2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

きょうの聖教新聞 2007・3・31

★名字の言 ▼その女子部員は、いつも留守がち。看護師の仕事が不規則で会合にも参加できない。担当の白ゆり長は、何度も激励の手紙を置いてきたが、返事もない ▼会えないまま、とうとう女子部員は他県に転勤。落胆していた白ゆり長のもとに、ある日、彼女から…

小説「新・人間革命」 宝塔22 3月30日

山本伸一は、地涌の菩薩について語ったあと、強い口調で再確認するように盛山光洋に言った。 「人類の平和を実現するには、仏法の哲理を根幹とする以外にない。 たとえば、人類には生存の権利があるといっても、それを裏付ける哲学がなければ、本当の思想の…

きょうの聖教新聞 2007・3・30

★名字の言 ▼75歳の婦人が、このたび創価同窓の友となり、喜びの笑顔が満開。この3月、創価大学の通信教育部の卒業を勝ち取った ▼横浜の区福婦人部長。20数年前、余命数ヶ月と言われた末期ガン(耳下腺腫瘍)を、宿命転換への強い祈りを根本に克服。以来…

小説「新・人間革命」 宝塔21 3月29日

無辺行は「常楽我浄」の「常」を表し、また、「地水火風」の「風」の働きをなす。 「常」とは、生命は三世常住であることを覚知した境涯である。 生命が永遠であることがわからず、死に怯え、苦悩に縛られた自己を脱して、三世にわたる因果律に立った、広々…

きょうの聖教新聞 2007・3・29

★名字の言 ▼「春はあけぼの」(枕草子)がいい。朝日が空を染める光景は、本当に美しい。「曙色」「東雲色」という日本の伝統色もあるそうだ。黄みがかったうすい赤を指す ▼色名は実に詩的だ。同じ赤でも「鴇色」「洗朱」「赤香色」・・・・さまざまな表現が…

小説「新・人間革命」 宝塔20 3月28日

話すほどに、山本伸一の言葉には力がこもり、熱を帯びていった。 「末法にあって、題目を唱え、広宣流布の戦いを起こせるのは、地涌の菩薩だからです。 ゆえに、大聖人は『末法にして妙法蓮華経の五字を弘めん者は男女はきらふべからず、皆地涌の菩薩の出現…

きょうの聖教新聞 2007・3・28

★名字の言 ▼雨の日も、風の日も、その婦人は、歩みを止めない。3年半前、脳梗塞で右半身がまひ。看護師として、「毎日が運動会」のように飛び回った昔が、嘘のようだった ▼“私は先生の弟子だ”。この広布への熱い思いで、毎朝、心を奮い立たせる。再び友のた…

小説「新・人間革命」 宝塔19 3月27日

山本伸一は、高見福安と盛山光洋に、宿命の転換ということについて、さらに語っておこうと思った。 伸一は話を続けた。 「私は、沖縄の地で、小説『人間革命』を書き始めた。この小説のテーマは知っているね」 盛山は即座に答えた。 「はい。『一人の人間に…

きょうの聖教新聞 2007・3・27

★名字の言 ▼治乱興亡ー幾多の王朝が盛衰を繰り返した中国史。その中で初めて豊かな「民衆文化」が開花したのが、10世紀に始まる宗王朝であった。庶民の日常を生き生きと描いた絵画が登場したのも、この時代である ▼宗では新皇帝が即位すると、宮中奥に安置…

小説「新・人間革命」 宝塔18 3月26日

山本伸一は、しみじみとした口調で、なおも話を続けた。 「沖縄は、本土に復帰し、新時代を迎えた。 沖縄の歴史は、あまりにも悲惨だった。だからこそ、仏法という生命の大哲理をもって、最も平和で幸福な島にしなければならない。そうなることで、仏法の真…

小説「新・人間革命」 3月24日 宝塔17

現実社会の問題に目を向けず、改革の力となりえない宗教は、死せる宗教である。 山本伸一は、彼方を見すえるような目で、力強く語った。 「平和ということは、人類の未来を考えるうえで、最も大切な問題だ。 しかも世界は、米ソの対立だけでなく、中ソの対立…

小説「新・人間革命」 3月23日 宝塔16

青年部反戦出版の第一号となる、『打ち砕かれしうるま島』は、完成すると、直ちに山本伸一のもとに届けられた。 伸一は、その刷り上がったばかりの数冊の本を仏前に供えて唱題し、青年たちの健勝と、沖縄の平和を深く祈った。 それから、ゆっくりとページを…

きょうの聖教新聞 2007・3・26

★名字の言 ▼創価の世界は、自らの宿命を乗り越えた人生の勝利劇に満ち満ちている。多様な体験にも共通点がある。苦難に挑む決意の瞬間が、大きな転換点ということだ ▼20歳の時、男児を出産した婦人。喜びもつかの間、生後2日目に子どもは他界。5年後、再…

巻頭言 2007 4月号

異体同心は永遠の勝利の法則 異体をば 同心せよ との御聖訓 背かず励めや 功徳の城にて 「異体同心なれば万事を成じ同体異心なれば諸事叶う事なし」(1463ページ) これは、日蓮大聖人の御断言であられる。団結は正しい。団結は美しい。団結は楽しい。そ…

きょうの聖教新聞 2007・3・25

★名字の言 ▼あなたの理想のリーダーは?全国の自治体の首長が答えた第1位は上杉鷹算山。146人が選び、2位の徳川家康(66人)、3位の坂本竜馬(55人)を大きく上回った(読売新聞調べ) ▼上杉鷹山は江戸時代、米沢藩主として改革を断行し、瀕死の藩…

