2009-01-24から1日間の記事一覧

小説「新・人間革命」 1月23日 新世紀53

切り開いた道は、通い合うほどに、広く、堅固になっていく――。 松下幸之助と山本伸一は、『人生問答』の出版について語り合った後も、交流を重ね、絆は、ますます強く、固くなっていった。 松下は、一九七五年(昭和五十年)十一月の、広島での本部総会にも…

小説「新・人間革命」  1月22日 新世紀52

松下幸之助と山本伸一が、互いの質問に対する回答を、ほぼ終えたころ、『週刊朝日』の編集者から、これを公開してはどうかとの話があった。 松下も、伸一も、もともと公表を意図して始めたものではなかった。 しかし、編集者の熱心な勧めに従い、二人は了承…

小説「新・人間革命」 1月21日 新世紀51

仏法には「恩」という考え方がある。それはタテ社会の主従関係を強いるものではない。 「一切衆生の恩」が説かれているように、心を社会へと広げ、他者の存在を受け入れ、信頼の眼を開いていく哲学ともいえよう。 山本伸一は、この「恩」について、松下幸之…

小説「新・人間革命」 1月20日 新世紀50

松下幸之助にも、仕事のことを考え、悩んで、眠れないことは何度もあったという。 悪いことをする従業員がいて、悩み抜いた時もあった。しかし、そのなかで、現実を見すえ、「自分が、いい人だけを使って仕事をやるというのは虫がよすぎる」と気づく。 する…

小説「新・人間革命」  1月19日 新世紀49

山本伸一も松下幸之助に、次々と質問をぶつけた。質問は双方、百五十問ずつとした。 松下の質問は、根源的で、鋭かった。たとえば、政治に関しても、「政治はなんのために行われるものか」「わが国の政治に一番欠けているものは何か」「総理大臣に望まれる要…

小説「新・人間革命」  1月17日 新世紀48

一九七三年(昭和四十八年)の秋、信濃町で会談した松下幸之助と山本伸一は、どちらからともなく、こんな話になった。 ――二人の語らいを、なんらかのかたちで、記録として残しておくことも、意味があるのではないか。 そして、二人が直接会う機会は限られて…

きょうの聖教新聞  2009・1・24

★名字の言 ▼若き池田名誉会長が、事実無根の冤罪で不当逮捕された「大阪事件」。あす25日は、昭和37年(1962ねん)に、その「無罪判決」が下った日である ▼法廷闘争が始まって間もなく、居ても立ってもいられず、ある婦人部員は裁判所へ足を運んだ。…

きょうの聖教新聞  2009・1・23

★名字の言 ▼ピンチこそチャンスである。飛行機が向かい風から揚力を得て上昇するように人生も逆境を成長の因として、幸福の道を切り開いていける ▼イソップの寓話集に「狐と葡萄」という話がある。腹をすかせたキツネが、高い枝になったブドウを見つけて飛び…

きょうの聖教新聞  2009・1・22

★名字の言 ▼世の中には、さまざまな“人を助ける仕事”がある。『働く人の夢』(日本ドリームプロジェクト偏、いろは出版)には、そうした仕事に携わる、若者の率直な胸の内がつづられている ▼医師免許を取得して3年になる女性。“いのちの重さ”に押しつぶされ…

きょうの聖教新聞  2009・1・21

★名字の言 ▼座談会の帰り道、出会った知人から「何かいいことでもあったんですか?」と言われた。よく、“創価学会の会場から出てくる人は、風呂上りのような、さっぱりした表情をしている”と言われるが、そのような顔をしていたのであろう ▼人が成長するため…

きょうの聖教新聞  2009・1・20

★名字の言 ▼「つらい」と「しあわせ」を漢字で書くと、「辛」と「幸」。成り立ちは違うが、「辛」は上部に一本、横棒を足せば「幸」になるから、詩人・星野富弘は「もう少しで幸せになれそうな字」と歌った ▼病気、挫折、事故、災害など大なり小なり試練に見…