きょうの聖教新聞  2009・4・28

★名字の言

▼その男子部員は、幼少から目が不自由だった。勤行は、母の背中で耳から覚えた。ピアノを習い、学会歌の伴奏を買って出ては同志に喜ばれた

▼後年、親元を離れ、短期大学に進学。「教学を学ぼう」との激励に奮い立つが、御書を読むことができない。「ならば」と学生部の仲間が点字訳に挑戦。悪戦苦闘の末、手作りの御書十大部の点字訳を完成させた

▼「指で御聖訓を読み、初めて御書に触れたあの日の感動が色あせることはない」と彼。希望の哲学を得、卒業後は故郷の点字図書館に就職。現在は視覚障害者のための図書の制作に携わる。かつての自分と同様に「この本との出合いが人生の転機だった」と言ってもらえる“一書”を、この世に送り出したい、と

▼人類に等しく生き抜く力を与え、世界に希望の光を送る御書。現在、英語、スペイン語、中国語の世界三大言語をはじめ、海外10言語に翻訳・出版されている

▼戸田第2代会長は御書全集の「発刊の辞」で述べた。「この貴重なる大教典が全東洋へ、全世界へ、と流布して行く事をひたすら祈念して止まぬ」と。戸田会長の悲願は池田SGI会長、SGIの手により、今や現実に。御書全集が発刊されたのは、57年前のきょう、昭和27年4月28日である。( 城 )

創価学会 法華経写本シリーズ9
 大英図書館所蔵「梵文法華経写本」を刊行
 東洋哲学研究所が推進 「諸経の王」を鮮明な「写真版」に


★わが友に贈る
 励ましや
 感謝の言葉は
 スピードが大事だ。
 誠実と電光石火で
 全てを味方に!