2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

きょうの聖教新聞  2009・4・11

★名字の言 ▼百花繚乱の季節を迎えた。サクラ、ユキヤナギ、レンギョウ・・・さまざまな花が咲き誇る。毎日、通る道が春のエネルギーに満ち、ひときわ明るい ▼生命力の強い花をつくるには?花を栽培する農村青年が教えてくれた。それはー生育環境を、あえて厳…

きょうの聖教新聞  2009・4・10

★名字の言 ▼池田名誉会長と大歴史家トインビー博士との対談集『21世紀への対話』が、このほど28言語目となるオランダ語で発刊された ▼同書は「人類の教科書」(中国作家協会の孫立川氏)と評され、インドのナラヤン元大統領、中国の温家宝総理、米国のキ…

きょうの聖教新聞  2009・4・9

★名字の言 ▼「親思ふこころにまさる親こころ・・・」。没後150年となる、吉田松陰の有名な辞世である。松蔭一家の絆は強かった。両親は、何度も縄を付けられて帰って来る息子を咎めず、つねに温かく迎え入れた。貧しい下級武士の一家でありながら、松下村…

きょうの聖教新聞  2009・4・8

★名字の言 ▼昭和40年代の初め。業務用の大型炊飯器の試作品が完成し、技術者たちが本社の重役会議に臨んだ。操作や水洗いも簡単になった画期的な新製品。だが重役陣の反応はいまひとつ ▼やがて昼になり、弁当が配られた。そこには試作品で炊いたご飯が。そ…

きょうの聖教新聞  2009・4・7

★名字の言 ▼泣き虫の少年は、いつも小学校で、いじめられていた。ある日の図画の時間。画用紙に向かい、色鉛筆が折れるほど力を入れた。懸命に描いた絵。一風かわった絵だったのか、級友たちはゲラゲラ笑った。だが先生は盛んに褒め、赤インキで大きく三重丸…

きょうの聖教新聞  2009・4・6

★名字の言 ▼新たな出会いが生まれる季節となった。職場や地域で「よろしくお願いします」と、あいさつが交わされる。「(相手は)どんな人だろう」。互いの関心は、この一点に向かう ▼時がたつと、“あの人はこんな人”と印象を固定されるのが常だ。しかし、人…

小説「新・人間革命」  4月10日 潮流64

七月二十九日の午後、山本伸一は、コンベンションを陰で支えてくれた役員らの激励に、ハワイ会館を訪れた。感謝の思いを伝え、少しでも慰労したかったのである。 「感謝の念も、ただ心の中で思っておるだけのものであれば、それは実践のない信仰と同じで死物…

小説「新・人間革命」  4月9日 潮流63

アメリカの理事長は、誇らしげに語った。 「来年は、建国二百年祭の慶祝行事として、ボストン、ニューヨーク、フィラデルフィアの三都市でコンベンションを開催します」 山本伸一は、その言葉をさえぎるように、強い口調で語り始めた。 「コンベンションもい…

小説「新・人間革命」  4月8日 潮流62

「私は、コンベンションの大成功を、心から喜ぶとともに、皆さんの献身的な努力を、高く評価申し上げます。この催しの最も重要な点は、人間と人間の共同作業による偉大な力を示してくれたことであります」 三日間にわたるコンベンションが終了した翌日の二十…

小説「新・人間革命」  4月7日 潮流61

舞台では、コンベンション開催の地となったハワイの歴史が紹介され、「ハワイアン・ファンタジー・ショー」に移った。 火山の形をした浮島の頂上から、轟音とともに火炎が噴き上げた。これは、火災ではなく、計画通りの火山の噴火である。 詰めかけた五万人…

小説「新・人間革命」  4月6日 潮流60

衣装製作の作業場は、ロサンゼルスをはじめ全米九カ所に設けられた。 サラー・アポンテは、ロスの作業場で、衣装のデザインや型紙作りなどを担当してきた。デザインが決まると、十二のサイズの型紙を作り、各地の作業場に、布とセットにして送った。 それを…

小説「新・人間革命」  4月4日 潮流59

七月二十七日、「ブルー・ハワイ・コンベンション」は最終日の三日目を迎えた。 午後七時前、賛助出演した米軍太平洋艦隊の音楽隊が、約一時間にわたって演奏を披露。そして、午後八時過ぎ、ファンファーレが高らかに響き渡り、「スピリット・オブ・一七七六…

きょうの聖教新聞  2009・4・5

★名字の言 ▼棋聖・大山泰晴15世名人は少年時代、内弟子として仕えた師匠から一局も教わらなかった。その代わり、掃除、買い物、駒磨き、代稽古など“盤外”の修行に日々、明け暮れた ▼しかし、こうした修行を必死にやり抜くことで、「将棋とは単なる技術だけ…

きょうの聖教新聞  2009・4・4

★名字の言 ▼富士中学生合唱団のコンサートを鑑賞した。美しく力強いハーモ二ーに心が揺さぶれた。中でも「母」(山本伸一作詞)には圧巻の響きが ▼合唱の直前、一人の団員が手紙を朗読。小学生の時に3年半の不登校を体験。“自分なんていないほうが・・・”と…

