【第102回】 勇んで行学の二道を貫け (2016.8.18)

皆で学び、皆が歓喜と勇気を
 
 猛暑(もうしょ)の中、各地で教学試験に向け、若き友仏法の研讃(けんさん)に汗を流している。世界の青年、真剣(しんけん)に教学運動を進めている。これほど尊(とうと)く偉大な、価値創造(かちそうぞう)の青春があろうか。
 教えてくれる先輩方にも感謝は尽(つき)きない。
 
 御聖訓に、「おのおの互いに読み聞かせてさしあげなさい。このような濁世(じょくせ)には、互いに常に話し合って、ひまなく後世(こうせ)を願うようにしなさい」 (御書965『通解)と仰せである。
 濁(にご)り乱(みだ)れた時代だからこそ、求道の若人が集い合い、生命尊厳(せいめいそんげん)の大仏法を学び合うこと。そこから、地涌歓喜と勇気が湧き上が、未来への希望が開けていくのだ。
 
 
最高の哲学で幸の土台を築け
 
 戸田先生は、青年に呼び掛けられた。「生きるならば、大哲学、大思想、大宗教を持ち続けて、一生を飾れ!」と。
 人間の偉さは、財産(ざいかん)でも肩書(かたがき)でもなく、いかなる思想を持ち、実践しているかで決まる。目先(め)の評価(ひょうか)など、小さなことである。
 
 女子部の友に、恩師は、「学会は、世界最高の哲学を基礎として、民衆に幸福を贈るのである」と語られた。
 教学で磨(みが)かれた生命には、永遠に崩(くず)れざる幸の土台が築(きず)かれる。そして、その聡明(そうめい)な哲学者たちがスクラムを組み、地域に社会に、平和の揺(ゆ)るぎない基盤(きばん)を広げゆくのだ。
 
永遠に御書根本の行者たれ
 
 日蓮大聖人は、「法華経の行者」は「退転(たいてん)なく常に前進」「誠実(せいじつ)・正直(しょうじき)であれ」、さらにまた「御本尊根本の信心で」「仏の教え通りに実践を」(同1357ページ趣意)と御指南(ごしなん)された。
 学会は、御本仏直結で「行学の二道」を勇(いさ)み励(はげ)んでいる。ゆえに、どんな非難中傷(ひなんちゅうしょう)も、三障四魔(さんしょうしま)も、悠然(ゆうぜん)と勝ち越(こ)えられるのだ。
 究極(きゅうきょく)の正義の軌道(きどう)を進むむ青春に、恐(おそ)れるものはない。必ずや勝利の大果報(だいかほう)をつかむことができる。
 さあ、我らは御書根本の行者として、広布と人生の正道を歩み抜こう! 世界の友と切磋琢磨(せっさたくま)し合い、勇敢(ゆうかん)な実践の教学を!