2010-10-11から1日間の記事一覧

No.1 文化は民衆の声 ㊦ 2010-8-4

池田 そこに私は、ジャズ、そして音楽文化がもつ「大いなる力」を感ぜずにいられません。何がそうさせるのか、その魅力や力の「源」はどこにあるのか。 ジャズ文化を真摯に探究しゆく時、人間が誰でも自分自身の胸中に脈打つ、偉大な魂の発現に気づくのでは…

No.1 文化は民衆の声 ㊤2010-8-4

鼎《てい》談者 創価学会インタナショナル 池田大作会長 ジャズサックス奏者 ウェイン・ショーター氏 ジャズピアニスト ハービー・ハンコック氏 ハービー・ハンコック氏 世界的ジャズピアニスト。作曲家。1940年生まれ。7歳からピアノを始め、11歳の時、シ…

【第33回】 歴史回天の電源地 鹿児島 2010-9-24

革命児よ、出でよ! かつて明治維新を成したのは、青年であった。 大阪の適塾。長州の松下村塾。そして薩摩では、「郷中」という青年錬磨の伝統の中から、西郷、大久保ら、綺羅星の如く革命児が躍り出ていった。 池田名誉会長はかつて鹿児島の青年に語ってい…

【第32回】 日本一の美しき湖国 滋賀 2010-9-17

「一人」は「万人」に通ずる 滋賀は「湖国」である。戦国時代、「この地を制する者は天下を制す」といわれた。交通の要衝であり、琵琶湖は物流のハイウエーだった。人間と文化と社会を結んだ天地――。 その琵琶湖のほとりに立つ滋賀文化会館(大津市)を平成…

【第31回】 人材の王国 群馬 2010-9-11

一人ももれなく励ましたい! 集い来った6000人の同志が圧倒された。後に「榛名の誓い」と語り継がれる「群馬・高原スポーツ大会」でのこと。 昭和48年(1973年)6月10日、伊香保町のスケートセンターへ、県内各地から貸し切りバスが続々と到着…

【第30回】 人材輝く青き天地 長野  2010-9-3

「負けるな! 幸せは自分の中にある」 「天は輝き、青き空は美しく、地には緑さわやかに水清く――。 素晴らしい光景だね。菅平に来るのは、若き日からの念願だったんです」 昭和59年(1984年)7月29日。池田名誉会長が、香峯子夫人とともに菅平の「…

【第29回】 青年の人材の森 青森  2010-8-27

勝利者とは「誓い」を果たす人 奥入瀬の渓流は美しい。 清冽な流れ。しぶきを上げて真っ白に泡立つ瀬。 見上げると、青々と茂る木々の葉が陽光に輝く。せせらぎの音をバックに、あらゆるものが“光の詩”を歌っていた。 「本当に素晴らしいね」 池田名誉会長は…

【第28回】 後継の正義の走者 未来部  2010-8-20

“広布のバトン”を君たちに! 今の未来部員の“お父さん、お母さん”たちが高等部員だったころ、幾度となく口ずさんだ歌がある。 時に、深夜の勉強の合間に。時に、友と笑顔で肩を組みながら……。その歌は「正義の走者」――師が、未来部に“広布のバトン”を託した…

【第27回】 平和と文化の旗手 富士鼓笛隊 2010-8-17

生き生きと! 希望の大行進 午後7時、開幕を告げるファンファーレが響いた。 颯爽と舞台に現れたのはドラム隊とカラーガード。躍動のリズムと一糸乱れぬ足並みに固唾をのむ聴衆。 さらに、パリの凱旋門、北京の天安門広場など、“世界の広場”を描いた背景が…

小説「新・人間革命」 母の詩 9 10月11日

九月五日、山本伸一は、東京・八王子市にある創価大学の中央体育館にいた。’76東京文化祭に出席していたのである。 「創価桜」と題した第一景で、伸一が作った詩「母」に曲をつけた、「母」の歌が流れた。 母よ あなたは なんと不思議な 豊富な力を もって…

小説「新・人間革命」 母の詩 8 10月9日

山本伸一は、神奈川県文化祭のフォーク「青年の丘」という演目で、最後列で松葉杖を使いながら、懸命に演技する青年に気づいた。 歌も踊りもあり、激しい動きの演目である。両手を広げるシーンになると、青年は松葉杖を素早く両脇に挟み、皆に遅れまいと、必…

小説「新・人間革命」 母の詩 7 10月8日

関西文化祭が近づくと、朝から練習が行われるようになった。橋塚由美子は、早朝、聖教新聞の配達を終えると、掃除をし、家族の一日分の食事を準備して練習に出かけた。 夜、帰宅すると、洗濯が待っていた。体は疲れているが、心は軽やかであった。家事をし…

小説「新・人間革命」 母の詩 6 10月7日

関西文化祭のテーマは、「人間革命光あれ」であった。橋塚由美子は思った。 “この文化祭のテーマは、私自身のテーマなのだ。自分の境涯を開こう。なんとしても、人間革命してみせる!” 寸暇を惜しんで、橋塚の懸命な唱題が始まった。彼女は、明るく、和気あ…

小説「新・人間革命」 母の詩 5 10月6日

人間革命――世界の知性は、それを可能にする哲理を渇望していた。その確かなる方途を求めていた。 創価学会は、人間革命の宗教である。広宣流布とは、人間革命運動の広がりである。 この一九七六年(昭和五十一年)の八月半ばから十月上旬にかけて開催された…

小説「新・人間革命」 母の詩 4 10月5日

現時点で「もっとも重要なものは人間」という点では、アンドレ・マルローも、山本伸一と同じ意見であった。 マルローは尋ねた。 「あなたの眼には、人間にとってなにがもっとも重要なものと映りますか」 伸一は答えた。 「人間そのものの生き方、その主体で…

小説「新・人間革命」 母の詩 3 10月4日

「二十一世紀について明るい見通しをおもちでしょうか、それとも悲観的にとらえておられますか」という、山本伸一の問いについても、アンドレ・マルローは言う。 「現在の与件からは、いまだ予想できない」 そして、そのうえで、こう述べた。 「まったく別の…

小説「新・人間革命」 母の詩2 10月2日

対談でアンドレ・マルローは、山本伸一に、矢継ぎ早に質問を浴びせた。 創価学会の活動やメンバーについて、また、政治とのかかわりなど、この機会を待っていたかのように、率直に尋ねた。 マルローが、なぜ、学会へ強い関心をいだいているのか。桑原武夫は…