2014-06-24から1日間の記事一覧

求道8  2014年 6月21日

田岡治子は、個人指導に行く前に、懸命に唱題した。全身に生命力が満ちあふれるまで、仏壇の前を離れぬという気迫のこもった唱題であった。 田岡は、婦人部員の家庭を訪問すると、満面の笑みで包み込むように語りかけ、相手の悩みを聞き出していった。 そし…

求道8  2014年 6月21日

田岡治子は、個人指導に行く前に、懸命に唱題した。全身に生命力が満ちあふれるまで、仏壇の前を離れぬという気迫のこもった唱題であった。 田岡は、婦人部員の家庭を訪問すると、満面の笑みで包み込むように語りかけ、相手の悩みを聞き出していった。 そし…

求道7  2014年6月20日

山本伸一が第三代会長に就任した翌年の一九六一年(昭和三十六年)五月、斉間恵は、女子部東北第一部長の任命を受ける。 夜汽車に揺られ、青森県の八戸、岩手県、宮城県など、広大な天地を駆け巡った。 「友が自分を待ってくれている!」 そう思うと、いつも…

求道6  2014年6月19日

競技に出場した斉間恵は、全力疾走して、コースに置かれていた紙を取った。 「山本室長に割烹着を着せて、姉さん被りをさせ、ホウキ、ハタキを持たせる」と書かれていた。 さらに走ると、さまざまな衣服や用具が置かれていた。斉間は、指定された衣服と用具…

求道6  2014年6月19日

競技に出場した斉間恵は、全力疾走して、コースに置かれていた紙を取った。 「山本室長に割烹着を着せて、姉さん被りをさせ、ホウキ、ハタキを持たせる」と書かれていた。 さらに走ると、さまざまな衣服や用具が置かれていた。斉間は、指定された衣服と用具…

求道5  2014年6月18日

斉間恵は、女子部の先輩と弘教にも歩いた。 仙台から福島県の郡山まで行き、結核で寝たきりの若い女性に、涙ながらに仏法を語った。 だが、理解が得られず、自らの非力を痛感したこともあった。 また、ある大雨の日、先輩と一緒に友人の家へ仏法対話に出かけ…

求道4  2014年6月17日

東北婦人部長の斉間恵と書記長の野崎裕美は、同じ年の生まれで、共に女子部時代から、東北広布に青春をかけてきた。 斉間の入会は一九五四年(昭和二十九年)四月であった。 高校卒業後、勤めた会社の先輩である学会員から、よく仏法や学会について、話を聞…

求道3  2014年6月16日

山本伸一の一行は、午後三時過ぎ、東北平和会館に到着した。 この会館は、五月初めにオープンしたばかりであり、外壁は赤茶色のタイル張りで、地上四階、地下一階の堂々たる大法城であった。7車から降りた伸一は、出迎えた幹部らに語りかけた。 「皆さんは、…