小説「新・人間革命」源流 69 2016年11月23日
インド創価学会が念願のメンバー一万人に達し、盤石な広布の礎を築き上げたのは、二十一世紀の新しい行進を開始した二〇〇二年(平成十四年)八月のことであった。
以来、破竹の勢いで広宣流布は進み始めた。十二年後の一四年(同二十六年)三月には、メンバーは七倍の七万人を突破したのである。
広宣流布をわが使命とし、自ら弘教に取り組んできた同志の胸中には、汲めども尽きぬ喜びがあふれ、生命は躍動し、師子の闘魂が燃え盛っていた。
全インドのどの地区にも、歓喜の大波がうねり、功徳の体験が万朶と咲き薫った。
それは、さらに新たな広布への挑戦の始まりであった。
メンバー十万人の達成を掲げ、怒濤の大前進を開始したのだ。
地涌の大行進はとどまるところを知らなかった。
三カ月半後、創価学会創立八十五周年の記念日である十一月十八日には、十一万千百十一人という金字塔を打ち立てたのだ。
そして、十万人達成から一年後の今年八月一日、なんと十五万人の陣列が整う。
しかも、その約半数が、次代のリーダーたる青年部と未来部である。
世界広布を誓願する唱題の声が高らかに響いた。
インドの地から、世界広布新時代の大源流が、凱歌を轟かせながら、ほとばしり流れたのだ。
いや、アジアの各地で、アフリカで、北米、南米で、ヨーロッパで、オセアニアで、新しき源流が生まれ、躍動のしぶきをあげて谷を削り、一瀉千里に走り始めた。