2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

きょうの聖教新聞  2009・1・31

★名字の言 ▼「どうすれば楽器演奏が上達するでしょうか」。あるオーケストラの指揮者に質問したことがある。徹底した基礎練習の反復か、音楽に関する思想を深めることかー畳みかけた筆者の言葉に、彼は「それもありますが」としつつ一言、「上手な人と一緒に…

きょうの聖教新聞  2009・1・30

★名字の言 ▼インフルエンザが全国的に猛威を振るっている。27日には、全都道府県で患者報告数が「注意報レベル」を越え、昨年のピーク時を上回る水準に達したことが、国立感染症研究所の調査で分かった ▼本紙23日付「暮らし」の「感染症を防ぐための日常…

きょうの聖教新聞  2009・1・29

★名字の言 ▼情報通信の世界に「メトカーフの法則」と呼ばれるものがある。“ネットワークの価値や力は、利用者の数にしたがって増大する”というもの ▼人間同士が交流するときも、互いに触発し合い、コミュニケーションの輪が生まれる。注目すべきは、その増え…

きょうの聖教新聞  2009・1・28

★名字の言 ▼地区協議会で婦人部員が活動報告。女学校を卒業後、50年ぶりに友人と合い、対話の花を咲かせたという。「決意しなければ二度と会えなかったかも・・・大満足な結果に終わりました」。その勇気に拍車喝采が ▼やり遂げた充実感はさらなる前進をも…

きょうの聖教新聞  2009・1・27

★名字の言 ▼1954年(昭和29年)1月27日、本紙の通信員制度が発足した。今年で55周年。組織の隅々を駆け巡り、友の活躍を自らのペンとカメラで取材する通信員の皆様に心から感謝したい ▼通信員歴35年の支部副婦人部長。草創のころは記事を“列車便…

きょうの聖教新聞  2009・1・26

★名字の言 ▼「自動車に乗って、旅行地への危険な道へかかる時でも、すぐ、万一の時は、新聞がと思う。怪我をしたら、口述でも、つづけなければ、などとつまらない、空想をよぶ」。新聞小説の執筆に対する文豪・吉川栄治氏の述懐だ(『全集52』講談社) ▼一…

第34回 「SGIの日」記念提言  上・中・下 2009年1月26日

未来志向に立つ行動戦略が重要 もう一つの提案として述べておきたいのは、国連の進むべき方向性を打ち出し、求心力を高めていく組織として、「グローバル・ビジョン局」を国連に設置するプランです。 かつて経済学者のケネス・ポールディンゲ博士は、私が91年にハ…

第34回 「SGIの日」記念提言  上・中・下 2009年1月26日

原水爆禁止宣言が断罪したもの この核軍縮と並行して対応が迫られるのが、 NWC(核兵器禁止条約)による「核兵器の非合法化」の枠組みづくりです。 NWCは、核兵器の閻発から、実験、生産、貯蔵、移譲、使用、および使用の威嚇にいたるまでのすべてを禁止するもので…

第34回 「SGIの日」記念提言  上・中・下 2009年1月26日

”人災”が招いた飢餓人口の増加 次に第二の柱として、地球公共財に関する国際協力を通して、「責任の共有」を確立するための提案を行っておきたい。 一つは、「世界食糧銀行」の創設です。 私は昨年の提言で、人間開発や人間の安全保障の面で不可欠となる要素として…

第34回 「SGIの日」記念提言  上・中・下 2009年1月26日

◇「人道的競争へ 新たな潮流」(下) 2009-1-27 グローバルな危機を時代変革の糧に 「平和と共生の世紀」を建設 温暖化防止に向けた協力の礎 国際持続可能エネルギー期間を設置 続いて、この「人道的競争」の理念に基づき、地球的問題群に取り組むための方途につ…

第34回 「SGIの日」記念提言  上・中・下 2009年1月26日

大老・土井利勝にまつわる故事 その意味からも、私は牧□会長の『人生地理学』(以下、『牧□常三郎全集第1巻』第三明社。現代表記に改めた)の方法論、アプローチに着目したい。呼称からしてユニークであります。「自然地理」や「人文地理」に比べて、「人生地理」という語…

第34回 「SGIの日」記念提言  上・中・下 2009年1月26日

100年以上前の先見的な発想 そこで私が、資本主義の袋小路を抜け出すための発想の転換というか、新たなパラダイム・シフトへのヒントとして提唱したいのが、創価学会の枚□常三郎初代会長が、100年余り前に32歳で世に問うた『人生地理学』で提起した「人道…

第34回 「SGIの日」記念提言  上・中・下 2009年1月26日

資本主義の暴走が招いた社会の混迷 『勝者の代償』以来、ニュー・エコノミー(現代資本主義)の行き過ぎた動向に警鐘を鳴らしてきたロバート・ライシュ氏(クリントン政権時の労働長官)は、近著『暴走する資本主義』(原題は『超資本主義』。雨宮寛・今井宣子訳、東洋 …

第34回 「SGIの日」記念提言  上・中・下 2009年1月26日

第34回 「SGIの日」記念提言 上・下 2009年1月26日 ◇「人道的競争へ 新たな潮流」(上) 2009-1-26 第34回「SGIの日」記念提言 現代文明の混迷広げる「抽象化の精神」の罠から脱し- 試錬に立ち向かう人間の凱歌を!! 金融危機の根にひそむ拝金…

【第5回】 「凡夫即極」の人間学 2008-1-22

御聖訓 釈迦仏は我れ等衆生のためには 主師親の三徳を備え給うと思いしに、 さにては候はず 返って 仏に三徳をかふらせ奉るは凡夫なり(諸法実相抄、1358ページ) 「庶民こそ偉大!」の大宣言 もう四十年ほど前でしょうか。ある著名な評論家と会った折の…

