きょうの聖教新聞  2009・4・12・

★名字の言

▼1910年、10歳の少女は夜空を翔る彗星を見た。76年に1度だけ地球に近づくハレー彗星。その神秘的な美しさは、少女の心に焼き付いた。彼女は母親となってからも、色あせることのない感動を、わが子に語って聞かせた

▼子は宇宙に魅せられ、天文学を志す。後年、ブラジルを代表する大天文学者へと成長した。小惑星にその名を冠された、初めてのブラジル人となった。天文学博物館も設立したー池田名誉会長と対談集(『天文学と仏法を語る』第三文明社刊)を発刊した、ロナウド・モウラン博士の逸話である

▼博士の父は「偏見は、必ず変えられるものだ」と、繰り返し息子に言い聞かせた。少年の心には「負けじ魂」と「楽観主義」の精神が培われた

▼母の豊かな感性と父の正義。モウラン博士は、大きな心で包み込まれるように育てられた。大学者として名声を博する今も、その心には、父母に育まれた情熱が燃えている

▼「両親が子の心の中に情熱を残せば、それは貴重な財産になる」(発明家エジソン)。子どもたちの成長の陰には、父母の懸命な祈りがある。わが子の成長を切に願う父母の大情熱がある。これこそが掛け替えの無い宝だ。“モウラン対談”の発刊に際し、あらためて思った。 ( 薬 )

SGI会長とモウラン博士 対談集「天文学と仏法を語る」発刊
 「世界天文年」の佳節 大宇宙と生命を貫く法則を探求

★わが友に贈る
 「日夜朝暮に
 又おこたらず磨くべし」
 わが生命を
 地道に磨け。
 信心強き人が勝つ。

★今週のことば
 我らの座談会こそ
 仏法の真髄の会座だ。
 楽しく明るく
 人材の花を爛漫と!
 勝利の光を勇敢に!