きょうの聖教新聞 2007・3・24

★名字の言 ▼創価学園の感動的な卒業式(16日)。120万人を擁する韓国芸術文化団体総連合会(芸総)から学園創立者・池田名誉会長に対し、韓日友好への貢献などをたたえた「特別功労賞」が贈られた。李城林・芸総会長は名誉会長との出会いを「夢にまで見…

きょうの聖教新聞 2007・3・23

★名字の言 ▼作家の山本周五郎は、「樅の木は残った」等の長編小説とともに、人間味あふれる多くの短編小説で名高い。彼が中堅作家の地歩を固めたのは、第2次世界大戦に突入した時代だった ▼極端な物質統制のため、紙数の圧縮が余儀なくされ、短編小説が要請…

小説「新・人間革命」 宝塔15 3月22日

末娘を亡くした婦人は、残った子どもたちを育てながら、“主人さえいれば”と、いつも思い続けた。 そして、後悔に襲われるのである。 「たとえ主人は戦死を覚悟していても、私がしがみついて『死んではいけない。どんなことがあっても生き延びてください』と…

きょうの聖教新聞 2007・3・22

★名字の言 ▼小学校教諭の教育部員の話。「とにかく褒めてあげること。褒めれば、耳が開いて心が開く。最初に叱ると、耳が閉じて心も閉じてしまう」 ▼男の子は自分が世界一だと思っている。だから褒めてあげる。褒めれば、さらに力を発揮する。女の子は自信が…

小説「新・人間革命」 3月21日 宝塔14

ひめゆり学徒隊であった、その女性は、白骨の残る壕にとどまった。 終戦を迎え、日本の降伏を聞かされても、彼女は信じなかった。 そして、八月二十二日まで、壕の中で息を潜めていたのである。 語りながら婦人は、何度も声を詰まらせ、泣き濡れた。取材した…

小説「新・人間革命」 宝塔13 3月20日

「真実の言葉ほど、強力なものはない」(注)とは、フィリピンの格言である。 その真実を語ってもらうことが、いかに難しいかを、青年たちは痛感したのである。 また、戦争体験を聞き出せても、時系列があいまいであったり、話が前後で食い違ってくることも…

きょうの聖教新聞 2007・3・21

★名字の言 ▼アメリカの公民権運動というと、ローザ・パークスさんがよく知られている。1955年12月、バスで白人に席を譲らず座り続けたパークスさんの勇気が、歴史を変えた ▼パークスさん自身の逮捕が示すように、事態は簡単には進まなかった。白人から…

小説「新・人間革命」 宝塔12 3月19日

「戦争体験記」の発刊準備にあたる盛山光洋らを燃え立たせたのは、山本伸一が、一九六四年(昭和三十九年)の十二月二日に、沖縄の地で小説『人間革命』の筆を起こしていたということであった。 そして、この歴史的な日に、伸一と盛山たちとの出会いがあった…

小説「新・人間革命」 3月17日 宝塔11

学生部員会に出席した山本伸一は語った。 「沖縄の歴史は、悲惨であった。宿命の嵐のごとき歴史であった。だからこそ、ここから、幸福の風が吹かねばならない。平和の波が起こらねばならない」 盛山光洋と桜原正之は、伸一の言葉に、世界の平和を建設しゆく…

きょうの聖教新聞 2007・3・20

★名字の言 ▼「自分の胸に手を当てて、よく考えてみなさい」。子どものころ親から言われた人もいるだろう。自分の心にウソはつけないということだが、世の中には子どもでも理解できるこの教えを、すっかり忘れている大人がいる ▼ねつ造番組で世間を騒がせたり…

きょうの聖教新聞 2007・3・19

★名字の言 ▼「やのはしる事は弓のちから(中略)をとこ(夫)のしわざはめ(婦)のちからなり」(御書975ページ)。日蓮大聖人は富木常忍の妻に、こう認められた。一方、桟敷女房には「女人は矢のごとし・弓につがはさる」(同1231ページ)と。御手紙…

きょうの聖教新聞 2007・3・18

★名字の言 ▼3月の本部幹部会。池田名誉会長が参加者と唱題し、衛星中継の会場に喜びが広がった ▼「先生とお題目をあげたいという夢が叶いました」と本社にも歓喜の電話が。何回も中継行事に参加した人も。「張りのある唱題の声、白馬が駆けるようなリズム、…

きょうの聖教新聞 2007・3・17

★名字の言 ▼「創価大学の学生の第一印象は、とても親しみやすく、親切で、魅力的でした」。この2月、フィリピンで創価大学・女子短期大学生と教育交流したマニラ大学の学生の声。日本の大学生と会うのは初めてとあって、かなり緊張したという ▼創大生たちも…

小説「新・人間革命」 宝塔10 3月16日

桜原正之は、中学を卒業したら、働くつもりでいた。兄や姉も、そうしてきたからだ。 しかし、担任の教師は全日制の高校への進学を強く勧めた。桜原も、できることなら高校へ進みたいとの思いはあった。 兄たちに頼んでみると、「家族で一人ぐらい高校に行く…

きょうの聖教新聞 2007・3・16

★名字の言 ▼北京五輪をめざすサッカー日本代表の反町幸治監督は、若い選手たちに、三つの禁句を言い渡した。「暑い、悪い、痛い」-アジア予選が行われる敵地の気候の暑さ、疲労による体調不良。過酷な状況下だからこそ、精神力で負けないように“弱音”を禁じ…