2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

小説「新・人間革命」 友誼の道12 5月15日

広州駅から、山本伸一たちは、広東迎賓館に案内された。そこで食事を共にしながら、歓談のひと時がもたれた。 広州の文化や、中国の食文化のことなどが話題にのぼり、相互理解を深める、和やかな語らいとなった。 食事中、広東省分会の秘書長に、肉料理を勧…

きょうの聖教新聞 2007・5・15

★名字の言 ▼店が繁盛する要因の一つとして、固定客の獲得がある。なぜ、客が繰り返し来店するのか。そこは、消費者の要望をくみ取る不断の努力と工夫がある ▼セブン・イレブン・ジャパンを育てた鈴木敏文氏は、発展の要因を四つ挙げる。品ぞろえ、鮮度管理、…

小説「新・人間革命」 友誼の道11 5月14日

山本伸一は、葉啓ヨウと殷蓮玉が、小説『人間革命』を熟読していることを聞くと、感謝の思いを込めて語った。 「私の著作をお読みいただき、ありがとうございます。 この小説に明らかなように、創価学会の精神は一貫して平和を守り抜くことにあります。 そし…

小説「新・人間革命」 5月12日 友誼の道10

羅湖と深センの間には小さな川があり、そこが中国とイギリス領・香港の境界であった。 その川に架かる、飛行機の格納庫のような鉄橋を渡ると、カーキ色の軍服を着た、人民解放軍の兵士がいた。 兵士にパスポートを見せる――。 いよいよ山本伸一は、中国・深セ…

きょうの聖教新聞 2007・5・14

★名字の言 ▼時代が大きく動いた1972年。「日中国交正常化」(9月)とともに、日本中が注目した「沖縄本土復帰」(5月)から、あすで35年を迎える ▼戦後27年間、米軍の統治下となった沖縄には、基地が次々と建設され、軍事的な要の地と化していく。社…

女性に贈ることば365日 池田 大作 海竜社

自分が決めた使命の道を、人生の最終章まで、悔いなく断固と貫きながら、生き抜き、戦い抜いていくことだ。そして自分自身が、勝利の満足をすることだ。「誰かのように」ではなく、「私らしく」生きていくのだ。 十一月十五日

小説「新・人間革命」 5月10日 友誼の道8

五月二十九日の朝、山本伸一の一行は、羽田の東京国際空港を発った。 伸一は、空港で、駐日中国大使館や新華社、日中文化交流協会の関係者など、見送りに訪れた人びとに、感謝の思いを込め、こうあいさつした。 「今回は、中日友好協会のご招待をいただき、…

きょうの聖教新聞 2007・5・13

★名字の言 ▼モンゴルの童話作家・ダシドンドク氏の書斎を訪ねる機会があった。氏は若いころ、いろんな職業を夢見たという ▼立派な教師にふれて「先生になる」と決め、病院で入院するや「医師」が目標に。表彰された遊牧民を見て「労働英雄!」に。オートバイ…

きょうの聖教新聞 2007・5・12

★名字の言 ▼他人の誤った言行でも、自分の知徳を磨く助けとすることを「他山の石」という。この言葉を題名に使い、戦時中、桐生悠々は個人雑誌を発行した。「緩急車」という論評欄を設け、軍国主義の日本を「鼻くえ猿」と痛罵するなど、反戦・反軍の主張を展…

小説「新・人間革命」 友誼の道9 5月11日

羅湖駅から深セン駅に向かいながら、山本伸一は妻の峯子に言った。 「松村謙三先生も、四年前の訪中では、車イスに身を委ねて、この道を行かれたんだろうね。既に八十七歳になられていた……。 松村先生が、私の考えを、すべて周総理にお話ししてくれたからこ…

きょうの聖教新聞 2007・5・11

★名字の言 ▼米大リーグ・ドジャーズで活躍する斉藤投手はかつて、横浜ベイスターズの中心ピッチャー。しかし最後の3年間は、けがで不本意な成績だった ▼“もう一度、納得のいくピッチングがしたい”。自らの力を信じ、昨年、36歳にして大リーグへ。残り少な…

きょうの聖教新聞 2007・5・10

★名字の言 ▼「満開の桜のように、一生懸命、生きてください」。先月末、約1年ぶりにケニアの環境活動家ワンガリ・マータイ博士が来日。秋田で満開の桜に迎えられ、東京で冒頭の励ましを青年に語った ▼このほど、自伝『へこたれない』(小学館)の邦訳が出版…

小説「新・人間革命」 友誼の道7 5月9日

日中国交正常化のお膳立ては整った。 一九七二年(昭和四十七年)九月二十五日、田中角栄首相をはじめとする政府代表団一行が訪中した。 そして、二十九日、国交正常化の日中共同声明の調印式が行われたのである。 中華人民共和国の成立から二十三年にして、…

きょうの聖教新聞 2007・5・9

★名字の言 ▼新緑輝く5月の大空に、創価勝利の調べがー。3日の神奈川・横浜市、広島市、岡山・倉敷市をはじめ各地で、音楽隊や鼓笛隊が、勇壮、華麗なパレードを披露し、沿道の市民から喝采を浴びた ▼2年後に開港150周年を迎える横浜。伝統あるパレード…

