きょうの聖教新聞  2007・11・28

★名字の言

▼「何だ下らない。それじゃ丸で雲を掴むような予言だ」(夏目漱石『明暗』)。この通り、「雲をつかむよう」と言えば、とらえどころのないこと。半径0.01ミリから0.1ミリの微小な水滴や氷晶の集まりである雲は、つかみようがないところからきている

▼その「雲」をつかまて、「雨」を降らせる実験が始まる。気象庁気象研究所が来夏、四国で人口降雨の実験を開始すると発表したのだ

▼雲粒と雨粒では、雨粒の方が体積が100万倍、大きい。飛行機で雲の上を飛び、ドライアイスなどの小さな粒を蒔く。すると、それが「種」となって周りの水蒸気を集め、雨粒となって降ってくる。今夏、水不足に悩まされただけに成功への期待が高まる

▼仏法では、「智慧の雲」が無量無辺の法の雨を降らし、真理をもって一切を覆うと譬える。“全人類を救いたい”との菩薩の誓願と実践こそが、慈雨を降らせる「種」となる

▼「この世から悲惨の二字をなくしたい」。戸田第2代会長の叫びを、わが心として、平和のため、友のために尽くし抜き、恩師の悲願を現実にする池田名誉会長。友好を築いた識者は「7000人」を越える。その一つ一つの対話が「種」となって今、民衆の大地を潤している。( 高 )

アメリカ ロサンゼルスに誕生 ダイサク&カネコ・イケダ桜の森
 トーランス市の私立公園に設置
 SGI会長の詩を刻んだ銘板を除幕

★わが友に贈る
 人材を活かせ!
 新しい息吹で
 新しい流れをつくれ!
 師子奮迅の力で
 間断なき前進だ!