【第27回】 心から心へ文化の花を (2016.10.24)

このたびの鳥取県中部を震源(しんげん)とする地震に際し、中国地方をはじめ西日本各地の皆さまに、心からお見舞いを申し上げます。
「変毒為薬(へんどくいやく)」の法理のままに、断じて乗り越えていかれますよう、皆さまのご健康と無事安穏(ぶじあんのん)、そして一日も早い復興(ふっこう)を、全同志と共に祈り抜いてまいります。
 
不慮(ふりょ)の災害などの折にも学会の会館は、地域の方々の依怙依託(えこえたく)となっている。
この生命尊厳の大城を、日々厳然と守ってくれている同志に感謝は尽きない。
大東京の“人材の花の都”たる中央区の中央文化会館を視察した際も、創価宝城会(一日会館長)の友が着任してくれていた(22日)。
黄金柱の誉(ほま)れの英姿に車中から合掌(がっしょう)するとともに、記念の月間を元気に走りゆく中央家族へ題目を送った。
 
日本橋中央区)で開催された「絵本とわたしの物語展」には、多くの来賓(らいひん)や友人が集われ、親子で鑑賞する光景も微笑(ほほえ)ましかったと伺(うかが)った。
絵本画家のワイルドスミス画伯が「幸福の源泉は創造力です」と語られていたことを思い起こす。
その「創造力」を引き出すのが、文化の触発である。
大阪、福岡、石川でも「平和の文化と希望展」が有意義に行われた。
この週末も、未来部の合唱祭が感動を広げ、音楽隊の友は東北や熊本の被災地での「希望の絆」コンサートなどを重ねた。
鼓笛姉妹のパレードも各地で爽(さわ)やかな喜びを贈ってくれている。
我らの行進は、文化と教育と平和の光を幾重(いくえ)にも放ち、未来を照(て)らしゆくのだ。
 
法華経の従地涌出品(じゅうじゆしゅつほん)では「如蓮華在水(にょれんげざいすい)」(蓮華の水に在るが如し)と説かれる。
泥沼(どろぬま)のごとき現実社会へ飛び込んでいく。
しかも、世間(せけん)の汚(よご)れに染(そ)まらず、広宣流布の大使命に生き、勝利の大輪(たいりん)を咲(さ)き薫(かお)らせる。
ここに、我ら地涌の菩薩の挑戦がある。
日蓮大聖人は、試練(しれん)を勝ち越えゆく要諦(ようてい)として──
 「前前の用心」
 「けなげ(勇気)」
 「強き信心」
の3点を示されている。(御書1192ページ、趣意)
何があろうと題目を唱え抜(ぬ)き、悠々(ゆうゆう)と油断(ゆだん)せずに、同志と共に前へ進むのだ。
栄光輝く「11・18」へ──
広布の道を開こう!
友情の橋を懸けよう!
自他共(じたとも)の勝利のため、永遠に崩(くず)れぬ幸福のために。
希望の歌を、勇気の曲を、「地域」に、「社会」に、奏でゆこうではないか!