2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

小説「新・人間革命」 懸け橋28  8月31日

山本伸一たちは、さらに大クレムリン宮殿を見学した。 ロシア皇帝の宮殿は、きらめくシャンデリア、豪華な調度品の数々に装飾されていた。レーニンの私室とは対照的に、贅沢の限りを尽くしたものであった。 それを支えていたものは、権力の下で虐げられてき…

07年8月27日 聖教新聞 西日本・教育本部・学術部合同研修会での名誉会長のスピーチ(下)-2

07年8月27日 聖教新聞 西日本・教育本部・学術部合同研修会での名誉会長のスピーチ(下)-2 "あらゆる人を救います!" 一、「大阪事件」の無罪判決の日「1月25日」は、わが「関西婦人部の日」である。 いついかなる時も、苦楽をともにしてくれた、…

きょうの聖教新聞  2007・8・31

★名字の言 ▼秋の活動へのスタートを切る会合が、各地で行われている。首都圏のある地域の集いでも、友好期間に英気を養った友が、笑顔を輝かせながら参加していた。なかでも、ひときわ光った存在が男子部の友だった ▼活動報告で登壇した彼は創価班の一員。学…

小説「新・人間革命」 懸け橋27  8月30日

ルベン民族会議議長との会見のあと、山本伸一たちは、クレムリンでレーニンが使っていた執務室と私室を見学させてもらった。 レーニンは、ボリシェビキ(後のソ連共産党)を創設して、ロシア十月革命を指導。世界初の社会主義国・ソ連を誕生させた。 そして…

07年8月27日 聖教新聞 西日本・教育本部・学術部合同研修会での名誉会長のスピーチ(下)-1

07年8月27日 聖教新聞 西日本・教育本部・学術部合同研修会での名誉会長のスピーチ(下)-1 釈尊の言論闘争の舞台 舎衛城 「日蓮大聖人は「日本国は一向に法華経の国なり例せば舎衛国の一向に大乗なりしが如し」(御書440ページ)と仰せである。 …

きょうの聖教新聞  2007・8・30

★名字の言 ▼日本は亜熱帯気候になったのか?国内最高気温を74年ぶりに更新したこの夏。尋常ではない ▼日本は一部地域を除き温帯気候、と多くの人が学んだ。亜熱帯の定義には種々あるが、その一つに、“平均気温が20度を越す月が4ヶ月以上”という基準があ…

小説「新・人間革命」 懸け橋26  8月29日

山本伸一は、言葉をついだ。 「私どもは、戦争に反対し、平和と民衆の幸福を追求するという一貫した姿勢のうえから、この訪ソを第一歩として、誠心誠意、友好交流を推進していくことを、お約束申し上げます」 限られた時間のなかでのルベン議長との会見であ…

07年8月27日 聖教新聞 西日本・教育本部・学術部合同研修会での名誉会長のスピーチ(上)

07年8月27日 聖教新聞 西日本・教育本部・学術部合同研修会での名誉会長のスピーチ(上) 行く先々で勝利と功徳の花々を 常在戦場が学会の魂 イギリスの桂冠詩人 挑戦をやめるのはつまらない! 西日本・教育本部・学術部の合同研修会が21日行われ、池…

きょうの聖教新聞  2007・8・29

★名字の言 ▼毎日のように、先輩は家を訪ねてきた。話は聞き流す。時には居留守を使った。半年が過ぎたころ、パタリと来なくなった。“やれやれ”と思った。が、気にかかる。先輩は病に倒れ、入院していた ▼数日後、手紙が届いた。「元気になったら、また会いに…

小説「新・人間革命」 懸け橋25  8月28日

エリューチン大臣は、今後の教育の発展のために、モスクワ大学と創価大学との交流に、大きな期待を寄せた。 山本伸一は、大臣がモスクワ鉄鋼大学の出身であることから、工学系に進んだ動機を尋ねた。 大臣は、懐かしそうに語り始めた。 「そもそも私が勉強し…

