きょうの聖教新聞  2009・6・16

★名字の言

▼漢文が専門の大学教授と懇談した折、「縦藍而青」(藍よりして而も青し)が話題に。青は藍から出て、しかも藍よりも青いー師を超えて弟子が成長する例えである

▼ある時、教授の恩師が尋ねた。「弟子が師を超えることが本当にあるか?」。学び続ける師のもとでは、弟子は追いつくだけでも相当の努力が必要である。もちろん教育者として、教え子が自分より偉くなるのは喜ばしいことにちがいない。その上で、自戒を込め、師弟共に精進を重ねゆく姿勢を訴えたかったのだ

▼二人は、この例えが出てくる『荀子』の冒頭「学は以って已むべからず」を確認し、向上し続ける決意を固め合った

▼一方、職人の世界の師弟。鵜飼い見物の木造遊覧船を造る船大工の言葉が目に留まった。広島・三次市無形文化財技術保持者。弟子の心構えとして「弟子は、一生弟子じゃ」と、75歳の熟達者が断言していた(地域情報誌「Bus port」6月号)

▼仏法では、宿縁深き弟子は「常に師と倶に生ず」と説く。池田名誉会長も「一生涯、戸田先生の弟子」と、師弟の絆に決意を込める

▼知識が増す。技量が上達する。あるいは地位が上がる。それでも決して驕らず、弟子の生き方を貫く人生こそ、真の求道者の誉れである。  ( 杏 )

★イタリア ローマ旧市街区から池田SGI会長に顕彰盾
 古代ローマの歴史が薫る天地からの栄誉
 人権と平和への崇高なる尽力 市民の意識を啓発する尊き行動

★わが友に贈る
 人間の真価は
 闘争の中で光る!
 「賢聖は罵詈して
 試みるなるべし」
 同志よ誉れの勇戦を