2016-11-03から1日間の記事一覧

【第39回】 黄金柱と謳われゆけ (2016.11.3)

中務三郎左衛門尉は主の御ためにも仏法の御ためにも世間の心ねもよかりけり・よかりけりと鎌倉の人人の口にうたはれ給へ (崇峻天皇御書、1173ページ) (通解) 「中務三郎左衛門尉(四条金吾)は、主君に仕えることでも、仏法に尽くすことでも、世間にお…

【第28回】 友情の連帯を地域へ世界へ (2016.10.31)

文化の秋、八王子の東京富士美術館では「漢字三千年」展が開催されている。 漢字の成り立ちにも光が当てられ、味わい深い。 たとえば「友」という字は、一説には、手と手を重ね合わせるさまを象り、心を通わせる仲間を指すようになったといわれる。 皆が手を…

【第27回】 心から心へ文化の花を (2016.10.24)

このたびの鳥取県中部を震源(しんげん)とする地震に際し、中国地方をはじめ西日本各地の皆さまに、心からお見舞いを申し上げます。 「変毒為薬(へんどくいやく)」の法理のままに、断じて乗り越えていかれますよう、皆さまのご健康と無事安穏(ぶじあんの…

【第26回】 太陽の心で仏縁を広げよ (2016.10.2)

「食は命なり」である。実りの秋を迎えて、私たちの命を支えてくださっている農漁村の方々に感謝は尽きない。 度重なる台風の被害で、ご苦労もいかばかりか。 尊き農漁光部の宝友を、諸天よ、護りに護れ!と、強盛に祈る日々である。 日蓮大聖人は「広宣流布…

小説「新・人間革命」源流 53 2016年11月3日

ナラヤンは、すべての階層の人びとの向上をめざして運動を展開し、社会、経済、政治、文化、思想等の総体革命(トータル・レボリューション)を主張してきた。 山本伸一も、総体革命を提唱・推進してきた者として、その革命の機軸はどこに定めるべきかを訴え…

小説「新・人間革命」源流 52 2016年11月2日

ナラヤンは、静かな口調で山本伸一に語り始めた。 「獄中では独房に入れられ、拷問に近い責めを受けたこともあります。家族とも会えず、手紙のやりとりも許されない。 手紙は外の世界とのコミュニケーションの手段として重要なのに、それが許されないのは辛…

小説「新・人間革命」源流 51 2016年11月1日

山本伸一は、「人類の平和のために、ナラヤン先生の思想をお聞きし、世界に紹介したいと思ってやってまいりました」と会見の趣旨を伝えた。 「私の思想など、決してそのような大それたものではありません。私が信じているのは永遠にわたる真理を説いた釈尊の…

小説「新・人間革命」源流 50 2016年10月31日

」(パータリプトラ)と讃えられた街である。 緑が多く、道を行くと、車に交じって、鈴の音を響かせながら闊歩する牛車の姿も見られ、のどかな風景が広がっていた。 午後四時前、山本伸一は、ジャイプラカシ・ナラヤンの自宅を訪ねた。ナラヤンは、マハトマ…