きょうの聖教新聞  2009・4・2

★名字の言 ▼世界天文年を記念し、「世界中で宇宙を観ようよ100時間」が、きょう4月2日から5日にかけて、全世界で行われる。目的の一つとして、世界中で夜空を見上げる一体感を味わうことが挙げられている ▼40年前の7月20日、まさに、その「一体感…

きょうの聖教新聞  2009・4・1

★名字の言 ▼職場や地域で、新社会人が目立つ季節である。未来のリーダーたちの成長が楽しみだ。欧米で社会人の精神的規範といわれる騎士道は、中世ヨーロッパに生まれた。当時、正式な騎士となるためには、長い年月が必要だった ▼騎士を目指す少年は、7歳ご…

きょうの聖教新聞  2009・3・31

★名字の言 ▼「現代の名工」に選ばれているガラス工芸作家・黒木国昭氏。先日、宮崎・綾町の工房を訪ね、本紙のトークに登場いただいた ▼氏は創作活動の傍ら、工房で働く62人のスタッフとの「交換ノート」を日課にしている。創造の世界は、常に行き詰まりと…

きょうの聖教新聞  2009・3・30

★名字の言 ▼本年は、池田名誉会長が青年部の室長に就任して55周年。55年前のきょう、東京・豊島の公会堂で行われた本部幹部会でのこと ▼快晴の当日、都内の桜は一斉に花を開かせた。名誉会長は、この日の日記に綴っている。「草花あり、花を咲かせる。こ…

きょうの聖教新聞  2009・3・29

★名字の言 ▼江戸時代は「鎖国」でなかったーこれが今、定説になりつつある ▼当時、海外への窓口は四つ。長崎・対馬・薩摩・松前を通じて中国・オランダ・朝鮮・琉球・蝦夷と交流していた。日本は、東アジアにおいて確固とした存在感をもっていたという。朝鮮…

小説「新・人間革命」  4月3日 潮流58

山西清子の手紙に対して、山本伸一は峯子に、自分の真情を語り、返書を認めるように頼んだのである。 峯子からの手紙は、伸一の心でもあった。 彼らは常に、こうした二人三脚ともいうべき呼吸で、広宣流布の仕事を成し遂げてきた。峯子の認める手紙の数は膨…

【第10回】 法華経の兵法(下) 2009-3-20

"正義の将軍学"を若き命に 信心の随喜の万波を起こせ 人間を主役に! 法華経は大逆転の劇 御聖訓 なlこの兵法よりも法華経の兵法をもちひ始うぺし、「諸余怨敵・皆悉摧滅」の金言むなしかるべからず(四条金吾殿御返事、1192ページ) 私は若き曰より、師弟相伝…

【第9回】法華経の兵法(上)  2009-3-19

青年部の室長就任55周年 信心は絶対勝利の利剣 恩師「広布の闘士は人間の王者」 一遍の題目にも偉大な功力が 御聖訓 なlこの兵法よりも法華経の兵法をもちひ始うぺし、「諸余怨敵・皆悉摧滅」の金言むなしかるべからず(四条金吾殿御返事、1192ページ) 「広…

小説「新・人間革命」  4月2日 潮流57

ニカラグアの少ないメンバーのなかから、五人のコンベンション参加者を募るのは、大変であった。 しかし、山西清子は、山本伸一との誓いを果たしたかった。また、メンバーに、直接、山本会長に触れる機会をもってほしかったのである。 彼女の呼びかけに、信…

小説「新・人間革命」  4月1日 潮流56

山西清子の一家がニカラグアに来た時、メンバーは誰もいなかった。 しかし、山西の仏法対話で、題目を唱える現地の人が、一人、また、一人と増えていた。 サンディエゴのコンベンションに参加した翌年の一九七五年(昭和五十年)一月、山西はSGIの結成と…

小説「新・人間革命」  3月31日 潮流55

パレードは、にぎやかで華麗であった。 アメリカの国旗、合衆国の五十の州旗に続いて、アメリカ各地の音楽隊や鼓笛隊などが、時に荘重に、時に軽快なメロディーを奏でながら、はつらつと行進していった。 自動車に美しいイルミネーションなどを施した十一台…

小説「新・人間革命」  3月29日 潮流54

全米総会が行われた、この七月二十六日の夜、コンベンションを祝賀するレセプションが、海外各国の来賓ら約三百人が出席して、ホノルル市内で行われた。 山本伸一は、峯子と共に、各テーブルを回って、御礼と感謝の言葉を述べていった。 彼は、アメリカをは…

小説「新・人間革命」  3月28日 潮流53

キャシー・ペレラニにとって、大きな転機となったのは、二年前に日本で行われた全米総会に鼓笛隊として参加したことであった。 日本滞在中、何度か、会長・山本伸一の指導を間近で聞くことができた。そのなかで、次の言葉が、彼女の胸を射貫いた。 「妙法は…

小説「新・人間革命」  3月27日 潮流52

水中バレエのメンバーに、キャシー・ペレラニという女子部の地区リーダーがいた。彼女は、水中バレエを演じながら、観覧席の山本伸一に向かって、必死に誓っていた。 “先生! 私は何があっても負けません。必ず、世界の平和と人びとの幸福に、貢献できる人材…