きょうの聖教新聞  2009・4・22

★名字の言

▼通路では誰とも出くわしたくない。出会っても型どおりの挨拶で済ませるー都会の集合住宅に、ありがちな風景だ

▼身近に起きた老人の孤独死をきっかけに、そんな社会に風穴を開けたいと、10年前、パリの青年が「隣人祭り」を始めた。アパートのご近所同士で開くパーティである。メディアの紹介もあり、運動は瞬く間に欧州、世界へと広がった。昨年は世界で、延べ750万人が参加したという

▼行き過ぎた個人主義が、家族崩壊や格差社会を生んだことへの反省、人の絆の中に幸福を見出す価値観の変化が、東西を問わず広がっている。人間の強欲のままに暴走する市場主義の生き詰まりも、その流れを加速させる

▼詩聖タゴールは「すべてを与えるものが、すべてを手もとにおける」(芝山幹郎訳)と。他者に接し、他者に尽くす。その中に人は幸福を得る。利他は即、利自となる。この「菩薩道」の真理を知り、体現してきたのは、創価の同志である

▼「隣人祭り」にお先駆者ペリファン氏は言う。「アパートの壁の向こう側には、見えない苦悩が隠されている。ドンドンとドアをノックして、それを開放するのだ」(『隣人祭り』ソトコト新書)。少しの勇気を出してみよう。新しい出会いと喜びが待っている。( 飛 )

オスロで「核廃絶へのセミナー」
 SGIオスロ国際平和研究所、ノルウェー国際問題研究所と共催
 民衆の声と行動が時代を変える

★わが友に贈る
 創価の大前進は
 皆が主役!
 使命に燃え立ち
 連戦連勝の
 師弟の勝利劇を