名誉会長と我らの人生 栄光の日々

【第37回】 青春の古戦場 山口  2010-10-22

「弟子が勝つ」使命の舞台 関門橋から見下ろす海峡は、晩秋の陽の光を映して眩しいほどに輝いていた。 「いよいよ山口だね」 池田名誉会長が言った。 車の窓をいっぱいに開けて、懐かしい山河にカメラを向けた。 平成6年(1994年)11月25日午後2時…

第36回】 広布先駆の誉れ 栃木 2010-10-16

いざや立て 勝ちまくれ 「今日の文化祭の演技は満点です!」 昭和60年(1985年)8月18日、池田名誉会長を迎えて行われた第1回栃木青年平和文化祭。4000人の若人の凱歌が、会場の栃木県体育館に轟いた。 当初、11月の開催で準備が進んでいた…

【第35回】 21世紀の「栄えの国」 佐賀 2010-10-9

真心こもる 友らを忘れじ 「来たよ!」 「13年ぶりだったね」 懐かしい、そして力強い池田名誉会長の声だった。 福岡を車で出発する時には強かった雨脚が、鳥栖、神埼を過ぎるころには小雨となり、到着した午後3時過ぎには、日も差して、有田焼のタイルで…

【第34回】 人材の牙城たれ 宮城  2010-10-4

歴史を飾れ! 青年ならば 青葉の森に 誓いたる 我等の誇り 忘れまじ… 東北の歌「青葉の誓い」の演奏が、横浜港の大桟橋に力強く響きわたった。 昭和57年(1982年)7月19日の午前8時。600人を超える青年を乗せた客船「ゆうとぴあ」号が、颯爽と…

【第33回】 歴史回天の電源地 鹿児島 2010-9-24

革命児よ、出でよ! かつて明治維新を成したのは、青年であった。 大阪の適塾。長州の松下村塾。そして薩摩では、「郷中」という青年錬磨の伝統の中から、西郷、大久保ら、綺羅星の如く革命児が躍り出ていった。 池田名誉会長はかつて鹿児島の青年に語ってい…

【第32回】 日本一の美しき湖国 滋賀 2010-9-17

「一人」は「万人」に通ずる 滋賀は「湖国」である。戦国時代、「この地を制する者は天下を制す」といわれた。交通の要衝であり、琵琶湖は物流のハイウエーだった。人間と文化と社会を結んだ天地――。 その琵琶湖のほとりに立つ滋賀文化会館(大津市)を平成…

【第31回】 人材の王国 群馬 2010-9-11

一人ももれなく励ましたい! 集い来った6000人の同志が圧倒された。後に「榛名の誓い」と語り継がれる「群馬・高原スポーツ大会」でのこと。 昭和48年(1973年)6月10日、伊香保町のスケートセンターへ、県内各地から貸し切りバスが続々と到着…

【第30回】 人材輝く青き天地 長野  2010-9-3

「負けるな! 幸せは自分の中にある」 「天は輝き、青き空は美しく、地には緑さわやかに水清く――。 素晴らしい光景だね。菅平に来るのは、若き日からの念願だったんです」 昭和59年(1984年)7月29日。池田名誉会長が、香峯子夫人とともに菅平の「…

【第29回】 青年の人材の森 青森  2010-8-27

勝利者とは「誓い」を果たす人 奥入瀬の渓流は美しい。 清冽な流れ。しぶきを上げて真っ白に泡立つ瀬。 見上げると、青々と茂る木々の葉が陽光に輝く。せせらぎの音をバックに、あらゆるものが“光の詩”を歌っていた。 「本当に素晴らしいね」 池田名誉会長は…

【第28回】 後継の正義の走者 未来部  2010-8-20

“広布のバトン”を君たちに! 今の未来部員の“お父さん、お母さん”たちが高等部員だったころ、幾度となく口ずさんだ歌がある。 時に、深夜の勉強の合間に。時に、友と笑顔で肩を組みながら……。その歌は「正義の走者」――師が、未来部に“広布のバトン”を託した…

