足立区……と活気ある街々を走り、やがて…

【第76回】 家族で生命を磨き合う夏に (2017.8.3)

深く信心を発して日夜朝暮に又懈らず磨くべし何様にしてか磨くべき只 南無妙法蓮華経と唱へたてまつるを是をみがくとは云うなり(一生成仏抄、384ページ) (通解) 深く信心を起こして、日夜朝暮に怠らず、わが心を磨くべきである。 どのように磨くべきか…

【第75回】若き生命に触発を (2017.7.27)

一切の草木は地より出生せり、是を以て思うに一切の仏法も又人によりて弘まるべし (持妙法華問答抄、465ページ) (通解) 一切の草木は大地から生ずる。このことから考えると、一切の仏法もまた、人によって弘まるのである。 同志への指針 全ては「人」で…