2010-10-24から1日間の記事一覧

第36回】 広布先駆の誉れ 栃木 2010-10-16

いざや立て 勝ちまくれ 「今日の文化祭の演技は満点です!」 昭和60年(1985年)8月18日、池田名誉会長を迎えて行われた第1回栃木青年平和文化祭。4000人の若人の凱歌が、会場の栃木県体育館に轟いた。 当初、11月の開催で準備が進んでいた…

【第35回】 21世紀の「栄えの国」 佐賀 2010-10-9

真心こもる 友らを忘れじ 「来たよ!」 「13年ぶりだったね」 懐かしい、そして力強い池田名誉会長の声だった。 福岡を車で出発する時には強かった雨脚が、鳥栖、神埼を過ぎるころには小雨となり、到着した午後3時過ぎには、日も差して、有田焼のタイルで…

【第34回】 人材の牙城たれ 宮城  2010-10-4

歴史を飾れ! 青年ならば 青葉の森に 誓いたる 我等の誇り 忘れまじ… 東北の歌「青葉の誓い」の演奏が、横浜港の大桟橋に力強く響きわたった。 昭和57年(1982年)7月19日の午前8時。600人を超える青年を乗せた客船「ゆうとぴあ」号が、颯爽と…

小説「新・人間革命」 母の詩 19 10月23日

詩「青年の譜」の朗読が、力強く流れる。 「午前八時の 青年の太陽は 今日も昇りゆく! 青年の鼓動にあわせて昇りゆく!」 四段目のスクラムの上に、五段目となる一人の青年が、静かに立ち上がり始めた。観客の誰もが、息を凝らし、祈りを込めて見つめた。 …

小説「新・人間革命」 母の詩 18 10月22日

男子部の先輩は、強い語調で、森川武志に語り続けた。 「君は、人と比較して落胆したり、卑下したりする必要なんか全くないんだよ。他人と比べて一喜一憂するというのは、『仏法を学して外道となる』(御書三八三ページ)という生き方だよ。 要は、自分の大…

小説「新・人間革命」 母の詩 17 10月21日

森川武志は、仕事が終わると、男子部の先輩と共に、学会活動に励んだ。 同志は、皆、温かかった。「どんなに辛くとも、頑張り抜くんだ。苦労を乗り越えて、人間は強くなるんだよ」と、力強く激励してくれた。 また、座談会に出ると、「夜中におなかが空くで…

小説「新・人間革命」 母の詩 16 10月20日

五段円塔の二段目が立ち、そして、三段目が立った。だが、波がうねるように、二、三段目のスクラムは揺れている。 “立て! 立ってくれ!” 観客も、祈るような気持ちで、手に汗を握って、舞台を見ていた。 一呼吸置き、円塔の揺れが収まるのを待って、四段目…

小説「新・人間革命」 母の詩 15 10月19日

五段円塔が初めて立った九月四日は、総合リハーサルが行われ、この日は、合計七回、組み上げることができた。 皆、自信満々で、翌五日の東京文化祭の本番を迎えたのであった。 「諸君は、諸君の油断大敵という気持を決してゆるめてはならない」(注)とは、…

小説「新・人間革命」 母の詩 14 10月18日

練習が始まっても、五段円塔は、なかなかできなかった。 九月三日は、大田区の河川敷で練習が行われた。この夜は、折あしく雨になった。 降りしきる雨のなか、ずぶ濡れになりながら、練習に励んだ。メンバーのシャツは、肩も背中も、担ぎ上げた人の靴で、泥…

小説「新・人間革命」 母の詩 13 10月16日

石上雅雄が大学三年の、一九六九年(昭和四十四年)春三月のことであった。彼は、東京・信濃町の学会本部を訪れる機会があった。 そこで、会長の山本伸一に出会ったのだ。 「先生、お伺いしたいことがあります!」 石上は、この時とばかりに、自分の胸の内を…

小説「新・人間革命」 母の詩 12 10月15日

石上雅雄が、少年野球の監督について、学会の会合に行くと、見知らぬ、おじさんやおばさんが、本当の子どもや孫のように、温かく声をかけてくれた。 彼は、学会が好きになった。自分から、進んで座談会にも参加した。そのたびに皆が、「よく来たね。しっかり…

小説「新・人間革命」 母の詩 11 10月14日

「困難といわれる五段円塔を完成させ、今こそ、不屈の学会精神を示そうじゃないか」 五段円塔の演技指導責任者の石上雅雄は、皆に、こう呼びかけた。 彼は、“絶対に無事故で、大成功させてみせる”と、深く決意していた。 練習初日は、まず、五段円塔の四段に…

小説「新・人間革命」 母の詩 10 10月13日

東京文化祭は演目を重ね、男子部による組み体操「青年の譜」が始まった。 学会歌の躍動の調べに合わせ、山本伸一の詩「青年の譜」を朗読する声が響く。 舞台では、人間のブリッジがつくられ、人間風車が回り、人間ロケットが飛ぶ。さらに、人間ピラミッドが…