2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『滝』の詩 聖教新聞  2007年5月31日

聖教新聞 2007年5月31日 聖教文化講演会が5月19・20日に青森文化会館で行われた。英グラスゴー大学のJ・F・マンロー博士による文化講演会であった。(以下省略) 『滝』の詩 滝の如く 激しく 滝の如く 撓まず 滝の如く 恐れず 滝の如く 朗らかに…

小説「新・人間革命」 友誼の道26  5月31日

山本伸一は、戦争の根本原因として、人間自身の生命に目を向ける必要があることを主張した。 人間生命の内奥に潜むエゴ、傲慢、権力の魔性、さらに、そこから生ずる相互不信や互いの脅威にこそ、戦争のより本質的な要因があると訴えていったのである。 また…

きょうの聖教新聞  2007・5・31

★名字の言 ▼本年は、ヘリコプターの初飛行から100周年。今、「空飛ぶ救命室」といわれるドクターヘリが注目されている ▼救急専用の医療機器を装備し、医師、看護師も同乗するため、搬送中の機内でも医療行為が可能だ。辺地や離島だけでなく、交通渋滞の激…

小説「新・人間革命」 友誼の道25  5月30日

山本伸一は、かつて魯迅が、上海の子どもたちについて記した一文を思い起こした。 「一歩大通りへ出てみると、眼中に映じて来るのは胸を張って元気よく遊んだり歩いたりしている外国の子供ばかりであって、中国の児童は殆ど見られない。 しかし決していない…

きょうの聖教新聞  2007・5・30

★名字の言 ▼高速道の長いトンネルを抜けて、緑の山並みに包まれた盆地の風景を見た瞬間、心がふっと軽くなった経験がある。人間にとって自然は、かけがえのない伴侶でもある ▼明夏の北海道洞爺湖サミットのテーマは環境、温暖化問題が想定されている。地球温…

小説「新・人間革命」 友誼の道24  5月29日

山本伸一は、案内をしてくれた少女に尋ねた。 「あなたは、将来、どんな仕事に就きたいと思いますか」 少女は答えた。 「人民が望むなら、どんな仕事でもします」 伸一は感嘆した。 人民に奉仕することの大切さを、徹底して教えているのであろう。 人のため…

きょうの聖教新聞  2007・5・29

★名字の言 ▼「日本一多くの木を植えた男」として知られる、植物生態学者の宮脇昭さん。これまでに、3000万本の木を植樹。ノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイさんとも親交を結び、世界から注目を浴びている ▼「混ぜる、混ぜる、混ぜる!」。木を植…

小説「新・人間革命」 友誼の道23  5月28日

語らいのなかで廖承志会長は、さりげない口調で、山本伸一に言った。 「山本先生! 創価学会は、中国で布教してくださっても結構ですよ」 伸一は、笑顔で、しかし、きっぱりと応じた。 「その必要はありません。今、中国は、毛沢東思想の下で建設の道を歩ん…

きょうの聖教新聞 2007・5・28

★名字の言 ▼10歳の少女部員が94歳になる曾祖母に、戦争体験を聞いた ▼第2次世界大戦下、夫は生後半年の乳飲み子を残して出征。中国から南方を転々とし、一度も復員することなく、ニューギニアで戦死。残された母子は、疎開先で米軍機の機銃掃射にも遭遇…

きょうの聖教新聞  2007・5・27

★名字の言 ▼「厳父は覚悟の 旅に発つ 生い立て君よ 民守れ 若木は勇みて 大樹たれ」-長崎で、愛唱歌「火の国『青葉の誓い』」が誕生し、きょうで25周年を迎える ▼愛唱歌は、青年の手作りの歌詞に、長崎を訪れていた池田名誉会長が何度も手を入れてできた…

小説「新・人間革命」  5月26日 友誼の道22

廖承志会長は、一九六八年(昭和四十三年)の第十一回学生部総会で、山本伸一が行った、「日中国交正常化提言」に言及し、その内容を再確認するように語ると、強い語調で言った。 「われわれは、中日関係の問題に対する山本先生のすぐれた先見の明と、積極的…

小説「新・人間革命」 友誼の道21 5月25日

廖承志は、やがて父母と共に中国に移る。 彼が十六歳の夏のことである。広州で父親が暗殺された。母親の眼前で、政敵によって殺されたのだ。 気丈な母は、自宅の門に毅然と横幕を掲げた。 「精神不死」(肉体は殺せても、精神を殺すことはできない!) それ…

きょうの聖教新聞  2007・5・26

★名字の言 ▼4カ国の国会議事堂をはじめ世界30カ国以上で開催され、大きな反響を広げる「ガンジー・キング・イケダー平和建設の遺産」展 ▼展示を主催するアメリカ・モアハウス大学キング国際チャペルのカーター所長は、「展示は、異なる文化的背景をもつ3…

きょうの聖教新聞 2007・5・25

★名字の言 ▼本紙連載の「名誉会長アルバム 対話の十字路」(23日付)に、一幅の名画のような場面が描かれていた。東京牧口記念会館で、アフリカ・ジブチ共和国のグレド大統領一行を、池田名誉会長と創大生が見送った折のこと ▼創立者に勲章を授与するため、…

小説「新・人間革命」 友誼の道20  5月24日

教育の道は遠路である。その成果が、本当に明らかになるのは、三十年後、五十年後であろう。 教員たちは、自分たちの教育が、将来、見事に花開くという確信に満ちていた。 ともあれ、中国は広大な土地に、八億(当時)もの人口をかかえた国である。その中国…

