2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

随筆 人間世紀の光 NO.192 対話こそわが人生(下) 2009-6-28

恐るるな 悪しき者らの 奸言は 我らの信仰 鍛えるものかな 誠実に信念を語る人間の声ほど、美しい音律はない。 法華経では、人びとのために法を説く菩薩の声を「深浄の妙声」と讃えている。 電話での語らいは、この声の力の真価を、最大に発揮するチャンスで…

随筆 人間世紀の光 NO.192 対話こそわが人生 (上)2009-6-28

交わり楽しく 立ちあがれ おお素晴らしき 青春王者と 「精神を鍛練する もっとも有効で自然な方法は、私の考えでは、話し合うことであると思う」 私が若き日に愛読した、フランスの思想家モンテーニュは、対話の意義をこう強調した。さらに続けて、「話し合…

小説「新・人間革命」  6月30日 命宝2

国民健康保険は、医師の保険医辞退の対象ではなく、標的となったのは、賃金労働者の健康保険である被用者保険であり、なかでも、組合健保であった。 そのため、多くのサラリーマン家庭が深刻な影響を受けたのである。 被用者保険の加入者と、その被扶養者は…

小説「新・人間革命」  6月29日 命宝1

この世で最も尊厳な宝は、生命である。 それゆえに「命宝」と言う。 「観心本尊抄文段」には「夫れ有心の衆生は命を以て宝と為す。一切の宝の中に命宝第一なり」(注)とある。 生命を守ることこそ、一切に最優先されなければならない。本来、国家も、政治も…

小説「新・人間革命」  6月27日 波濤63

山本伸一は、川口市立芝スポーツセンターで、「青春会」のメンバーを激励したあと、さらに、会食会に出席した。彼は一刻も早く東京に戻り、体を休めたかった。 しかし、全国から集って来た「青春会」の代表も参加するのだ。出席しないわけにはいかなかった。…

きょうの聖教新聞  2009・6・28

★名字の言 ▼滋賀県の彦根周辺では、「仲居」「堀居」「奥居」といった姓が目立つ。それは、藩主だった「井伊」家に敬意を表し、同じ文字を避けたからと伝わる ▼同県北東部の領主となった豊臣秀吉は、今浜(長浜市)に城を築き、「長浜」と改名した。長く繁栄…

きょうの聖教新聞  2009・6・27

★名字の言 ▼本年は日墨交流400周年。この佳節に、メキシコのハリスコ州グアテラハマ市から、池田SGI会長に日本人初の「市の鍵」が贈られた(本紙11日付)。授与式の席上、一人の紳士の祝辞が感動を呼んだ ▼「あの日、お会いして以来、私の師匠は池田博…

きょうの聖教新聞  2009・6・26

★名字の言 ▼日中友好協会の初代理事長を努めた内山完造氏。中国残留日本人の帰国にも尽力した。本年は、没後50年である ▼日中関係が最も厳しい時代に、内山氏は多くの中国人民と友情を育んだ。戦後の焼け野原で平和な世にしなければと痛感。「日本人がよく…

きょうの聖教新聞  2009・6・25

★名字の言 ▼「13の半分は?」。教師が生徒に尋ねた。「6と2分の1」「6・5」との答え。「そうだ。ほかには?」。誰も答えられない。教師は、「もう答えはない」と思うかもしれないが、「もっと考えよう」と促す ▼すると、数字の文字を分けて「1」と「…

きょうの聖教新聞  2009・6・24

★名字の言 ▼東京のある座談会。会場を訪れると、入院中と思っていた男子部員が、笑顔でちょこんと座っていて、驚いた ▼本年3月、急性の白血病に。闘病生活を送っていた。聞けば、その日が入院後、初めての外泊。座談会があると知り、どうしても参加したかっ…

きょうの聖教新聞  2009・6・23

★名字の言 ▼戦争の体験を綴り、平和の尊さを訴え続けてきた青年部の反戦出版「戦争を知らない世代へ」(全80巻)。この第1巻となる『打ち砕かれしうるま島』(沖縄編)の発刊から、きょう「沖縄慰霊の日」で35周年を迎えた ▼題名にある「うるま」は、琉…

きょうの聖教新聞  2009・6・22

★名字の言 ▼貧しいスコットランド移民から出発し、自らの汗と努力で鉄鋼王となったカーネギー。彼が「大きな教訓を得た一つの物語」がある ▼一人の老人がいた。不幸に見える一生を送っていた。同情する人々に、老人は明るく答えた。本当に苦難の道でした。し…

2009年 7月号 巻頭言

「心」を結べ!「声」で勝て! 創価学会名誉会長 池田 大作 僕の声 あなたの声も 宇宙まで 轟き響かむ 生命は光りて 釈尊は「自分から先に話しかける人」であった。 偉ぶって、人に挨拶させるのではない。自らが明るく爽やかに声をかけて、相手の心を開いて…

【第17回】 末法流布の大陣列 2009-6-18 (下)

トップを目指せ! なかんずく、わが直系の青年に私は呼びかけたい。 君たちよ、広宣流布の最先頭を定れ!勝利の人生の頂上に駆け登れ!仕事も、闘争も、自分らしく、トップを目指せ! 青年ならば、何かで第一になれ!ーと。 何もせず、何も残せない青春は侘…

