【第30回】 友を励まし 共々に前進! (2013.5.15)

相手の話を聞くことから
対話で大切なのは、「よく聞く」ことだ。
「聞くこと」は「学ぶこと」であり、それだけ世界が広がる。尊敬の心をもって、誠実に接していけば、対話は自然に弾む。
心を通わしていくために対話はあるのだ。
いにしえの哲人が言ったように、耳が二つあることは、話す二倍、聞くためである。
聞いてもらうだけで、悩みが晴れる場合もある。話しているうちに答えが見えてくることもある。お互いに、新たな高みへと向上していけるのが、対話の不思議な力である。
ゆえに、「熱心に聞くこと」それ自体が、大きな「励まし」になっていくのだ。
良い点を見つけてほめる
広宣流布に尽くす人を、仏のごとく敬う。これが法華経の「最上第一の相伝」である。
広布へ戦う人をほめれば、功徳が広がる。
御書には「あまりに人が自分をほめる時は、『どんなふうにでもなろう』という心が出てくるものである。これは、『ほめる言葉』から起こるのである」(1359㌻通解)と説かれる。
リーダーは、陰で地道に努力する人を見逃さない。たとえ小さな前進でも、鋭敏にとらえて賞讃する。希望と張り合いを贈るのだ。
一人一人の持ち味を引き出し、生かし合う──このチームワークが、確かな波動を生む。
共に祈り、共に勝つ!
悩める友がいれば、共に御書を拝し、共に御本尊に祈って、共に前ヘー歩踏み出すのだ。
友の悩みに同苦し祈る行動は、自分の悩みをも乗り越える力になっていく。
「励まし合う人生」は、共に栄え、共に勝利の道を開くことができる。
日蓮大聖人は、植物の共生の姿を通して、「友の喜び友の歎き一つなり」(御書934㌻)とも教えてくださっている。
大変であればあるほど、明るく朗らかに励まし合っていこう! 試練の時こそ、一緒に勇んで立ち向かっていく。そして、力を合わせて、一つ一つ勝ち越えていくのだ。そのための同志である。そのための信心である。