2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

大白蓮華 2012年(平成24年) 4月号 巻頭言

「友好の陽光(ひかり)を! 信頼の花また華を!」 創価学会名誉会長 池田大作 わが人生 一生 飾らむ 勝利して 春さながらの 太陽 浴びゆけ 「語り合うことが大事です。そこから新しい発見が必ず生まれます」 私の大切な友であるモスクワ大学のサドーヴニチィ…

大白蓮華 2012年(平成24年)3月号 巻頭言

「わが壮年部よ! 同志の城を頼む」 創価学会名誉会長 池田大作 君も勝て 我も勝ちなむ 断固して この一生を 勝利の賢者と 壮大なシルクロードの天地に伝わってきた格言に、「下り坂の後は必ず上り坂が来るように、男はどんな状況でも活路を見出す」とある。 …

大白蓮華 2012年(平成24年)2月号 巻頭言

華陽の青春は朗らかなり 創価学会名誉会長 池田大作 勝利 咲く 幸福のスクラム 女子部かな 尊き使命に 功徳 溢れむ 「文明とは何か?」—この大きな問いに、アメリカ・ルネサンスの哲人エマソンは、きっぱりと答えた。「それは、良き女性の力なり」と。 女性…

 教師こそ最大の教育環境なり ㊦2012.3.2/3

「教育のための社会」の旭日に 牧口先生 劣等生なんていない 皆が優等生になれる 学校全体の調和と発展を願う青年教育者の祈りは、児童・生徒を包み、さらに、その子どもたちに関わる教職員にも広がっていくものでしょう。 祈りの第2の項目は、「全教職員か…

 教師こそ最大の教育環境なり  ㊤ 2012.3.2/3

教育は子どもを信じ抜く戦い 青年教育者の誓願の祈り 全生徒から信頼される先生に 全教職員から信頼される先生に 全保護者から信頼される先生に 「教師こそ最大の教育環境なり」──これは、私が教育本部の皆さん方と深く共有する信念です。 まもなく卒業の季…

 青年から『共育』の新時代を  ㊦ (2012.2.1/2/3付 聖教新聞掲載)

努力し抜く命に人の努力は映る 社会事業の中で子どもの教育に携わった、アメリカの人権の母エレノア・ルーズベルトも語っています。 「人生に勇敢に真正面から取り組む人は、経験とともに成長するものです。人格は、このようにして築かれていくのです」と。 …

 青年から『共育』の新時代を  ㊤(2012.2.1/2/3付 聖教新聞掲載)

我らは永遠に「人間教育」が起点 厳しい寒さが続いております。各地で大雪の被害が甚大になり、雪の事故も起きていると伺っています。心よりお見舞い申し上げます。 また、こうした中、子どもたちの無事安全を、わが子以上に心配してくださっている教育本部…

[第3回] 人間を結べ! つながりは力   ㊦2012.3.27/28/29

──なかなか対話のきっかけがつかめない、という青年の声も聞きます。 名誉会長 あいさつは、それ自体、素晴らしい対話です。 かの釈尊も「自分から語りかける人」だったと言われています。あせらず、臆さず、元気なあいさつから始めればいいのです。 「おは…

[第3回] 人間を結べ! つながりは力  ㊥ 2012.3.27/28/29

「人のため」に今、何ができるか 青年の連帯が時代を変え、新しい価値を創造する ──池田先生は、ハーバード大学の著名な宗教学者ハービー・コックス博士と、仏法とキリスト教を結ぶ対話を重ねられ、『21世紀の平和と宗教を語る』を刊行されています。 博士は…

[第3回] 人間を結べ! つながりは力 ㊤ 2012.3.27/28/29

これまで以上に幸福に! 最も苦しむ人の心に、寄り添い続けるのが仏 ──東日本大震災から1年、被災地の同志は、池田先生が震災直後から贈り続けてくださった励ましを抱きしめ、苦難に耐えて、厳しい現実と戦ってきました。 東北は、聖教新聞の拡大でも全国模…

