2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

大白蓮華 2011年10月号  巻頭言

わが地区こそ勝利の本陣なり 創価学会名誉会長 池田大作 断固して 一人も漏れなく 幸福の 人生飾れや 今世を歩めや 若き弟子・南条時光のお母さんへ、日蓮大聖人は仰せになられた。 「この経を持つ(たもつ)人は百人は百人ながら・千人は千人ながら・一人もか…

大白蓮華  2011年 9月号 巻頭言

折伏精神で勝ち開け! 創価学会名誉会長 池田大作 いついつも 優れて妙なる 声あげて この世の人生 無限に はばたけ 「深く、激しく真実を示せ」と、フランスの芸術家ロダンは言った。 「やがて友は汝のもとに来るであろう。なぜなら、万人の人にとって深く…

大白蓮華  2011年 8月号 巻頭言

胸を張り 学びの青春を! 創価学会名誉会長 池田 大作 学会の 永遠 築く 未来部は 広布の宝と 皆で育てや 「人間には、生まれたときから、一つのなすべき使命がある。それは、未来を創ることである」と、タイの著名な作家ワータカーンは語った。 「未来」を…

大白蓮華  2011年 7月号 巻頭言

地湧の青年よ! 大法弘通の舞を 創価学会名誉会長 池田 大作 青春を 闘い勝ちゆけ 快活に 君の尊(たっと)き 歴史 築けや 「大切なことは、新時代を建設する『勇気』を持つことである」と、南米アルゼンチンの「人権の闘士」エスキベル博士は語られた。 法…

大白蓮華 2011年 6月号 巻頭言

「月月・日日につより給へ」 創価学会名誉会長 池田 大作 太陽の 心輝け 逞しく 今日も明日も 偉大な女王と 「いかなる運命にも立ち向かい、断固と打ち勝つことは、何と胸の高鳴ることでしょうか」 これは、フランス文学の名作『魅せられたる魂』(ロマン・…

小説「新・人間革命」 福光 26 2011年 10月1日

山本伸一は、鈴村アイと菅田歌枝に、力を込めて語った。 「あなたたちには、生涯、自らの行動を通して、皆に学会精神を伝え抜いていってほしいんです。 私と一緒に、文京支部員として戦った、同志ではないですか!」 二人は、かつて伸一が支部長代理をしてい…

小説「新・人間革命」 福光 25 2011年 9月30日

午後四時過ぎ、山本伸一は、県・圏幹部ら八十人ほどとの懇談会に出席した。 この集いは、組織の中核として活躍するメンバーや、草創期からの功労者をねぎらい、励ますために、福島文化会館近くのレストランで、食事をしながら行うことにしたのである。 伸一…

小説「新・人間革命」 福光 24 2011年 9月29日

鯉の放流式に引き続いて、福島文化会館の開館を記念して、各部の木などの植樹が行われた。 山本伸一は、ケヤキの木を植樹した。ケヤキは、福島県の県木である。 彼は、県長らから請われ、この木を「広布ケヤキ」と命名した。 その間にも、男子部の代表などと…

小説「新・人間革命」 福光 23 2011年 9月28日

福島文化会館滞在二日目、山本伸一は、早朝から、福島県、東北の愛する同志に贈るために、山と積まれた書籍などに、次々と激励の一文を認めていた。 その後、福島県の幹部らと懇談し、午後一時半過ぎからは、文化会館の庭に立つ、歴代会長の碑の除幕式に出席…

小説「新・人間革命」 福光 22 2011年 9月27日

山本伸一は、県青年部長の奥津正に言った。 「県長、県婦人部長と呼吸を合わせ、青年の力で新しい福島創価学会をつくっていくんだよ。 また、壮年、婦人は、男子部、女子部、学生部が、伸び伸びと活躍できるように応援してください。 今、どんなに、組織が発…

小説「新・人間革命」 福光 21 2011年 9月26日

初代会長・牧口常三郎は、一九三九年(昭和十四年)春、福岡県八女に住む夫妻を訪ねる。 東京で暮らす、その子息と夫の弟から、夫妻を入会させたいと相談されたのである。 牧口は、夫妻に、諄々と法を説いた。理路整然として確信あふれる話に、二人は入会を…

小説「新・人間革命」 福光 20 2011年 9月24日

懇談会は、「団結論」の研修会の様相を呈した。 山本伸一は、話が一段落すると、会場の青年たちに目を向けた。 「福島県の青年部長は、奥津君だったね」 「はい。奥津正です」と言って、メガネをかけた生真面目そうな青年が立ち上がった。 彼は、聖教新聞の…

小説「新・人間革命」 福光 19 2011年 9月23日

山本伸一の声が強く響いた。 「その組織が、団結しているか、それとも、幹部の心がバラバラなのかは、会合を、ちょっと見ただけでもわかるものなんです」 皆、不思議そうな顔で伸一に視線を注いだ。 「たとえば、会館で総ブロック長以上の幹部が集って、県の…

小説「新・人間革命」 福光 18 2011年 9月22日

懇談は、物事をじっくりと語り合える好機である。 山本伸一は、この機会に、特色の異なる地域をかかえる福島県の幹部に、団結の在り方を、あらゆる角度から、徹底して訴えておこうと思った。 「幹部が本当に団結しようと決意しているならば、それは、具体的…

小説「新・人間革命」 福光 17 2011年 9月21日

山本伸一の口調は、厳しくなっていった。 「本気になって団結しようと思うならば、陰で同志を批判し合ったり、悪口を言ったり しては、絶対にならない。それが、魔の付け入る隙を与え、組織に亀裂を生み、仏法を破壊することになっていくからです。 戸田先生…