【第17回】 末法流布の大陣列 2009-6-18

青年よ続け 歴史を創れ 御聖訓 日蓮さきがけしたり わたうども二陣三陣つづきて 迦葉・阿難にも勝ぐれ 天台・伝教にもこへよかし(種種御振舞御書、910ページ) 広宣流布は大河の流れです。 人材の限りなき流れです。 創価の師弟は、この迸る大河を全世界…

小説「新・人間革命」  6月26日 波濤62

「青春会」のメンバーは、節目、節目には集い合って、総会や勤行会を行ってきた。 山本伸一は、可能な限り、それらの集いにも出席し、皆の成長を見守ってきた。 一九八五年(昭和六十年)九月、結成十周年を迎えた「青春会」のメンバーが、ぜひ、伸一に会い…

小説「新・人間革命」  6月25日 波濤61

「青春会」は、この一九七五年(昭和五十年)九月二十八日の東京を中心としたグループの結成に続いて、次々と各方面に誕生していった。 十月には、関西、九州、十一月には、中国、中部、十二月には、北海道、関東に結成。 さらに翌年には、神奈川、東北、信…

小説「新・人間革命」  6月24日 波濤60

山本伸一は、皆の質問に答えて、組織としての運動の進め方などについて述べたあと、最後に、魂を打ち込むように訴えた。 「組織といっても、人間関係です。あなたたちが、自分の組織で、一人ひとりと、つながっていくんです。単に組織のリーダーと部員という…

小説「新・人間革命」  6月23日 波濤59

創価学会は、現代社会にあって、人間教育のための社会教育機関として大きな役割を担ってきた。青少年に対してはもとより、女性の社会教育という面でも、その貢献は、極めて大きいといえよう。 家庭の事情などから、義務教育も十分に受けられなかった女性が、…

小説「新・人間革命」  6月22日 波濤58

山本伸一は、噛んで含めるように語った。 「折伏や唱題を訴えることは大事です。しかし、相手が共感し、納得するには、まず、心をほぐし、友だちになっていくことが必要です。 たとえば、『私のところに、遊びに来ませんか』と言ってみるのもいいでしょう。…

小説「新・人間革命」  6月20日波濤57

山本伸一は、皆に聞いた。 「あなたたちは、大山巌という元帥を知っているかい」 誰も答えなかった。知らないようである。 「大山巌は、日露戦争最大の陸戦とされる『奉天の会戦』を指揮した、満州軍総司令官です。緻密で才知豊かな総参謀長の児玉源太郎らの…

【第16回】 題目の大音  2009-6-4 (2)

師匠と心のギアを なかんずく、広宣流布の師匠と心のギアを合わせ、師弟の魂に雄える祈りを貫くならば、わが生命の奥底から、仏の力が発光していくことは間違いありません。 昭和三十二年(一九五七年)七月三日、あの「大阪事件」で、私は権力により不当逮…

【第16回】 題目の大音  2009-6-4 (1)

唱題の声は大宇宙に轟く 「私は今、御本尊に命が惜しいとは願いません。たとえ五分でも十分でも、生きている限り、広布流布のために、ご奉公させていただきたいと願っているのです」 恩師・戸田城聖先生は、晩年よく語られました。先生の題目は、広布流布に…

きょうの聖教新聞  2009・6・21

★名字の言 ▼今春、柔道の講道館の館長に就任した上村春樹氏。モントリオール五輪(76年)の金メダリストだ。現役時代は、最重量級としては小柄だった。そのハンディを、逆に武器にした ▼敏しょうな動きで、技をかけるタイミングを外す時間差攻撃を多用。ま…

きょうの聖教新聞  2009・6・20

★名字の言 ▼「梅雨になると、新聞を濡らさないよう配達するので気を使います」。4月から本紙を配達してくださっている人が梅雨時の大変さを語っていた。春までは教育機関の要職にあった。配達員である家族の体を気遣い、週末くらいは休ませてあげたい、と願…

きょうの聖教新聞  2009・6・19

★名字の言 ▼北海道婦人部の「花華月間」が賑やかに閉幕した。昭和53年、池田名誉会長が北海道・別海から全国の婦人総会にメッセージを送った6月18日が「道婦人部の日」となり、月間の淵源となった ▼翌年の春、別海の隣町・標津町で酪農を営む婦人が、は…

きょうの聖教新聞  2009・6・18

★名字の言 ▼東京に隣接する地で個人会館が改装オープンした。明り取りの天窓が施された玄関、拡充された広間、スロープ付きの入り口など、随所に提供者の方の真心が尽くされている。「提供してくださるだけでもありがたいのに」。感謝の声が聞かれた ▼この拠…

きょうの聖教新聞  2009・6・17

★名字の言 ▼「目黒のさんま」という落語をご存知だろうか。江戸時代、ある殿様が、通り掛った目黒で、農家の主人が焼いたサンマをごちそうになった ▼ただ焼いただけの素朴な魚。だが、初めてサンマを食べた殿様は、そのおいしさに感激した。後日の宴会で、サ…

きょうの聖教新聞  2009・6・16

★名字の言 ▼漢文が専門の大学教授と懇談した折、「縦藍而青」(藍よりして而も青し)が話題に。青は藍から出て、しかも藍よりも青いー師を超えて弟子が成長する例えである ▼ある時、教授の恩師が尋ねた。「弟子が師を超えることが本当にあるか?」。学び続け…

きょうの聖教新聞  2009・6・15

今日、聖教新聞は休刊日です。