小説「新・人間革命」 人材城 5 2012年4月14日

山本伸一は、皆に視線を注ぎながら、言葉をついだ。 「しかし、入会した時から、広宣流布のために生きようと決意している人は、ほとんどいないでしょう。 皆さんも、最初は、経済苦や病苦などの悩みを解決したくて、信心をしたはずです。 つまり、多くの人は…

小説「新・人間革命」 人材城 4 2012年4月13日

山本伸一は、熊本の地から、多くの人材が育ってほしかった。それだけに、彼の言葉には、熱がこもっていった。 「先輩幹部が、後輩の奥底の一念を見極めていくには、自身の生命に濁りがあってはならない。 わが生命の鏡が、曇っていたり、歪んでいたりすれば…

小説「新・人間革命」 人材城 3 2012年4月12日

山本伸一は、熊本文化会館で由来の碑の除幕を終え、部屋に入ると、次々に句を詠み、色紙に認めていった。 そして、ほどなく、県長ら十人ほどのメンバーと懇談会をもった。 「皆さんに贈るために、句を詠みました。 『勝城山 広布の万年 築きたり』 これは、…

小説「新・人間革命」 人材城 2  2012年4月11日

熊本県青年部長の勝山平八郎は、山本伸一に指名され、会館の由来を三行ほど読んだ時、言葉がつかえた。 「法旗翩翻と」の「翩翻」の読み方が、頭に浮かんで来ないのだ。思い出すまでに、二、三秒かかった。 さらに、その数行あとの「聳ゆ」でつまずき、最後…

小説「新・人間革命」 人材城 1 2012年4月10日

『人材を見つけよう! 人材を育てよう! 人材の創価城を築こう!』 山本伸一は、そう深く決意しながら、対話と励ましの指導旅を続けた。 中国・蜀漢の名宰相・諸葛孔明は、「国を治める道は、力を尽くし、優秀な人材を見出し、登用することにある」(注)と…

小説「新・人間革命」 薫風 60 2012年4月7日

佐賀から熊本に向かう五月二十七日も、山本伸一は、朝から激励のため、色紙などに筆を走らせた。 そして、早めに昼食をすますと、佐賀文化会館のロビーに出た。 県長の中森富夫の両親や、県指導部長になった永井福子の母親らと、会うことにしていたのである…

小説「新・人間革命」 薫風 59 2012年4月6日

山本伸一の散髪をしている緒高武士の傍らには、妻の紗智子が立っていた。 彼女は、次々と、伸一に報告していった。 ──以前は病に苦しみ、二度も大手術をしたが、一九五九年(昭和三十四年)に入会して以来、次第に健康を回復していったこと。 主人は、戦時中…

小説「新・人間革命」 薫風 58 2012年4月5日

懇談会のあと、山本伸一が向かったのは、学会員が営む緒高理容店であった。 彼は、店主の夫人である緒高紗智子との約束を果たそうと、訪れたのである。 ──三日前、緒高紗智子は、北九州市に下宿して大学に通う長男と、北九州文化会館の見学に行った。 その時…

小説「新・人間革命」 薫風 57 2012年4月4日

山本伸一は、この県幹部との懇談会でも、盛んに青年との対話に努めた。 彼は、テーブルの隅に座っていた、県男子部長の飯坂貞吉に声をかけた。 そして、飯坂から、若くして両親を亡くしていることや、経済的な事情から大学進学を断念せざるを得なかったこと…

小説「新・人間革命」 薫風 56 2012年4月3日

五月二十六日の午後五時過ぎからは、佐賀県創価学会の広布功労者追善法要が、山本伸一の導師で、厳粛に営まれた。 引き続き彼は、県幹部ら十人ほどとの懇談会に出席した。佐賀市内の学会員が経営する食事処で、夕食を共にしながらの語らいであった。 伸一は…

