激闘66 2014年 6月7日

山本伸一は、最高幹部との協議で、翌日に行われる本部幹部会についても語った。
「明日の本部幹部会は、広島での初めての開催だね。今や学会は、各方面や各県で堂々とした本部幹部会が開けるようになった。私は、各地方が力をつけて、東京をリードしていく時代を、早くつくりたいんです。
いつまでも東京という一極に集中していては、広宣流布は壁に突き当たってしまう。
それぞれの地によって、気候風土も、文化も、産業も、社会的な慣習も、人の気質も異なります。したがって、その地域の実情に即した広宣流布の在り方を、そこにいる人たちが、真剣に考えていかなくてはならない。
中央の幹部は、そのための応援、手助けをしていくことです。中央のための地方ではないし、地方の上に中央があるのでもない。むしろ、地方のために中央があるんです。それを、はき違えると、各方面や各県区の発展の芽を摘んでしまうことになります。
日本の政治がそうです。地方と東京との経済格差や、地方の文化的環境整備の遅れなどは、東京中心の構造がつくられてきたからといえます。
私は今、学会にあって、各方面が大発展していく流れをつくっているんです。また、中国方面のなかでも、鳥取や島根といった、いわゆる山陰地方の、あまり光が当たらなかった地方を強くしていきたいんです。必ず、そうしていきます」
そよ風に青葉が揺れる五月二十日午後、広島文化会館で五月度本部幹部会が開催された。場内には、赤、白、ピンクなど、美しいバラの花が、所狭しと飾られ、バラの幹部会の様相を呈していた。
このバラは、ばらのまちとして知られる広島県福山市の婦人部員が、各家庭でバラを栽培し、持ち寄ったものであった。
本部幹部会では、学生部長や高等部長などの新人事も発表され、希望あふれる新出発の幹部会となった。