小説「新・人間革命」 5月8日 友誼の道6

一九七二年(昭和四十七年)七月、日本では田中角栄内閣が発足した。 公明党は、この年、五月と七月に中国へ代表団を派遣。田中内閣発足直後の訪中では、国交正常化への政府とのパイプ役を務め、周総理と国交回復への問題点を、一つ一つ煮詰めていった。 日…

きょうの聖教新聞 2007・5・8

★名字の言 ▼中国史上の名君とされる唐の2代皇帝・李世民(太宗)。臣下との政治問答を収めた『貞観政要』は、帝王学の教科書として後世の人々に読み継がれてきた。日蓮大聖人も座右に置かれ、流罪地の佐渡へ同書を送付するよう門下に依頼している(御書96…

きょうの聖教新聞 2007・5・7

今日は、新聞休刊日です。

小説「新・人間革命」 5月5日 友誼の道5

松村謙三は、山本伸一と会談した直後に、中国を訪問し、周恩来総理に、伸一の意向を詳細に伝えている。 周総理は、松村に「いつでも山本会長の訪中を熱烈に歓迎します」との伝言を託した。 公明党の訪中が実現したのは、この翌年の一九七一年(昭和四十六年…

きょうの聖教新聞 2007・5・6

★名字の言 ▼「夫に言われてうれしかった一言」-全国の20代以上の既婚女性を対象にした調査で、約1000人から回答が寄せられた(日本経済新聞) ▼1位、2位に「ごちそうさま」や「家のごはんが一番おいしい」など手料理への感謝や評価。「いつもありが…

きょうの聖教新聞 2007・5・5

★名字の言 ▼少年は3人の弟と母の5人家族。母は体が弱く、彼が中学生になる1年前から寝込むように。しかし、家族で力を合わせ、苦労を笑い飛ばして生きてきた ▼とはいえ、多感な年頃。級友と将来の話になると、自分の選択肢が少ないことに気持ちが滅入った…

小説「新・人間革命」 友誼の道4 5月4日

日中関係の改善を訴える山本伸一の主張と行動を、創価学会を、中国の周恩来総理は、じっと見つめ続けていた。 民衆を結合させ、組織し、絶望に打ちひしがれた人にも、無気力に陥った人にも、希望の光を送り、蘇生させてきたのが創価学会である。 さらに、一…

きょうの聖教新聞 2007・5・4

★名字の言 ▼きょう5月4日は、中国では「青年節」。中国各地で記念の行事が催され、「成人宣誓式」を開く地域も多い ▼1919年のこの日、日本が中国に突きつけた21ヶ条の要求に対し、北京大学などの憤激した数千人の学生が立ち上がり、反日運動を起こし…

小説「新・人間革命」 友誼の道3 5月3日

山本伸一は、世界平和の実現をめざすうえで、そのカギを握るのが、今後の中国の行方であると考えていた。 というのは、世界平和の不安定な要素となっているのが、アジア情勢であり、その根本原因は、貧困と、自由圏と共産圏の隔絶・不信・対立にあったからだ…

きょうの聖教新聞 2007・5・3

★名字の言 ▼創価三代の会長の激闘で、毎年の「5月3日」を晴れやかに迎える信濃町の学会本部。道をはさんだ慶応大学医学部にも、“三代”のドラマがある ▼慶応義塾の創立者・福沢諭吉の恩顧を受け、初代医学部長となったのは世界的な細菌学者・北里柴三郎であ…

小説「新・人間革命」 友誼の道2 5月2日

山本伸一の胸には、戸田城聖が一九五六年(昭和三十一年)の年頭に詠んだ和歌が、朗々と響いていた。 雲の井に 月こそ見んと 願いてし アジアの民に 日をぞ送らん 伸一は、その歌を目にした時、アジアの民衆の平和と幸せを願う、師の熱い心を痛感した。 それ…

きょうの聖教新聞 2007・5・2

★名字の言 ▼ラテン語の「infans」は「子ども」を意味する。「in」は否定を表し、「fans」は「語ること」。「言葉」を使って、自己表現を十分にできないのが子どもということだろう ▼「言葉」を用いることが人間であり、動物と大きく異なる特徴だ。作家・小檜…

小説「新・人間革命」 友誼の道1 5月1日

新しい時代の扉は、待っていては開きはしない。自らの手で、自らの果敢な行動で、勇気をもって開け放つのだ! 山本伸一は、未来に向かって歩き始めた。 一九七四年(昭和四十九年)五月三十日――。 午前十時半、伸一を団長とする創価学会第一次訪中団は、中華…

きょうの聖教新聞 2007・5・1

★名字の言 ▼「ロシアと日本は隣国ですが、お互いをよく知っているとは言えません」。親日家の国立ロシア美術館のグーセフ館長が指摘した。「相互の交流が重要です。文化は人々を結びつける力を持っています」 ▼東京富士美術館が企画・協力した「国立ロシア美…