激闘62 2014年 6月3日

山本伸一は、話を続けた。
「第二代会長の戸田城聖先生は、仏法の法理を万人にわかりやすく伝えるために、本当に絶妙な譬えを引かれて指導してくださった。宿命の転換についても、よく、こんな譬え話をされていました。
『長年、放置して汚れたホースに、きれいな水道の水を流す。しかし、最初は、泥だらけの濁った水が出てくる。それでも、水を流し続ければ、次第に、きれいな水が流れるようになる。
それと同じで、信心をすれば、過去世からの悪業が出てきて、しばらくは大変な思いばかりすることもある。だが、幸せになるためには、その悪業を流し出してしまう必要がある。そして、すべて流しきれば、きれいな水が流れるように、崩れざる幸せを得ることができる。したがって、決して御本尊を疑わず、信心を持続していくことが大事である』
皆さんも、信心をして、何か大変な事態に遭遇したならば、こう自覚していくことです。
〝いよいよ悪業が出始めたな。よし、変毒為薬していこう。これを乗り越えれば、大きく境涯を開いていけるぞ!〟
どうか、苦難に遭うごとに確信を強め、勇んで仏道修行に励んでいってください。
さて、今日は質問会にしますので、日ごろ悩んでいることや疑問に思っていることがありましたら、遠慮なく質問してください。会長が答えられないと思うことでも結構ですよ。
信心をしていくうえで、何か疑問があれば、率直にぶつけ、指導を受ける。そして、心から納得して、すがすがしい、新しい決意で進んでいくことです。一人で悶々とする必要はありません。
また、座談会で質問できない場合は、終了後にでも、質問してください。皆さんの疑問に答えるために幹部がいるんです。
では、どうぞ!」
すると、すぐに婦人が手をあげた。
「性格は、信心しても変わらないと聞きましたが、本当にそうなんでしょうか」