【第4回】 勝利の因果 2009-1-8

仏法は未来を創る希望哲学 御聖訓 過去の因を知らんと欲せば 其の現在の果を見よ 未来の果を知らんと欲せば 其の現在の因を見よ (開目抄、231ページ) 「青年・勝利の年」が、晴れ晴れと幕を開けました。 今月、晴れて「成人式」を迎える全国の若き友も…

【第11回】 水滸会 4

宗門は組織が老いている 学会が伸びたのは組織が若く新しいからだ 全体観に立て 昭和二十九年(一九五四年)二月九日の水滸会。会場は信濃町の学会本部である。前年の十一月に西神田から本部を移している。 前日の八日、戸田城聖会長は学会本部で御書講義を…

【第10回】 水滸会 3 2009-1-20

「今に世界の指導者がやってくるぞ」 周恩来やネルーと語り合う時代を恩師は見つめた 忙しくすれば人材が出る 水滸会で、吉田松陰とその門下を描いた『風霜』がテキストになった。庶民感情に通じた著者・尾崎土郎の作風を戸田城聖会長は讃えた。 「日本の文…

【第9回】 水滸会 2 2009-1-17

戸田思想の源流 新たに発見された水滸会の資料。調べるにつれて、抱いていた概念が崩れていった。 戸田城聖会長の言葉には、創価学会の会内にしか通じない、いわば内側を向いたものなどはなかった。 まとめられた資料のインデックスを見ても、政治や経済に関…

【第8回】 水滸会 1  2009-1-16

【第8回】 水滸会 1 2009-1-16 人材だ!全ては人で決まる 青年を見つけて育てた分だけ広宣流布は進む ある日の学会本部 西神田の学会本部。靴音を鳴らして男たちが次々と走ってくる。 昭和二十八年(一九五三年)の秋ごろである。右隣の印刷所との間に細い…

【第7回】 第2代会長 4 2009-1-14

市ヶ谷の分室で 恩師は面接指導した 一対一の対話があるから学会は強い 第二代会長が誕生 昭和二十六年(一九五一年)五月三日。この快晴の木曜日、戸田城聖は創価学会第二代会長に就任した。 組織も一新され、新進気鋭の人材が登用された。 しかし、池田大…

小説「新・人間革命」  1月30日 潮流5

アメリカの首脳幹部との打ち合わせを終えた山本伸一は、峯子とホテルの庭に出た。 眼前に、夜の海が広がっていた。空には丸い月天子の微笑みがあった。 海面は白銀にきらめき、寄せ返す波の音が静かに響いていた。 伸一は、懐かしそうに語り始めた。 「十五…

小説「新・人間革命」 1月29日 潮流4

空港の貴賓室で、州知事補佐官らと懇談した山本伸一は、宿舎のホテルに移動した。そして、アメリカの首脳幹部らと打ち合わせに入り、コンベンションの準備状況について、詳細な報告を受けた。 このコンベンションは、翌年がアメリカ建国二百年にあたるところ…

小説「新・人間革命」 1月28日 潮流3

七月二十二日の午前十一時(現地時間)前、山本伸一はホノルル空港に到着した。 ホノルルの空は、快晴であった。海も、大地も、風も、輝いていた。空港にはハワイ州知事補佐官やメンバーの笑顔が待っていた。 「アローハ!」(ようこそ) 山本伸一の妻の峯子…

小説「新・人間革命」  1月27日 潮流2

ハワイでは、七年前の一九六八年(昭和四十三年)八月にも、全米総会を開催していたが、今回の総会は会場も室内ではなく、ワイキキビーチである。 いわば、社会に大きく開かれた、地域ぐるみの大イベントであった。 山本伸一は、ハワイ初訪問から十五周年と…

小説「新・人間革命」  1月26日 潮流1

太平洋上に光が走った。黄金の太陽が刻々と昇り始めた。それは、世界平和の朝を開く、仏法の人間主義の旭日を思わせた。 一九七五年(昭和五十年)の七月二十二日午後十時に日本を発った山本伸一は、一路、ハワイをめざしていた。二十五日から三日間にわたっ…

小説「新・人間革命」  1月24日 新世紀54

東京・信濃町で、食事をしながら歓談した時のことであった。松下幸之助は、突然、座り直して、山本伸一に言った。 「これから私は、先生を、『お父さま』とお呼びしたい」 伸一は面食らった。松下は続けた。 「年は先生の方がお若いが、仏法のこともいろいろ…

2009年2月号 巻頭言

地域ルネサンスの一番星と光れ 創価学会名誉会長 池田 大作 偉大なる 如来の使いと 休みなく この地も霊山 この地も佛土か 「木は、土の中で根っこを伸ばすとともに、空高く向かって成長する」と、アフリカの環境の母マータイ博士は語られた。 大地に深く根…

きょうの聖教新聞  2009・1・25

★名字の言 ▼天気予報の「降水確率」を見て洗濯するかどうか決めるように、人は物事を判断するとき、「確立」を考える。では、「確立が計算できない」場合は?その時、人は「最悪の事態」を予想して行動する。昔、雲行きが怪しかったら洗濯をやめたように ▼人…

小説「新・人間革命」 1月23日 新世紀53

切り開いた道は、通い合うほどに、広く、堅固になっていく――。 松下幸之助と山本伸一は、『人生問答』の出版について語り合った後も、交流を重ね、絆は、ますます強く、固くなっていった。 松下は、一九七五年(昭和五十年)十一月の、広島での本部総会にも…