小説「新・人間革命」 懸け橋24  8月27日

高等中等専門教育省では、V・P・エリューチン大臣が、執務室の入り口で、温かく歓迎してくれた。 大臣は、山本伸一との意見交換を待ちかねていたかのように、自らの教育観を、情熱を込めて語り始めた。 「いかなる国においても、文化の基礎は教育にありま…

小説「新・人間革命」  8月25日 懸け橋23

市庁舎訪問を終え、宿舎のホテルに戻ると、タス通信の記者がインタビューを申し込んできた。 山本伸一は、快く引き受け、ソ連訪問の率直な感想を語った。 午後七時からは、モスクワ市内のレストランで、モスクワ大学の招待による会食であった。 会食では、ホ…

07年8月26日 聖教新聞 首都圏合同研修会での名誉会長のスピーチ

07年8月26日 聖教新聞 首都圏合同研修会での名誉会長のスピーチ 「陰の人を讃えよ」「功労の共に感謝を」 永遠に学会厳護の心で 御聖訓「先々よりも百千万億倍・御用心あるべし」 役員の皆様ありがとう 若き日の薫陶は一生の宝 各部代表研修会に続いて…

きょうの聖教新聞  2007・8・28

★名字の言 ▼「沖縄3大大綱引き」の一つで与那原町に伝わる「与那原大綱曳」。400年以上の伝統を持つ大網の長さは、東の雄綱と西の雌綱を合わせて約90メートルで重さは約5トン ▼「ハーイヤ!」の掛け声で、綱曳会場まで道ジュネー(練り歩き)しながら…

07年8月25日 聖教新聞 各部代表研修会での名誉会長のスピーチ(5)=完

07年8月25日 聖教新聞 各部代表研修会での名誉会長のスピーチ(5)=完 戸田先生「最後の勝ちをば 仏にぞ祈らむ」 日本中が刮目した「大阪の戦いの大勝利」 観念ではない計算でもない 強き信心が行動を生む 「まだまだ暑い日が続く。 インドの詩聖タゴ…

きょうの聖教新聞  2007・8・27

★名字の言 ▼文人・小林秀雄は常々、個人全集を読むことを勧めていた。「一流と言われる人物は、どんなに色々な事を試み、いろいろなことを考えていたかが解かる」(「読書について」)と ▼もちろん読書には、様々な目的があろう。だが、人生の土台を築く若き…

07年8月24日 聖教新聞 各部代表研修会での名誉会長のスピーチ(4)

07年8月24日 聖教新聞 各部代表研修会での名誉会長のスピーチ(4) 『民衆のため』を忘れるな! シンガポールのナザン大統領 社会と国家の原動力は民衆 苦しむ人々の味方に 指導者は一心不乱に皆に尽くせ 一、いよいよ、新しい広布の戦が始まる。 牧口…

きょうの聖教新聞  2007・8・26

★名字の言 ▼創価高校のさわやかな健闘がが光るなど、感動を広げた「夏の甲子園」 ▼大会前、高校球界は特待生問題に揺れたが、特待生には無縁の佐賀北高校だった。設備に恵まれず、練習時間も制限が。そのなか、百崎敏克監督は選手の意識革命をしたという ▼全…

07年8月23日 聖教新聞 各部代表研修会での名誉会長のスピーチ(3)

07年8月23日 聖教新聞 各部代表研修会での名誉会長のスピーチ(3) 師と共に叫び、走り、勝て! 朗々たる唱題を! 友に喜びを! 広宣流布は正義の声で進む マータイ博士「何かを変えたいなら 自身が先頭に」 一、今年の夏は、例年にもまして暑い日が続…

きょうの聖教新聞  2007・8・25

★名字の言 ▼不登校、いじめ、摂食障害、非行・・・新刊の婦人部の体験集『母は太陽 子どもの心を育てる』(鳳書院)には、子育ての苦闘の体験が赤裸々に綴られている ▼ある婦人部の友は、長女が中学2年から拒食症に。心療内科で「両親の愛情不足が原因」と…