きょうの聖教新聞  2007・5・24

★名字の言 ▼各地の田植えもほぼ終わり、苗が田に根付くころ。この後、土壌の養分と日光によって、葉がぐんぐん伸びていく。昨年の稲の作況指数は96の「やや不良」。台風の被害を受けた九州7県は平均74と「著しい不良」だった。今年は、農家の人々の豊作…

小説「新・人間革命」 友誼の道19  5月23日

参観の後にも、教職員との懇談が行われた。 山本伸一は、教師たちに次々と質問をぶつけていった。 「家庭ではどういう教育をするように訴えていますか」 「個人の個性の違いを伸ばすうえで、どのような教育啓発を行っていますか」 「語学教育は、何歳ぐらい…

きょうの聖教新聞  2007・5・23

★名字の言 ▼「広島・平和と人類の希望」と題した彫刻が広島の市庁舎に飾られている。制作者はアルゼンチンの人権の闘志であり、彫刻家のエスキベル博士。破壊された建物を背に、立ち上がる被爆者の逞しい姿が刻まれている ▼1988年、初めて爆心地を訪れ、…

巻頭言 「声 仏事を為す」-正義の誉れの大音声を! 2007年6月号

負けるなと 断じて勝てよと 師の声は 弟子の我らの 命に流れむ 仏の声は、無敵の「勝ち戦」の声である。それは、邪悪を打ちくだく「破邪」の宝剣だ。そして、人々を正しき幸福勝利の道へ目覚めさせゆく「顕正」の陽光といってよい。 日蓮大聖人は、「一の師…

小説「新・人間革命」 友誼の道18  5月22日

教員は語った。 「私たちは、児童に、将来、何になりたいかという理想を描かせ、目標をもてるように指導しています。また、人民に奉仕することの大切さを自覚させることに力を注いでいます」 さらに、教育を生産労働に結びつくものにするために、努力を払っ…

きょうの聖教新聞  2007・5・22

★名字の言 ▼今年も北海道・厚田の戸田記念墓地公園で、ソメイヨシノを中心に8000本の桜が咲き誇り、連日1万人を越える市民が訪れた。今や同園は北国を代表する「桜の園」だ ▼この地でソメイヨシノは決して育たないと言われていた。が、“恩師がこよなく…

小説「新・人間革命」 友誼の道17 5月21日

山本伸一は続けた。 「『創価』の名を冠した学校は、東京に中学と高校の男子校、大阪に中学と高校の女子校、そして東京に大学があります。 これから小学校をつくる予定であり、現在、研究を進めております。 したがって、今日は、皆さんの学校から、大いに学…

きょうの聖教新聞 2007・5・21

>font size=3>★名字の言 ▼雑誌「暮らしの手帳」の編集会議が、編集長の花森安治を囲んで行われたときのこと。「母の日」に寄せて、子どもに絵を書かせたら、テレビを見ているお母さんの姿が、一番多かったということが話題に。それをもとに母親像を追うプラ…

きょうの聖教新聞 2007・5・20

★名字の言 ▼リヤカーを引いて世界を歩く冒険家がいる。昨年、植村直己冒険賞を受賞した永瀬忠志さんだ ▼19歳から「歩く旅」を始めて約30年、歩いた距離は、地球一周の4万キロを越えた。砂漠だろうが、ジャングルだろうが、世界の大陸を縦断し、横断して…

小説「新・人間革命」 友誼の道14 5月17日

山本伸一が宿舎の北京飯店に着くと、日本人記者団が待っており、インタビューを求められた。 香港から広州、そして北京と、めまぐるしい行程の一日であった。時間も遅く、同行メンバーとしては、全力で行動し続ける伸一には、早く休んでもらいたかった。 し…

きょうの聖教新聞 2007・5・19

★名字の言 ▼「好景気よし、不景気さらによし」。経営の神様と呼ばれた松下幸之助氏の言葉である。その至言通り、逆境に立ち向かった氏の手腕は、のちの経営の手本となった ▼例えば、今では常識の「試供品」。これは氏が自転車用のランプを開発、販売した時の…

きょうの聖教新聞 2007・5・18

★名字の言 ▼政治不信を抱く人でも、政治に無関心というわけではない。わかりやすさや清潔さを政治に求める人々の思いは依然として強い。政治改革を進めることは、ますます重要な課題だ ▼宗教の目的が個人と社会の幸福・平和であることからすれば、世間と断絶…

きょうの聖教新聞 2007・5・17

★名字の言 ▼「成功は失敗の母」と思っていても、やはり失敗はしたくないものである。しかし人間は、何の失敗もなく生きていける存在ではない ▼かつて本紙教育欄で、新井邦二郎教授が「失敗しないことが有能なのではなく、失敗を糧としていけることが有能」と…

小説「新・人間革命」 友誼の道13 5月16日

廖承志会長は、恰幅がよく、まさしく「大人」の風格があった。 その廖会長が、包み込むような微笑を浮かべ、流麗な日本語で、山本伸一に語りかけた。 「ようこそ、おいでくださいました」 日本生まれの廖会長は、日本人以上に日本語がうまいと言われる。 「…

きょうの聖教新聞 2007・5・16

★名字の言 ▼南アフリカの先人の知恵に「ウブンツ」という言葉がある ▼通りすがりの旅人がいた。彼とは面識もない。自分が一杯しかない水を飲もうとした時、ふと思った。“私も喉が渇いているのだから、彼もきっと、喉が渇いているのではないか。ならば、この…