【第27回】 平和と文化の旗手 富士鼓笛隊 2010-8-17

生き生きと! 希望の大行進 午後7時、開幕を告げるファンファーレが響いた。 颯爽と舞台に現れたのはドラム隊とカラーガード。躍動のリズムと一糸乱れぬ足並みに固唾をのむ聴衆。 さらに、パリの凱旋門、北京の天安門広場など、“世界の広場”を描いた背景が…

【第26回】 生命尊厳の故郷 広島 2010-8-6

平和ほど幸福なものはない 「平和ほど、尊きものはない。平和ほど、幸福なものはない」 池田名誉会長が、この書き出しから、小説『新・人間革命』を開始したのは、平成5年(1993年)の8月6日であった。 「私は、平和への闘争なくして、広島を訪ねるこ…

【第25回】 第25回 師弟勝利の門を開く 広布の花 女子部 2010-7-9

皆、誓いを果たし幸福に 友は忘れない。あの時の励ましを。慈愛に満ちた眼差しを。共に歌った歌声を。 昭和44年(1969年)8月21日。女子部の夏季講習会で行われた全国野外集会。 池田名誉会長と7500人の参加者の大合唱が、夜空に何度も何度も響…

【第24回】 関西戸田記念講堂と共に 大阪 2010-7-4

関西はわが胸中の炎 戸田第2代会長の名を冠する講堂は三つある。牧口初代会長と2代会長が獄中闘争を貫いた東京・巣鴨、2代会長の故郷・北海道の厚田。そして、大阪の豊中である。 昭和51年(1976年)の祥月命日の4月2日、他に先駆けて、豊中に「…

【第23回】 本陣の太陽の母 総東京婦人部 2010-6-27

強盛な祈りが諸天を動かす ドアを開けると、一番奥の席に、池田名誉会長夫妻の姿があった。 同志が営む駅前の喫茶店。名誉会長夫妻の来訪を知った婦人部の友が、次々とやってきた。夫妻は「よく来たね!」「ご苦労さま!」と、温かく包み込むように迎えた。 …

【第22回】 青春の誓い燃ゆる 奈良  2010-6-17

常勝関西の支柱たれ 春の陽光に包まれた若草山の山頂。池田名誉会長は万葉の都・奈良を一望していた。昭和47年(1972年)4月のことである。 あの「大阪の戦い」の渦中にも、青年部員と共に足を運んだ。 青春の勝利、師弟の勝利を、固く心に誓った思い…

【第21回】 北海道 誉れの「三代城」  2010-6-11

「人生も社会も 勝ってこそ幸福」 夏が来る。 空も大地も、我らの命も、喜び燃え立つ夏が来る。 北海道の夏。それは「弟子が、勝って師匠に応えた」栄光の舞台であった。 平成4年(1992年)夏。空前の拡大と勝利に、全道の喜びが爆発した。 「難攻不落…

【第20回】  「共戦」の魂は永遠! 神奈川  2010年 6月5日

どんな時も「一人立つ精神」 会合の“さざめき”が、会館内に響いていた。 じっと聴いていた池田名誉会長は、会合の進行を妨げないように、会場前方の扉から、そっと入場した。 「先生!」。気づいた友が歓呼の声をあげる。すると、名誉会長は「私は話してはい…

【第19回】  正義と平和の要衝 長崎  2010-5-28

友よいざ征け 黎明だ 見上げると、美しい虹がかかっていた。 南の空に光る機影。午後4時35分、ジェット機が滑走路に滑り込む。 タラップに姿を現したのは池田名誉会長。送迎デッキから、爆発的な歓声が起こった。 昭和55年(1980年)4月29日、長…

【第18回】 燦々と太陽の心で! 山光 鳥取 島根 2010-5-21

「最も苦労している人に光を!」 鳥取の米子文化会館が揺れるような歓声にわき返った。爆笑の声、声、声。 会場の外で任務に就いていた役員は、耳を疑った。「こんなにぎやかな集いが、今まであっただろうか」 平成3年(1991年)9月8日。池田名誉会長…