小説「新・人間革命」 福光 16 2011年 9月20日

山本伸一は、情熱を込めて訴えていった。 「ともかく中心者は、大きな心で、皆を包みながら、仏法のため、同志のために、陰で黙々と汗を流していくんです。 しかし、学会を破壊し、攪乱する動きに対しては、毅然として、阿修羅のごとく戦うんです。そうでな…

小説「新・人間革命」 福光 15 2011年 9月19日

福島県の代表たちは、緊張した顔で山本伸一の次の言葉を待った。 「リーダーは、自分が一人立つことは当然ですが、組織の全同志が、自分と同じ決意に立って、喜び勇んで、戦えるようにしなくてはならない。 よく、こういう組織があります。 ──県長をはじめ、…

小説「新・人間革命」 福光14  2011年 9月17日

山本伸一は、幹部の心得について、微に入り細をうがつように語っていった。 「言葉遣いにしても、横柄であったり、ぞんざいであったり、変になれなれしく、礼を欠くようなことがあってはならない。言葉遣いには、人格が表れます。 年長者に対してはもとより…

小説「新・人間革命」 福光 13 2011年 9月16日

午後八時から、山本伸一は、福島文化会館の二階和室で、県・圏の代表ら二十人ほどと、懇談会をもった。福島県を担うリーダーたちを、よく知っておきたかったのである。 福島県は、都道府県のうち、北海道、岩手県に次ぐ広大な面積を有している。 阿武隈高地…

小説「新・人間革命」 福光 12 2011年 9月15日

山本伸一は、第三の「生命力豊かな信仰の福島」について語っていった。 「人生を勝利するための勇気も、智慧も、忍耐も、強さも、その原動力は生命力です。 生命力が弱ければ、心は、悲哀や感傷、絶望、あきらめに覆われ、愚痴も多くなり、表情も、声も、暗…

小説「新・人間革命」 福光 11 2011年 9月14日

ここで山本伸一は、八年前にあたる一九六九年(昭和四十四年)の十月、福島総合本部幹部会で示した、「希望に燃えて前進する福島」「生活闘争に勝利の福島」「生命力豊かな信仰の福島」との三指針を確認した。 「第一に『希望に燃えて前進する福島』と申し上…

小説「新・人間革命」 福光 10 2011年 9月13日

到着早々、福島県長や東北長らに全力で指導する山本伸一の勢いに、同行の幹部たちは圧倒された。 それを見抜いたように、伸一は言った。 「私は、福島、そして東北の同志が、どんな困難もはねのけて、大発展していく力をつけてもらいたいんだ。 東北は、冷害…

小説「新・人間革命」 福光 9 2011年 9月10日

青年が育ってこそ、未来は黄金の輝きを放つ。ゆえに山本伸一は、県長らに、青年育成の在り方を詳細に語っていった。 「弘教に限らず、あらゆる活動を進めるうえで大事なのは、?なんのためか?を明らかにし、確認し合っていくことです。 それによって皆が、…

小説「新・人間革命」 福光 8 2011年 9月9日

西の空が、夕日に染まり始めていた。 山本伸一と、福島、東北の幹部との、屋外での語らいは続いた。 「学会の後継者として、青年時代に必ず身につけてほしいのは折伏力だ。 創価学会は、日蓮大聖人の御遺命である広宣流布を実現するために出現した折伏の団体…

小説「新・人間革命」 福光 7 2011年 9月8日

山本伸一は、再び歩き始め、第二代会長・戸田城聖の、歌碑の前に立った。 そこには、伸一の文字で、「妙法の 広布の旅は 遠けれど 共に励まし とも共に征かなむ」との、戸田の歌が刻まれていた。 伸一は、その碑を見ながら、県長の榛葉則男に、なおも話し続…

小説「新・人間革命」 福光 6 2011年 9月7日

山本伸一の話は、「世代論」になっていった。 「福島県もそうだが、今や、三十代の世代が、各県の中心になりつつある。満々と活力をたたえた若い世代が、広宣流布の本舞台に躍り出て来たんだ。 皆、私が、会長就任後に、大切に育て上げてきた弟子だ。しかし…

小説「新・人間革命」 福光 5 2011年 9月6日

山本伸一は、福島文化会館の庭にある池の前に立ち、語らいを続けた。 「過去の歴史が、いかにすばらしくとも、皆が、草創期の闘志を失い、実践がなくなれば、やがて、広宣流布の衰退が始まってしまう。 そうなれば、個人の宿命転換もできなければ、立正安国…

小説「新・人間革命」 福光 4 2011年 9月5日

山本伸一は、同行の幹部から、「福島県は三月半ばでも寒い日が多い」と聞かされていたが、この日は、思いのほか、穏やかで暖かかった。 誰が用意してくれたのか、庭に置かれた鉢植えの桜もほころんでいた。 「福島に春が来たね」 伸一は、幹部たちにこう言う…

小説「新・人間革命」 福光2  2011年 9月3日

山本伸一が福島文化会館に到着したのは、午後四時半過ぎであった。 文化会館は、郡山駅の西に位置し、北には安達太良山が、東には阿武隈高地が遠望できた。 敷地は広々としており、建物は、茶色いタイル壁で覆われた、鉄筋コンクリート造り三階建てであった…

小説「新・人間革命」 福光2  2011年 9月2日

午後二時に上野駅を発った東北本線・特急「ひばり」は、関東平野を驀進していった。 車窓に広がる風景は、まだ、冬の眠りから覚めず、枯れ草の茂みが風に揺れ、灰褐色の地肌をむき出しにした田畑が広がっていた。 ?今年は、豊作だろうか……? 山本伸一は、田…