小説「新・人間革命」 薫風 55 2012年4月2日

山本伸一は、徳永明と妻の竹代に、力を込めて訴えた。 「大聖人は、『南無妙法蓮華経は師子吼の如し・いかなる病さは(障)りをなすべきや』(御書一一二四㌻)と断言されている。 何があっても、悠々と題目を唱え抜き、信心の炎を燃やし続けていくならば、…

小説「新・人間革命」 薫風 54 2012年 3月31日

徳永明は、二十六日、佐賀文化会館の開館記念勤行会終了後に行われる、記念植樹の役員に就いた。 彼は、文化会館の庭にある楠の前で、植樹用のシャベルを手に立っていた。 そこに山本伸一が姿を現した。 「どうもご苦労様! さあ、植樹をしよう」 徳永は、『…

小説「新・人間革命」 薫風 53 2012年 3月30日

山本伸一の佐賀県訪問の三日前、外出から戻ってきた徳永竹代は、息を弾ませながら、夫の明に告げた。 「よかもん、あったよ! 贈答品販売店の店頭に、師子の像があったよ!」 翌日、徳永明は、その店を訪ね、店員に、師子の像を購入したいと語った。 店員の…

小説「新・人間革命」 薫風 52 2012年 3月29日

輸送班のメンバーが九州総合研修所から帰って行ったあと、山本伸一と峯子は、勤行の折に、徳永明の妻・竹代の平癒を祈った。 日蓮大聖人は、「病によりて道心はをこり候なり」(御書一四八〇ページ)と仰せである。 “さらに、強盛な信心を奮い起こし、見事に…

小説「新・人間革命」 薫風 51 2012年 3月28日

山本伸一の質問に男子部の幹部が答えた。 「テントに残り続けていたのは、佐賀県の輸送班です!」 「そうか。意気盛んだな。しかし、少しでも危険な状況になったら、無理をしないで、すぐに避難することも大事だよ。 研修、訓練といっても、絶対無事故が鉄則…

小説「新・人間革命」 薫風 50 2012年 3月27日

佐賀文化会館の開館記念勤行会のあと、山本伸一は庭に出た。開館を記念して楠の記念植樹などを行うためである。 皆が真心を込めて作った、満開の造花の桜が微笑んでいた。 伸一は、外にいた人たちに声をかけながら庭を一巡し、師子の像の前で足を止めた。 「…

小説「新・人間革命」 薫風49 2012年 3月26日

温厚で生真面目な性格である県長の中森富夫を中心に、佐賀県創価学会は、和気あいあいと、広宣流布の堅実な前進を続けてきた。 山本伸一は、佐賀県がさらに大飛躍を遂げていくためには、若い人材を登用し、新しい原動力としていく必要があると考えていた。 …

小説「新・人間革命」 薫風48 2012年 3月24日

県長の中森富夫は、しばらく困惑した顔でいたが、意を決したように言った。 「では、山本先生をお迎えした喜びを託して、『春が来た』を歌います。 春が来た 春が来た どこに来た……」 中森は、直立不動で熱唱し始めた。 歌い方にも、生真面目さ、一途さがあ…

小説「新・人間革命」 薫風47 2012年 3月23日

佐賀文化会館の懇談会で、山本伸一は、皆に言った。 「みんな、本当によく頑張ってくれたね。 さあ、また、新しい旅立ちだ。一緒に、広宣流布の歴史を創っていこうよ。 二十年後に、佐賀県創価学会が大勝利しているならば、今日、ここに集まったことが、二十…

小説「新・人間革命」 薫風46 2012年 3月22日

山本伸一は、遠路、自分を訪ねて来た酒田英吉に、『信心に励むうえで、最も大切なものは何か』を語っておこうと思った。 「酒田君。信心の極意は、『師弟不二』にあるんだよ。 戸田先生は、不世出の、希有の大指導者だ。先生の一念は、広宣流布に貫かれてい…