【第17回】 恩師の故郷は我が故郷 北陸 10年 5月12日

信心も人生も強気でいけ! 会場に入ると、左右に置かれた巨大な“壁画”が目に飛び込んできた。 左手には富山の五箇山の山村。右手には石川の兼六園が描かれている。それぞれ、高さ7メートル、横幅20メートルの堂々たる作品だ。 「すごいね。見事だ」と池田…

【第16回】 会長就任50周年 誓願の曲  2010-5-2

広布の大長征を 師と共に 学会歌と共に 歌は勇気の光である。希望の泉である。正義の炎である。 うれしい時、悲しい時、どんな時も「池田先生と共に」と決めた我らの人生。そこには常に、歌があった。悠然と指揮を執る師匠の勇姿があった。 「本日より、戸田…

【第15回】 師弟の凱旋曲よ轟け 三重  2010-4-24

きょうも誓いの道を朗らかに 学会歌「今日も元気で」は、朝、昼、晩、どんな時も、広布に颯爽と駆けゆく心意気を歌った曲だ。何より、「先生 先生」という歌詞から、師匠を求める心がストレートに伝わってくる。 婦人部の愛唱歌だが、この歌は、三重の同志に…

【第14回】 人間の理想郷《アルカディア》! 山形 2010-4-19

天晴れて 地には桜と 笑顔あり 「一日も早く、山形の友のもとへ行こう!」 1983年(昭和58年)4月17日の午後、会長は新潟から山形へ。 列車は、山形の県花の名を冠した急行「べにばな4号」。乗った時から、次々と懐かしい山形の同志の顔が浮かんだ。 9年…

【第13回】 新潟「勇気」の旗高く 2010-4-10

越後の旅路 われは忘れじ 「さあ、12年分やるよ!」 力強い第一声だった。 昭和58年(1983年)4月14日。新幹線開通から半年の真新しい新潟駅に、池田名誉会長が降り立った。12年ぶりの訪問である。 降りた瞬間から、祈って動いて書いて話して、…

【第12回】 正義の人材の城 埼玉 2010-4-2

時代を動かす確信の声を 歴史は舞台を選ぶ。 地と人と時を得て、革命はなる。 降り続いた雨はあがった。緑濃き森を抜けると、フランスのロワール地方を彷彿させる、気品漂う庭が。舞台は、そこにあった。 陽光に映える満開の桜。花びらが舞う中、ピアノに向…

【第11回】 不屈の常勝魂 関西青年部 2010-3-26

未来はすべて君たちに託す! 池田名誉会長の胸には、恩師の声が響いていた。 「青年が青年を呼ぶのだ」 青年と青年の連帯──そこには常に、発展がある。希望がある。勝利がある。その理想の天地を、青年と共に「関西」につくった。 だからこそ、関西の冠は「…

【第10回】 創立者との絆は永遠 創価大学 2010-3-20

築け! 広宣流布の人材の城を 創大生の勝利が創立者の勝利 「私のつくった大学に来てくれて、ありがとう!」 創価大学創立者の池田名誉会長は、いつも、そう皆に語りかける。 学生のためなら、どんなことでもしたい。その保護者や家族のことも、健康を、繁栄…

【第9回】 師弟有縁の天地 山梨 2010-3012

築け!広宣流布の人材の城を 山梨に 功徳の太陽 昇りゆけ 春爛漫の 心踊りで 池田名誉会長はかつて、山梨の友に贈った。 「春爛漫」が、もうすぐ甲斐の里にやってくる。 陽光が富士の白雪を照らし、桃の絨毯が里を彩る。その名もゆかしい笛吹川は、雪解けの…

【第8回】 広宣流布の最初の地帯 沖縄  2010-3-6

永遠平和の象徴の天地たれ 突然、大粒の雨がフィールドをたたき始めた。雨脚は次第に強くなる。 昭和58年(1983年)3月21日、3万人の沖縄平和文化祭。 演技する友の顔が激しい雨で霞む。衣装はぬれ、袖口から水滴が落ちる。地面には無数の水たまり。動くた…