小説「新・人間革命」懸け橋22  8月24日

イサエフ第一副市長は、山本伸一に市の鍵を手渡しながら語った。 「私どもは、山本会長の再度のモスクワ訪問を希望しております。そのために市の鍵を贈呈いたします」 会談が始まった。 第一副市長は、まず、市庁舎がレーニンゆかりの建物であることを述べて…

07年8月21日 聖教新聞 各部代表研修会での名誉会長のスピーチ(2)-2

07年8月21日 聖教新聞 各部代表研修会での名誉会長のスピーチ(2)-2 悠然と朗らかに創立80周年へ! 一、日蓮大聖人の仏法は、「立正安国」から出発し、「立正安国」に帰着する。 60年前、私が戸田先生と初めてお会いした座談会で、先生が講義さ…

きょうの聖教新聞  2007・8・24

★名字の言 ▼古代ローマの将軍スラは、絶大な権力をもつ「独裁官」に就任するや、その任期を6ヶ月から終身に変更。政敵の追放や財産没収など、暴虐の限りを尽くしたとされる ▼民衆を弾圧するナポレオン3世をスラに見立て、文豪ユゴーは一人戦うと宣言した。…

07年8月21日 聖教新聞 各部代表研修会での名誉会長のスピーチ(1)

07年8月21日 聖教新聞 各部代表研修会での名誉会長のスピーチ(1) 世界に人間主義を 9度語り合ったゴルバチョフ氏 「人類を救い、普遍的価値を高める宗教の力を知った」 各部代表研修会が14日から群馬多宝研修道場で行われ、池田名誉会長がスピーチ…

小説「新・人間革命」 懸け橋21  8月23日

山本伸一は、言葉をついだ。 「これは以前、ソ連科学アカデミーの方に提案したことですが、ソ連は自由を重んじていることを証明するためにも、モスクワに仏教寺院を建設してはどうでしょうか」 ポポワ議長は、少し戸惑ったようだ。当然、彼女の一存で決まる…

2007年 9月号 巻頭言 平和は究極の広宣流布

平和は究極の広宣流布 創価学会名誉会長 池田 大作 人類に 正義の平和を 築かむと 地より湧きたる 不思議な君たち 連祖大聖人は、厳然と仰せになられた。 「大悪は大善の来るべき瑞相なり、一閻浮提うちみだすならば閻浮提内広令流布はよも疑い候はじ」(1…

きょうの聖教新聞  2007・8・23

★名字の言 ▼「前例がない、だからやる」。約20年前、アサヒビールの再建へ、当時の社長・樋口広太郎氏が掲げたモットーである(『人材論』) ▼業界でのシェアは1ケタ台。経営状態は、どん底。そうしたなか、若手技術者が「辛口ビール」の商品企画を提案し…

小説「新・人間革命」 懸け橋20  8月22日

ポポワ議長と山本伸一は、言葉を交わし始めてからほんの数分で、基本的な意見の一致をみた。 ――それは、戦争のない世界をめざして、よき隣人として友好関係を樹立していくことこそ大事である、ということであった。 ポポワ議長の言々句々には、平和への執念…

07年8月20日 聖教新聞 名誉会長 終戦62年に念う-2

07年8月20日 聖教新聞 名誉会長 終戦62年に念う-2 洋三さんの逝去から1カ月半後の10月11日、牧口先生は獄中で、その戦死の報を受けた。 先生は、心配をかけないようにと、ご自身の入獄を、戦地の洋三さんには知らせておられなかったのだ。 牧…

きょうの聖教新聞  2007・8・22

★名字の言 ▼「練習を一日休めば自分にわかる。二日休めば批評家にわかる。三日休めば聴衆にわかる」-ある著名なピアニストの言葉である ▼将棋界のプロへ年齢制限(26歳)を打ち破り、35歳で異例のプロ編入試験六番勝負を制した瀬川晶司氏が、この言葉を…